ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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いつもより若干長いです!
次回からはいよいよクリスマス編に突入!


第百九十三話 事情聴取と事件後の処理

翌日。リゼがラビットハウスへやってくると、早速異変に気がつく。

——また何かあったのか。

呆れつつリゼはチノへ事情を聞く。

 

「な、なあチノ。何かあったのか?」

 

「い、いえ。大したことでは」

 

「————」

 

悠は終始無言だ。黙々とコーヒー豆を補充していく。

 

「悠?」

 

リゼが悠を呼ぶと、「なんだ?」とこちらに振り向く。

 

「何かあっただろ」

 

「——別に」

 

「——なぜ視線を逸らす?まあ、言いたくないならいいけど……」

 

リゼが追及すると、チノも悠も目を逸らす。何かあったのは確かだが、無理に追及することでもないので、あえてしばらく放置しておくと、事態は悪化した。

 

チノはあくまで冷静を保とうとしているが——たまに悠の方をみてはわずかに顔を赤くして目を逸らす。

それとは対照的に、特にいつもより少し口数は少ないものの、あまり変わりはない。

 

「————」

 

「——なんだ」

 

「え?あ、いや、なんでもないぞ!」

 

リゼの視線に気がついた悠がこちらに聞いてくる。

 

「チノ、私は厨房の掃除に行ってくる」

 

リゼはそう言うと、チノが頷いたことを確認してから厨房へ向かう——と見せかけて、扉から顔を少しだけ覗かせて2人の様子を見る。

 

——しばらく時間が経っても無言の2人。悠は軽口一つ言わない。

 

「あ、あの……」

 

ようやくチノが口を開いた。

 

「き、昨日のことはどうか忘れてください」

 

「それはちょっと無理かな……」

 

「無理でも忘れてください!」

 

「えぇー!」

 

——何があったんだ。

 

「確か前も俺が寝てる間にやらかしたよな」

 

「それも一緒に忘れてください!」

 

「無防備に見えるかもしれないが、意外と俺はすぐ起きるぞ」

 

「むぅ……」

 

——どうやら寝ている間に何かあったそうだ。リゼはふと、マヤがチノに告げた一言を思い出す。

 

『胸は誰かに揉まれると大きくなるらしいよ』

 

——リゼは大体察しがついた。おそらくこれだろうな……。

 

 

「それでそれで?何か変化はあったのかな?」

 

「か、からかわないでください!こっちは真剣に悩んでるんですよ」

 

「そうなの?なら毎日定期的に協力してやってもいいぞ」

 

「もう大丈夫です」

 

「ちぇっ……」

 

心なしか悠が残念そうに倉庫へ仕入れた品物を入れる。

それに合わせてリゼも倉庫へ入る。

 

 

「現行犯で逮捕するぞ。悠!」

 

「すまんが今荷物を運んでいる途中なんだ。警察ごっこは後でにしてくれ」

 

「そういうつもりで言ったわけじゃないぞ!」

 

今度はリゼが顔を赤くした。

 

 

「お前、昨日ついに一線を越えただろう」

 

「俺は超えてないぞ」

 

「屁理屈を言うな!」

 

そう言ってまた目を逸らす悠にリゼは追及を続ける。

 

「昨日、何があったんだ?」

 

「いやぁ……実は昨日——」

 

悠が昨晩の事件について語り始めた。

 

 

 

「おやすみなさい」

 

「うん、おやすみー!」

 

「おやすみ」

 

映画を見終わった後、眠りにつく一同。

そして数時間後。夢でまたマヤの発言を聞いたチノが起き上がる。

 

「——本当なのかな」

 

チノがココアの方へ向かうと、布団の中からココアの腕を取り出すと自分の胸に当てる。

 

「——同性だと効果が薄いでしょうか。で、でもさすがに悠さんには……」

 

チノはしばらく悠の方を見つめる。——無防備にもぐっすりと眠っている。

 

「さすがに起きませんよね……?一回だけ、静かにやってみましょう」

 

起こさないようにゆっくりと布団から腕を引っ張るチノ。

——腕に異変を感じた悠はこの時点で起きている。

だがチノはそれに気がつく様子もなく——。

 

 

 

「おいおい、それがどうしてこうなったんだ!?」

 

悠が一通り説明し終わった後、リゼがツッコミを入れる。

そう、起きていたとしても黙っていればややこしいことにはなっていないはずだ。

 

「あの時点で黙ってられるとでも?」

 

「お前というやつは——」

 

リゼが木箱に座って頭を抱える。

 

「考えてみろ!寝てる時に手のひらにその……」

 

「にやけるな!変態!スケベ!」

 

「やっぱり俺が非難されるのー!?」

 

どうやら、悠は思わず目を開けてしまったらしい。そのまま寝たフリでもしておけば問題にはならなかっただろうに……。

 

 

「で、どうするんだ?」

 

「そうだな——。真剣に悩んでいるようだったから、ここは同じ振り回され隊の仲間として継続的かつ積極的に協力——待って、一旦その銃をしまおうか!?」

 

「やれやれ。こうなると思ったからお前に言うのを躊躇ったんだ」

 

「まあそう言うなよ。——そもそも、()()の大きさだけで魅力が決まるわけではない!気持ちは分からなくもないが、気にしすぎだ」

 

「ちゃんとまともな発言ができるじゃないか」

 

「俺をなんだと思ってるんだ……。とりあえず、あんまり気にするなって言ってくるよ。まあ、正直俺は昨日の一件をめちゃくちゃ気にしてるけどさ」

 

 

会話を終え、倉庫の外へ出る悠。そしてそのままチノに話しかける。

 

「な、なあ。昨日のことだけどさ」

 

「は、はい……」

 

「その、マヤが直接なんて言ったのか知らんが、あまり気にするなよ。少なくとも俺は今のお前好きだぞ」

 

「もう……調子いいんですから……」

 

チノがお盆で顔を隠してボソッとつぶやいた。

チノと悠の関係を

  • 進展させる
  • 現状維持
  • ココアに浮気ルート
  • リゼに浮気ルート
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