ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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第三十七話 ゾンビとマイムマイム

「しまった!窓が割れてる時はヤバイって聞いたことがあるぞ!」

 

気がついたら、コテージがゾンビに囲まれていた。

 

「ここは私が!悠くん、チノちゃんを頼んだよ!」

 

「ココア!後ろ!」

 

「あっ……」

 

ココアがゾンビに噛まれた。

 

 

「ってことがあってな、今リゼたちがゾンビに応戦しているが、ここに来るのも時間の問題だ」

 

「そ、そんな!早く逃げないと——あれ?身動きが取れない——」

 

 

チノが目を覚ました。

 

「寝袋?私たち木陰で昼寝してたんじゃ——」

 

「お、起きたか」

 

悠が言うと、チノは冷や汗を流しながら

 

「あ、あのゾンビが——」

 

「ゾンビ?——みんなが外で待ってるぞ!」

 

チノがテントの外に出ると、みんながバーベキューをしていた。

 

「みんなが、ゾンビに——」

 

「何言ってるのチノちゃん、私たちが——」

 

ココアが振り向くと血がついた——否、ケチャップがついた顔で

 

「ゾンビになるわけないよ」

 

と言ったが、チノは恐ろしさのあまり失神した。

みんなは慌ててチノに駆け寄り、

 

「やりすぎた!?チノちゃん!ケチャップだから!前もやったでしょ!ケチャップー!!」

 

ココアが叫んだ。

 

 

 

「どうしてコテージを使わないんですか」

 

「電気がつかない上にベッドの数が足りなくて」

 

「テントと寝袋があったし、もうこっちでいいやってね」

 

チノの質問に千夜とシャロが答える。

 

「みんな、ごめんな。ハプニングだらけで——誰の仕業が心当たりはあるけど……もっとのんびりした休日を想像してただろ?」

 

リゼがそう言うと、みんなは口を揃えていった。

 

「もっとハードなの想像してたから大丈夫!」

 

リゼのことだから「ワニを捕獲したぞ!」などといったハードなサバイバルを計画していたのかと思っていた。

 

 

「そろそろ寝ましょうか」

 

千夜が言うと、チノが慌てて「待ってください」と言おうとしたが、

 

「マシュマロ、まだこんなに残ってるぞ!」

 

「その通り!」

 

ココアがコーヒーメーカーを取り出した。

 

「寝かさないつもりだな!」

 

と悠が言うと、ココアは「最初に寝た人は罰ゲームだよ」と宣言した。——フラグでしかない。

 

 

「罰ゲーム!?楽しそー!」

 

「お、おい、シャロ?」

 

シャロは完全にコーヒー酔いしている。

 

「火を囲んで踊るわよ!ほらみんな、マイムマイムするわよー!」

 

「キャラが完全に崩壊してるぞ!」

 

 

火を囲んで輪を作った。

 

「マイムマイムって、どんな感じだっけ?」

 

「適当に回ればいいんじゃね?」

 

悠がそう答えると、シャロが「レッツゴー!」と合図を出す。一斉に回り始めたが、徐々に回転スピードは上がっていき——。

 

「どう?チノちゃん!楽しい?」

 

ココアが尋ねる。

 

「すごく馬鹿みたいです!」

 

「それがいいんだよー!」

 

チノの目が渦巻きになっている。——しかし、もっと重体の人がいた。

 

「千夜がやばい!」

 

悠が叫ぶと、千夜は

 

「大丈夫……みんなのためにも、死んでもこの手は——」

 

「すでに死にそうです!」

 

そしてついに千夜の足は地面から浮いた。

 

「じゃあ、一斉に手を離すぞ!せーの!」

 

リゼが掛け声をかけ、一斉に手が離れる。

千夜は遠くへ吹き飛ばされたものの倒れてはいない。

チノはふらついて、シャロは木に激突している。

 

「だ、大丈夫か——」

 

「な、なんとか——」

 

悠がチノに言うと、チノはフラフラしながらそう答えた。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
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