最後にチノと一緒に向かったのは、ゲームセンターだった。
「この街にもあるんだな」
「街の中ではここだけですが、ありますよ」
だが、そこまで人気はないようだ。ガランとしている。
「悠さん、UFOキャッチャー得意ですか」
「まあまあってところだな」
一応、ここに来る前は友達とゲームセンターで遊んだこともある。
「実は——あのうさぎのぬいぐるみ、UFOキャッチャーでしか手に入らないんです」
「ほう……それで俺にとってこいと」
「そうです。お願いします」
「UFOキャッチャーを始めたね」
「あの可愛いぬいぐるみをとってあげて、好感度を上げる作戦だわ」
「そんなぁ!私もUFOキャッチャー特訓する!!」
また千夜の一言でココアが叫び声をあげる。が、ゲームセンターのうるさい音でかき消される。
「悠のやつ、まあまあ上手いな……特殊訓練を受けた兵士の風格だ」
リゼたちは尾行を続けていた。が、お昼をまともに食べていないため、空腹が襲う。
「リゼ〜!腹減ったよ〜!何か買ってー!」
マヤが駄駄を捏ねる。
「わかったわかった」
「私もお供するわ」
リゼと千夜がが近くのスーパーへ買い出しに向かった。
「すごいです!まだ2回しかやってないのに取れました!」
「それほどでもないぞ。そのぬいぐるみだけで良かったのか?せっかくだからもっと遊んでいこうぜ」
先ほどとは立場が逆転し、今度は悠がチノを誘う側になった。久しぶりにゲームセンターで遊ぶと楽しい。
「いいですよ、勝負です!」
その後、レースゲームでチノと対戦したり、メダルゲームで遊んだり——
「あ、プリクラです。悠さん撮ったことありますか?」
「いつもここに来るときは男友達とだったしなぁ……ない!」
「私もないです」
「撮ってみるか?——俺もよくわからないんだけど」
「あーっ!!」
ココアが叫ぶ。
「ふ、2人でプリクラに入っていくよ!」
「やっぱりあの2人付き合ってるの!?」
メグが言う。
「私ともまだ撮ったことないのに!先を越された!」
「良かったら、チノちゃんたちが帰った後みんなで撮りましょ」
「す、すごいです!現代の技術の勝利です」
「別にチノは盛らなくても——」
「どういう意味ですか?」
チノから圧力を感じる。別に悪い意味で言ったわけじゃないのだが。
「そ、そのままでも——か、可愛いと思いますが……」
「な——私を口説こうとしてるんですか?」
チノが真っ赤になっていう。
「お前が理由を聞いてきたんだろ!」
「お待たせーって、どうしたんだ」
リゼと千夜が帰ってくると、ココアがひどく落ち込んでいた。
「ココアが、チノの初めてを取られたって」
「!?」
「まぁ、大人の階段を登ったのね」
マヤの悪意のある言い方により、リゼと千夜は誤解してしまった。
「し、しかし——ゲーセンでそれはまずいだろ」
「もう認めるしかないよ……チノちゃんは私より悠くんがいいんだ……」
「あきらめないでココアちゃん!私たちがついてるわ!」
「そうだ!このお弁当でも食べて元気出せ!」
千夜とリゼがココアを励ます。
「よし、先にラビットハウスに帰って悠を囲むぞ!」
ゲームセンターから出てくる頃には、時間は18時になっていた。
「ちょっと、遊びすぎたな」
「いつか逆転してみせます……!——ティッピーがいれば2倍の力が出せましたが」
「何か足りないと思ったらティッピーがいないのか!」
チノは完全にゲームセンターにハマったようだ。
なんだかんだ、今日一日とっても楽しかったような気がする。
そんなことを思いながら、ラビットハウスへ向かった。
次回でひと段落する予定です!
——おそらく。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠