そしてその翌日、ラビットハウスに休日が訪れた。
「とっておきのジグゾーパズル——!お休みの今日にふさわしい相手です!」
「8000ピースっていくらなんでも——」
チノが目を輝かせて持っているのは、先日購入したという8000ピースのジグゾーパズル。
悠も手伝うという約束だが——これは今日のうちに終わりそうな気がしない。
すると部屋の扉が開き、ココアが現れた。
「チーノーちゃーん!あーそーぼー!」
「やっぱりきたか」
「あれ?なんで悠くんが?」
「チノとジグゾーパズルする約束なんでな」
「そんなぁ!せっかく晴れたんだから外で遊ぼうよ!」
ココアがそういうと、チノはティッピーをココアの頭の上に乗せ、部屋から追い出した。
「わしを身代わりに!?」
というティッピーの叫びをスルーし、チノがジグゾーパズルを始める。
「——そういえば、いよいよ明日ですね」
「だな」
黙々と作業しながら、チノと悠はいう。
「里恵さん、明日は行けないんですね」
「ああ——この前仲良くなったマヤとメグとお泊まり会とは……」
里恵は昨日から、マヤやメグとお泊まり会に出かけた。
「いつの間に仲良くなったんでしょう——」
チノが若干悔しそうにいう。
「どうする?友達がみんなお前を無視して里恵と遊ぶようになったら」
「それは困ります!——あの2人に限ってそんなこと」
「冗談だ。あいつらは、そんな性格には見えない」
最近、やたらチノが感情表現豊かになり、いじりがいがあるようになってきた。
これもココアの影響か。
——いつの間にか夕方になっていた。
「まだ半分の半分しかできてません!」
「難易度高過ぎないか?」
そんな会話をしていると、ココアが帰ってきたみたいだ。
「チーノーちゃーん、悠くーん!コーヒー淹れよー!!」
「「パターン変えてきた!」」
ココアの提案にチノと悠がハモる。
「ココアさん、明日の支度はできたんですかー?」
チノが尋ねると、ココアはすでにいなくなっていた。
翌日。今日からリゼの誘いで、みんなでキャンプをする予定だ。
ラビットハウスから出ると、みんな揃っていた。
「この集まりは何かな——」
「ココア!?」
ココアが寝起きの状態でてきた。
「今日から泊りがけでキャンプに行くんだろ。早く着替えてこいよ」
悠がそういうと、ココアは目を輝かせて
「そうなの!?やっと私の気持ちがみんなに通じたんだ〜!」
というが——。
「なんのこと?」
「今日と明日、みんなでキャンプに行こうってリゼちゃんが誘ってくれたでしょ?」
シャロと千夜が言う。
ココアが目をきょとんとさせている。それを見てシャロが「招待状が来たでしょ?」と言うが——。
「招待状——?」
ココアはさらに困惑した様子。
みんながリゼから送られた招待状を見せると、ココアは震えた声でこういった。
「招待状なんて来てない——。私が誘っても誰も……なのにリゼちゃんの一声でこんな——」
「昨日何があった!?」
悠がココアにそう言うと、ココアは顔を真っ赤にさせて
「もー!なんなのみんなー!もー!もー!」
「ココアちゃんが牛見たいに!」
そして、「引きこもっちゃうから〜!」と部屋に閉じこもった。
迎えに来たリゼに事情を話すと、リゼも困惑していた。
「手紙、届いてます。ココアさんの制服のポケットに入れっぱなしに——」
チノが言うと、みんな「やっぱりか」といった様子。
「でも、どうしてあんなに怒ったのかしら」
「昨日ココアが誘いに来ていたような——」
千夜とシャロがいう。昨日、チノと悠に部屋を追い出されたココアは、どうやら千夜やシャロに遊ぼうと誘っていたみたいだ。
チノが青ざめた顔で言う。
「私も昨日、ジグゾーパズルに夢中で構ってあげられませんでした——」
「妹に構ってあげられなかったって後悔させる姉がどこにいるんだ?」
チノの発言に悠が呆れたように言う。
とりあえず、引きこもってしまったココアをなだめるため、策を考えた。
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠