ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

36 / 249
第三十五話 山へ出発!

部屋に引きこもったココア。

 

千夜やシャロは「ココアちゃんココアちゃん、どうか気を沈めて出てきてください」などと祈りを捧げる。

 

「ココア、天照大御神説が浮上したな」

 

この状況、完全に某有名神話そっくりだ。

するとリゼが、ココアにこう申し出た。

 

「し、仕方ない——。じゃ、じゃあ私を好きなだけもふもふしていいから……」

 

すると部屋の扉がわずかに開き、ココアの暗い声が聞こえた。

 

「よし、1人ずつ入っておいで——」

 

「全員かよ!」

 

むしろこれは好都合だ。ココアにもふもふしてもらえるチャンス!

 

 

「じゃあ俺から」

 

「まて、お前はダメだ」

 

「なんでだよ!?」

 

悠が部屋に入ろうとすると、リゼに止められた。

シャロが涙目でこう説得する。

 

「本当に出てきてよココア!ココアがいないと落ち着かないわ!」

 

リゼが続ける。

 

「私だって!ココアがいなければこんな計画思いつかなかったぞ!」

 

すると千夜がここぞとばかりに

 

「でも私が一番ココアちゃんだーいすき」

 

と便乗した。ココアは暗い声で「私もみんながだーいすき」と言うが——部屋から出てくる様子はない。

 

チノが、ココアの部屋の前へ向かった。

 

 

「まてチノ!早まるな!」

 

「コ、ココアさん——あーそーぼー……」

 

「なんて攻撃力だ!」

 

さすがのココアも耐えきれなくなったのか、部屋の扉が大きく開いた。

そして、すっかり準備万端といった様子で「いいよー!」とココアが出てきた。

 

 

「——やれやれです」

 

「これが日本神話か——」

 

悠がつぶやくと、ココアが「日本神話?」と首をかしげる。

 

 

 

「みんなに本気で怒るわけないよ!」

 

「やれやれ。ココアは本当にしょうがないココアだな」

 

「悠、チノちゃんの口癖がうつってるわよ」

 

「なんだと!?」

 

シャロに指摘され、頬を赤らめる。

チノは、キャンプに持って行こうとしていた「クロスワード」の本をココアに没収され、不満げな顔をしていた。

 

 

 

「おい、ティッピーは連れていかないのか?」

 

「ティッピーはお留守番です」

 

「そうか」

 

ティッピーのやつ、今頃チノがいないって泣いてるだろうな——。

 

ココアがチノの頭に麦わら帽子を乗せた。

 

「ティッピーがいるみたいです」

 

「ティッピーって帽子並みの重量だったのか!?」

 

悠がツッコミを入れると、チノはココアに「ありがとうございます」と言おうとするが——

 

「クロスワード解けたよ!」

 

と遮られてしまった。

チノが心配そうに外を眺めると、ココアは「あー!また解けた!」と自慢する。

 

 

途中、橋の真ん中で一時休憩をすることに。

 

「すごいです!まさに自然の驚異です!」

 

チノが興奮した様子で写真を撮る。

 

「自然の驚異って——」

 

「大自然だー!この雰囲気、実家を思い出すなー!」

 

「えっ!?実家こんな山奥にあるのか!?」

 

今日の悠はツッコミが絶えない。

 

「実家、素敵なところにあるんですね」

 

チノがそう言うと、ココアは満面の笑みで

 

「うん!いつか連れて行ってあげる!お母さんもお姉ちゃんも大喜びだよ!」

 

と言うと、チノが顔を赤くした。

 

 

 

しばらくしてコテージに到着したものの、大問題が発覚した。




ごちうさ2期のキャンプ回ですが、ほとんどオリジナルの話になります!

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。