「残るは青山さんただ一人ですね」
悠を捕まえた後、チノがつぶやく。
「本当に逃げるの上手いな——」
感心するべきなのか、呆れるべきなのか困ったものだ。
一行は青山を捜索するが、見つからない。
「どこにいるんだろうね〜」
ココアがいう。
「案外、ラビットハウスでコーヒー飲んでたりして」
悠がそういうと、凛は「一応探しに行きますか!」とラビットハウスへ向かう。
そしてラビットハウスの扉をバタンと開けると、店中を探す。
「——さすがにいないか」
「そうじゃよ」
悠のつぶやきにティッピーが反応する。
だが、2階と屋上を探していたココアと凛の声がした。
慌てて向かうと、屋上にラビットハウスのバーテンダーの制服を着た青山が座ってコーヒーを飲んでいた。
「おや、バレてしまったようですね」
「何してんだ!?」
「意外とバレないんじゃないかと思いまして……」
「こらー!鬼ごっこ中にラビットハウスでバイトするなー!」
凛のツッコミが響く。
こうして、やっとのことで全員捕まえることができた。
「こんなにはしゃいでる私をマスターが見たら、なんて言うかな……」
「学生の頃と変わらん」
「天のお声が!」
青山の独り言にティッピーがツッコミを入れると、青山が驚く。
その数日後、どうやらラビットハウスには新しい常連客が増えたようだ。
「凛ちゃんさんも、うちでコーヒー飲んで行ってよ〜」
ココアが誘うが、凛は
「あっ、私コーヒー苦手で飲めなくて……」
と誘いをバッサリ切り捨てた。
——常連客は増えたと言っていいのだろうか……?
「チラシ配り?またパン祭りやるのか」
「うんうん」
「また変な単語がないか、チラシを調べるぞ」
「今回は大丈夫だよ〜!」
容赦ないリゼの言葉にココアが喚く。
そして、公園でチラシ配りをやることになった。
「——ってあれ、チノは?」
チノがいないことに気がつく、公園を見渡すと草むらにシャロと2人でいた。
「チノ、どうしたんだ?お前がサボりとは珍し——シャロ!?」
2人がいる草むらに向かうと、うさぎに囲まれたシャロと、遠くからゆっくりとシャロに近くチノがいた。
「チ、チノちゃん……もう5分も経過してるんだけど……」
シャロが震えた声でいうが、チノは慎重だ。
「間合いを図ってるんです。不用意に近づくともふる前に逃げられます」
——そうか、チノのためにシャロが我慢して動かないのか。
そして、チノがシャロに飛びかかる。
シャロは離れたところまで飛ばされるが、うさぎはきょとんとした顔でチノ の周りに座る。
「——うさぎが、逃げない?うさぎが逃げない!!」
うさぎが逃げなかったことに大喜びするチノ 。
だがシャロの被害は甚大だ。
「シャロ、しっかりしろ」
「うっ……悠……私もう……」
「今うさぎを退かすから!意識を保て!」
「これは夢……!?」
目を輝かせるチノとは対照的に、シャロの目からは光が失われる。
「悠さん!シャロさん!私、うさぎに懐かれたの初めてです!——わぁっ!?」
嬉しそうにこちらを向いたチノが、ようやくシャロの悲劇に気がつく。
「ちょっと待ってください」
チノもシャロに乗っかったうさぎを退かす。
「2人とも……ありが……」
シャロが感謝の言葉を言いかけたが、次のチノの行動で悲鳴に変わる。
チノはシャロに乗っかったうさぎを持ち上げると、抱きかかえたままシャロの隣で横になる。
「悠!早くなんとかしてー!!!」
チノとシャロに一気にうさぎが集まると、シャロが盛大な悲鳴をあげた。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート