「さあ!一気に焼くよー!」
「パン祭りの時だけは真面目に働くんだな……」
「いつも真面目だよー!」
厨房でパンを作ることになったココアと悠。
だが、しばらくしてリゼが店にくると——。
「2人ともお疲れ。悠、私が厨房で料理作るから、お前はホールに回ってくれ」
「————」
「な、なんだ?」
「理由、それだけ?」
「どういう意味だー!?」
悠がジト目でリゼを追い詰めるが、追い払われてしまった。
「悠さん。リゼさんと交代ですか」
「ああ。全く、リゼも重症だぜ」
「——?」
困惑したチノを置いて、2人で掃除にかかる。
——あと数分もすれば開店時間だ。
今日からパン祭り。それなりに客は来るだろう。
「ラビットハウスがパンのお店にならないでしょうか」
チノが不安そうにつぶやく。
「大丈夫だ。チノのコーヒーもおいしいから」
「またそんなこと言って——褒めてもなにも出しませんよ」
そう言いつつ心なしか少し嬉しそうなチノに思わず頬が緩む。
「やっほー!遊びに来たよー!」
マヤとメグが店にやってきた。
それに続いてシャロと千夜もやってくる。
「私はコーヒーもらえる?」
「おい、カフェインで酔うぞ。大丈夫か?」
シャロの注文に悠が心配するが、シャロは
「今日は飲みたい気分なの」
という。
「バータイムのセリフみたい」
「私も飲みたい気分だよ〜」
シャロの発言にマヤとメグが笑った。
「千夜は?」
「私は抹茶を——」
「コーヒー頼みなさいよ」
抹茶を注文する千夜にシャロがツッコミを入れる。
「はいはーい!私モカチーノ!!」
「お前は仕事しろ!」
厨房の方から出てきて注文するココアをリゼが厨房へ連れ戻す。
「今日のために頑張ってブレンドしてみました」
そう言ってチノがコーヒーカップを差し出す。
「なんかかわいいのきた」
マヤが思わずそうつぶやいてしまうほど、今回のは一段と気合が入っている。
ホイップで花が作られている。
「飲むのがもったいないわね」
「ゆっくり味わっていただきましょ」
千夜とシャロがそう言ってカップを口に運ぶ。——次の瞬間、シャロが倒れた。
そして、その後青山と凛も店にやってきてコーヒーを注文する。
「凛さん、コーヒー苦手なのにいいんですか?」
悠が尋ねると、凛は「大丈夫です!」と答える。
「ぶっ倒れるほどおいしいと聞いたので」
「シャロの反応が特殊なだけだぞ!?」
しばらくして、青山と凛の元へコーヒーとパンが運ばれてくる。
「おいしい……。苦手でも飲みやすくしてくれたんですね。これなら青山先生の徹夜にも付き合えます」
凛がそう言った直後、青山の手からパンが落ちる。——顔が青ざめている。
「ちょっと拝借——」
「あっ、仕事中に……」
チノのコーヒーをつまみ食い——否、つまみ飲みする悠にチノが注意する。
コーヒーを一口飲んでみると、普段のコーヒーとはまた一つ違った特別な味がした。
「いつもよりおいしいが、いつもと変わらない」
「なにを言ってるんですか?」
妙な悠の食レポにチノが困惑する。
「つまり、チノのコーヒーは昔からおいしいってことだ」
「ココアさんに味覚音痴移されたんですか?しょうがないですね」
そう言ってそっぽを向くチノだが、マヤに
「チノ、なんかにやけてない?」
と言われてしまう。
「にやけてません!!」
「やれやれ。ココアの影響か、感情表現がするようになってきたな」
「リゼさん!」
「あはは、ごめんごめん」
「今日も平和じゃのう」
「そうだな」
一同のやりとりを見て、ティッピーと悠がつぶやいた。
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート