「うわぁぁぁ!!!」
コーテジにリゼの悲鳴が響きわたった。
「どうした!」
「いきなりとんだハプニングだ!クーラーボックスが空だ!」
リゼが「食料」と貼り紙が貼ってあるクーラーボックスを見せる。中身は何も入っていない。
それを見たチノは意識を失いかけながら「そ、そんな……」と怯えていた。
リゼが慌てて「大丈夫だ!」と励ます。
「食料は我々で調達しよう!」
「急にサバイバルに!」
まずは、コテージにサバイバルに必要な道具があるかどうか探す。
——なぜ、チェンソーがあるんだ。
なかなか物騒なものまで置いてあるようだ。
釣竿、テント、バーベキューセット、保存食——まあ1泊2日には十分だろう。
道具を見つけると、班決めが行われた。
「リゼ、千夜、シャロが山菜採り、ココア、チノ、俺が釣りか」
悠はココアとチノを連れて釣りに行くことになった。
「よーし!チノちゃんにかっこいいところ見せるよ!」
「お前ら、釣りやったことあるのか?」
悠は一度だけある。木組みの街に来る前の話だが。
ココアは「なんとかなるよ!」と言い、チノは「先が思いやられます」と言った。
どうやら2人とも初めての釣りらしい。
ココアは順調に釣っているようだが、チノは一向に釣れない。
「私だけ釣れない……」
「私にいい案があるよ!」
自分だけ釣れないと落ち込むチノに、ココアが提案した。
どうせろくな案じゃないだろう、と思いながら見ていたが——。
「こうするの!チノちゃんに私のパワーを分けてあげる!」
ココアがチノに抱きつき、一緒に釣竿を持つ。
「——俺もチノにパワーを分けてあげたい」
「魚になってチノの竿にかかりたい」
悠のこの問題発言に、つっこむ人がいない。そういえばリゼは山菜採りの方に向かったのか。
「チノちゃんもふもふ〜」
ココアは満喫しているが、チノは嬉しそうではなかった。
しばらくして、「ココアのパワー」によって魚が釣れたが、チノは「納得いきませんね」と落胆。
しばらくして、ココアは釣り場を変えると行ってしまった。
「あんまり遠くまで行くなよ!」
「大丈夫だよー!」
山の中で1人で行動するなんて——大丈夫なのかと心配する悠だが、チノがいないことに気がついた。
「あれ?チノ!?」
やはり、いない。まさか——と辺りを見渡すと、中洲にチノがいた。
こちらに手を振っている。
「チノも釣り場変えたのか!?」
と叫ぶと、チノはさらにジャンプしてこちらに来るように伝える。
「俺も来いって!?よしきた!」
「まさか、戻れなくて困ってたとは——」
「あ、ありがとうございました——」
「なんで泳げないのに川に入ったんだ!?」
悠が少し強い口調で言う。
「ココアさんの帽子が飛んで行ってしまって——でもやりました!」
チノが自慢げに折っていた帽子を開く。中には魚がいた。
「どうですか?ココアさんと釣った魚より大きいんですよ」
その時、ココアが帰ってきた。
「どうしたの2人とも!?水遊びするなら誘ってよ!」
「水遊びじゃねぇ!こっちは危うく水難事故に遭うところだったぞ!」
ココアに事情を話すと、ココアはチノにチョップした。
「帽子よりもチノちゃんが大事!無茶なことしちゃダメ」
「おぉ——ココアがお姉ちゃんしてる……」
思わず感心してしまう。が、すぐにココアはいつもの調子に戻り、
「でも一番ダメなのは、一瞬でもチノちゃんから目を離してしまった私!」
と自分にチョップしまくる。悠もそれに便乗して「俺も同罪だああ!」と自分にチョップする。
チノは少し頰を赤らめて
「私赤ちゃんじゃないんですから、そこまでじゃないですから!」
と2人を止める。
その後、よくわからない流れで水遊びをしていると、リゼたちが迎えにきた。
「3人ともびしょ濡れじゃないか!」
「す、すまん。つい——」
「でも魚は獲れたようね……」
その後、コテージの近くまで戻り、魚や山菜を調理してお昼ご飯。
「保存食があったし、今日の夜は大丈夫そうだな……」
とリゼが言う。
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠