「ココアさん、また勉強会に行くんですか?」
「うん! 千夜ちゃんの家にいるから、何かあったら来てね!」
「何もないと思うので、多分行きませんがわかりました」
「最近チノちゃんが冷たいよお!」
どうやら、ココアが友達の家へ勉強合宿に行くみたいだ。
「友達と勉強会って、はかどらなさそうだな」
「あれ、気のせいか悠くんも冷たいような……」
朝の9時頃、ココアは出かけていった。
今日は土曜日、三連休の真っ只中。
「三連休だけど……相変わらず人来ないな」
「暇です……」
リゼも何か用事があるみたいで、今日は休みのようだ。
ちなみに里恵は、ここ最近の疲れからかぐっすりと眠っていた。
そのとき、店に客が入ってきた――。
「いらっしゃいませ。あ、青山さん」
「どうもー。新人さんですか?」
「ええ、まあ」
彼女は席につくと、ブルーマウンテンを注文し、原稿用紙を机に広げた。
「青山さんって?」
「小説家の青山ブルーマウンテンさんです。うちの常連さんで、よくここで小説を書いているんですよ」
「そうか」
そういえば、なんかの映画の原作を書いていた人だ。
友達が映画に行こうと誘ってくれていたが、用事で行けなかった。
「ココアさんがいないとラビットハウスってこんなに静かになるのか」
「ええまあ、主に騒がし……いえ、賑やかなのはココアさんなので」
「今一瞬騒がしいって……」
「そんなことより、コーヒー豆持ってきてください」
「了解」
チノはココアのことが嫌いなのだろうか。
それとも、「照れ隠し」ってやつなのか。
どちらにせよ、ああいう場を盛り上げてくれる人がいると何かと助かる。
「コーヒー豆。この袋であってたのか?」
「はい。これです。ありがとうございます」
そんなこんなで、もう夕方になってきた。
ラビットハウスの店内が黄金色に輝いている。
客もおらず、チノと二人きりでぼーっと過ごしていた。
「ん、おはよう」
そのとき、里恵が降りてきた。
「ああ、おはよう。ってもう夕方だけどな」
「昨日、ココアちゃんとあれこれ話してたら夜更かししちゃって」
里恵は当分ココアの部屋で寝ることになっている。
否、ココアが半ば強引に引き込んだ、と言った方が正確だろうか。
「それで、私は何すればいい?」
「私これから買い出しに行くので、よければ一緒に来てもらえませんか」
「わかった!」
「ということで悠さん、買い出しに行ってくるので店番お願いします。といってもお客さんは来ないと思いますが」
「了解」
この店、経営は大丈夫なのかと内心不安だ。
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「きれいなだね!」
「そうでしょうか」
市場で買い物をしているチノに、里恵が話しかけた。
「おっ、チノと里恵じゃないか」
「あっ、リゼさん」
同じく市場で買い物をしていたリゼに出会った。
「リゼちゃんは何を買いにきたの?」
「ああ、実はさっき部活の助っ人に駆り出されてな。小腹が空いたから何か食べようと思って」
「部活の助っ人?」
「そうだ。演劇部で役者が一人足りないらしくてな」
「へぇ~!」
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「ただいまです」
「おかえり。遅かったな」
「途中でリゼさんと話してたら遅くなってしまいました。今、ご飯の支度します」
「なんか夫婦の会話みたい……」
チノと俺の動きが固まったのは言うまでもない。
次回後編です!
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠