「そういえばこれ、ココアが作ったのか?」
ふとクリスマスにココアがチノにプレゼントしためざし時計が目に映る。
悠が質問するとココアは「ううん」と首を横に振っていう。
「これ、アラーム音を録音できるんだー!音は私が作ったの!」
「うるさすぎます。もう使いません」
「そんなー!!頑張って録音したのに……」
チノの無慈悲な言葉にココアが涙目になる。
「待て待て!これ、音量調節できるぞ!」
悠が慌ててチノを引き止める。このままだとココアが泣きそうだ。
「音量もそうですが——BGMが騒がしすぎるんです。だいたい、なんですか『お姉ちゃんと一緒にレッツダンス♪』って」
「お姉ちゃんと一緒にダンスを踊れば目が覚めるかなと思って!」
「耳がキーンとなりました」
「まあまあ、2人とも落ち着け。ココアは悪気があったわけじゃないんだし、そう怒るなよ」
リゼがチノとココアの間に入る。
「なら、リゼさんが使えばいいじゃないですか」
「——えっ?いや、これはココアがチノにプレゼントしたものだろ」
「リゼちゃんの分も作る?」
ココアがそう言ってもう一つ目覚まし時計を取り出す。
「なんでまだ持ってるんだ!?」
悠が驚くと、ココアは補足する。
「練習用に2つ買ってたんだ〜!」
「私は——できれば欲しい……かな?」
「よーし!録音するからちょっと待っててね〜」
「リゼさん……聴力落ちますよ」
「大丈夫だ!私は鍛えてるからな!」
その後、録音の準備を始めたココアをのぞき、ラビットハウスの開店準備を始めると、上の階——厳密にはココアの部屋から爆音が鳴り響く。
「うるせえ……」
「近所迷惑です」
「まあまあ……」
そう言って耳を抑える悠とチノにリゼが苦笑いする。
「なんか最近のリゼ、ココアに甘くないか?」
「最近というより、だいぶ前から甘々です」
「そ、そんな訳あるか!」
「本当か〜?」
「何か隠してます」
悠とチノがリゼを追い詰めると、リゼは慌てて
「お、音を控えめにするようにココアに言ってくるー!!」
とココアの部屋へ逃亡した。
「まあ、そんなことが?」
フルールで今朝のことをシャロに話すと、シャロは
「私も欲しかったな……ココアの目覚まし……」
と小さくつぶやいたが、それが悠にも聞こえてしまう。
「ココアの目覚まし大人気だな——」
「え?他に欲しがってる人いたの?」
「リゼが欲しいって言ってたぞ」
「リゼ先輩……」
——この三角関係がどうなるのか、個人的に興味がある。
「ぼけーっとしてると、ココアにリゼを取られるぞ」
「目覚ましの話でしょー!!」
シャロが顔を赤くして叫ぶ。
その翌日。
「お、おはよう……」
「リゼ!どうした!?」
ラビットハウスにやってきたリゼは、心なしかボロボロだ。
「ココアの目覚ましを使ったんだが……思ったより強力で……」
「だからやめたほうがいいって言ったんですよ、リゼさん」
「うぅ……」
「私の目覚まし、そんなにうるさいかな!?」
「音響兵器として期待できる……」
「兵器!?」
リゼの言葉にココアが驚く。
これで2019年の投稿は最後になります!
今年も読んでいただき、本当にありがとうございました。引き続き2020年も投稿を続けていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
次回の投稿は1月1日になりますので、お楽しみに。
それではみなさん!良いお年を!
(ついでに感想書いていってくださるとめちゃくちゃ喜びます)
チノと悠の関係を
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進展させる
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現状維持
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ココアに浮気ルート
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リゼに浮気ルート