「大変です!悠さん!起きてください!」
「なんだ?火事か?強盗か?」
朝、チノがものすごい勢いで悠を起こしに来た。
「違います!ココアさんが——」
「倒れたのか!?」
「いえ、様子がおかしいんです!」
急いで支度して下の階に降りると、ココアがいた。
「おはよう、悠くん。朝食が冷めちゃうよ」
「——ココア……だよな?」
「チノちゃん、朝食が済んだら課題の解き方教えてあげる」
「いえ、もう終わりましたが」
確かにココアだが、何かがおかしい。よく見ると分け目がいつもと逆だ。
あれから数時間が経ち、店は開店準備を始めた。リゼもやってきて、異変に気がつく。
里恵もココアの様子がおかしいと慌てている。
「なあ、ココアのやつ何か悪いものでも食べたのか」
リゼが小声でチノと悠に聞いてきた。
「わかりません。起きたらこうなっていたんです」
「ああ、そうだ。原因がわからない——」
店が開店してしばらくすると、ココアが倒れているところをリゼが発見した。
「ココア?しっかりしろ!」
「あ、明後日——」
「なんだ?明後日がどうした?」
悠が聞くと、震えた声でココアは、
「お姉ちゃん、来るんだよ——」
と言って意識を失った。
しばらくココアの頭を冷やしていると、ココアは目を覚ましたようだ。
「で、どういうことだ?」
悠が聞くと、ココアが答えた。
「実は、昨日お姉ちゃんから手紙があって、明後日にここに来るんだよ」
「まじか! ——それで?」
「お姉ちゃんぽいところ、見せなきゃと思って——」
「なるほど」
なんともココアらしい。リゼが呆れた様子で、
「つまり、頑張ってるところを見せたかったのか」
と言った。
「ココアさんのお姉さんって厳しいんですか?」
チノが不安そうにココアに言うと、ココアは笑顔で
「安心して!すごく優しいよ!お兄ちゃんが2人いるんだけど、しつけて従える姿がかっこいいんだ〜!」
と言ったが、リゼの「しつけって調教師か!?」と言う余計な一言でチノが怯えてしまった。
「調教……私これ以上何かされるんですか……」
「完全に怯えたぞ。どうするんだ」
すると、何を血迷ったのかリゼが
「よし!協力するぞ!いいとこ見せよう!」
とココアに言った。いや、怯えているチノをなんとかしろよ。
ココアは嬉しそうに、
「ありがとう!リゼちゃんも私の妹って紹介するからね!」
と言っていたが、「普通に友達でいい!」とリゼに却下された。
あれからしばらくして、千夜とシャロが遊びにやってきた。
ココアが事情を話すと、「お姉ちゃん修行」をする流れに。
「とりあえず、さっきから怯えてるチノをなんとかしろ」
悠が言うと、シャロがチノの元へ行き
「大丈夫、私がついてるから」
となだめた。ココアもそれを真似してみたものの、なぜか逆に不安を煽ってしまう。
ここで、千夜がみんなに
「それじゃあ、リゼちゃんたちが少しドジな姿を見せたら反対にココアちゃんがしっかり見えるんじゃないかしら」
と意見を言うが——不安でしかない。
「わ、わかった。やってみる」
「それじゃ、始めましょ!」
とりあえず、千夜とシャロがお客さんという前提で茶番を始めることに。
「注文をお願いしたいんだけど」
と千夜が言うと、
「えっと……私コーヒーの区別がつかなくて」
とチノが言う。
「ココアー!助けてくれー!」
「私、数学苦手ですから、間違えてコーヒー缶1トンも注文してしまいました」
「ココア……パンって火炎放射器でも焼けるかな?」
「「こんな2人みてられない!」」
あまりのアホさにココアと悠が叫ぶ。
本編と色々順番がおかしくなってますが、ここからモカねえの回です。
本編通りに進めていますが、オリジナルの話も出す予定です。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠