だが——結局優勝したのはリゼ&千夜チームだった。
「千夜の火事場の馬鹿力すごかったよ!」
とリゼが褒める。千夜は息を切らして疲れた様子だ。
全てのエネルギーをこんなところで使ってしまったのか。
「そこまでして叶えたいお願いがあったのかな?」
とモカが千夜に尋ねると、千夜は
「私をもふもふしてください!」
とモカに頼んだ。——嘘だろ。勿体無い……。
ココアは「千夜ちゃんまで取られちゃったよ!」と泣いている。
帰り道。
「モカさんは弱点がなさすぎです」
「だな。このままだとココアは一生モカさんに勝てなさそうだ」
「そんなぁ〜!!」
チノと悠の言葉にココアが悲鳴をあげる。
「そんな顔しないでよ。帰りにスーパー寄って行こう!ココアの好きなの何でも作ってあげるよ」
「じゃあお姉ちゃん特製のハンバーグが食べたい!」
完全に妹キャラのままじゃないか——。しっかり者の姉という設定はもはやなくなっている。
否、別にもともとあったわけじゃないが。
モカが「お姉ちゃんに任せない」というと、ココアは何かショックを受けたような顔をして
「私先帰る!」
と走り去ってしまった。
その後も、
「一緒にお風呂はいらない?」
とモカが提案しても
「1人で入る!」
と断るココア。
「——じゃあ、悠くん一緒にお風呂はいる?」
「まて、俺を殺す気か」
ココアとチノが上の階で遊んでいる間、モカと悠はバーとなったラビットハウスの店内にいた。
「なんか——ココアが冷たいよぉ……」
「泣くな泣くな。そういう時期なんだろ」
「年頃の子は、いろいろありますから」
チノの父親——マスターと悠が慰める。
「しかし、ココアのやつ、どうしたんだ。直前まであんなに楽しそうにしてたじゃないか」
「わからない……私何か悪いことしたのかな」
「いや、それはないだろ。喧嘩って感じじゃなかったし」
その晩、ひたすらモカをなだめつつ原因を考えたものの、全くわからなかった。
翌朝。チノが友達を連れてきたが、モカはココアに部屋を追い出されてまた泣いている。
「姉離れが深刻——」
「モカさんも妹離れしようぜ」
「悠!お前がいうな!——ココアは忙しいみたいだし、また甘兎庵に行こう」
リゼが甘兎庵に行こうと提案した。
甘兎庵に到着し、事情を話す。
「ココアが冷たい?」
「そうなの……なんかよそよそしいというか」
千夜は仕事中のため、シャロが相談に乗ってくれた。
すると千夜が飲み物を持ってこちらへやってきた。
「お待たせしました!おもてなしのアイスココアです」
「「空気を読め!!」」
リゼ、シャロ、悠が一斉につっこんだ。
「冷え冷え——今のあの子にそっくり」
「効果は抜群だ!」
弱点はココアか——。
結局、夜になってしまい、チノとモカと里恵はお風呂へ。
「なあ、モカさんと何かあったのか?」
部屋で2人きりになったので、早速ココアに聞いてみる。
「ううん。別に何もないよ。でも——いつまでも甘えん坊じゃお姉ちゃんになれないかなって」
「なるほどね。だからわざと強がってお風呂1人で入るなんて言ったのか」
悠はしばらく考えてから、こう付け足した。
「別に、無理しなくてもモカさんならわかるんじゃないか?」
「そうかな——」
「むしろ、お前の様子がおかしいって泣いてたぞ。無理しなくても、伝わるさ」
「うん——って、なんか悠くん、お兄ちゃんって感じするね」
「俺も、年上なのに妹って感じする」
「むぅ……複雑……」
「そうだ、元気がないモカさんのために何かしようぜ」
「あ!それならいい案があるよー!」
「それは楽しそうだな。明日の朝、準備しよう」
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠