「やめろ!抱きつくなああ!!」
ココアとのテント生活。——さっそく、テント内に悠の悲鳴が響く。
「悠くんもふもふ——」
「マジでこうなるとは思わなかったぞ!」
ココア眠りについて数分。悠はチノのクロスワードを解いていた。
しかし、すぐにココアが悠をもふもふし始める。
「離せ!暑い!ていうか男に気安く抱きつくな!」
「ん……」
ココアがやっと目を覚ましたようだ。
「どうしたの?悠くん……」
「どうしたの?じゃないだろ!抱きつくな!」
「ごめんごめん、もふもふ成分が足りなくて」
「ちょっと何言ってんのかわかんない」
もふもふ成分とはいったい——そうツッコむ余裕はなかった。
「ココアはあれだな、無意識に男を勘違いさせる系女子だな」
「勘違い——?」
悠の発言に首をかしげるココア。
「こういう風に抱きつかれたりすると——とにかく、いろいろ大変なんだよ」
例えばこれがチノだったら間違いなく壊れているだろう。
——また問題発言をしてしまったが、脳内なのでツッコミを入れる人はいない。
「——あっ、ごめん!でも、悠くんなら別にいいよ……」
「——は?」
やっとわかったか——と思いきや衝撃の発言。
思わず顔が熱くなる。
「なんなら、今からしてもいいよー!」
「————」
悠は展開の早さに唖然として言葉が発せない。
「いいのか……?」
「お姉ちゃんに遠慮しなくていいんだよ?」
「じゃあ——いや、ダメだダメだ!そういうことは本当に好きな人とやらなくちゃな」
「どういうこと?私はいつもやってるよ?」
「うそだろお前——」
何か、話が噛み合ってないような気がする。
「ち、違うの!私は悠くんにもふもふされてもいいって話を——」
「ちょっと期待しちゃっただろ!そういうのはやめてくれ!」
ようやくココアが自分が何を言っているのか気がついた。
「ごめんね!——って、ちょっと期待してたんだ」
この時、お互い顔が真っ赤だったことを当事者以外は知らない。
「ていうか、もふもふはしていいの?」
「いいよ?」
「——遠慮しとく」
「なんで!?」
このタイミングでココアをもふもふしたら何かが崩れそうな予感がする。
翌朝。
「ココアさん、無事でしたか」
チノが安否確認に来る。
「す、少しは俺の心配もしてくれ——」
「どうしたんですか悠さん!服がぐちゃぐちゃです!」
「何!?やっぱりココアに手を出したのか!悠!」
騒ぎを聞きつけてリゼがやってくる。
「いや、むしろ俺が手を出された側だぞリゼ——」
あのあと、しばらくはお互い恥ずかしがって意識していたが、いつの間にかまたココアは悠をもふもふし始めた。
悠も疲れで無抵抗のまま寝てしまい、今にあたる。
「ゆ、悠くん——その、昨日はごめんね……」
「き、気にすんな——俺も疲れて抵抗しなかったのが悪かった」
「何があった!?」
おそらく、またリゼの誤解を招いたが、正直それを訂正する体力が残っていない。
「チノって、ココアと寝たことあるのか?よく耐えられたな——俺はあと少しで死ぬところだったぞ」
「しっかりしてください悠さん——」
チノに腕を掴まれ、立ち上がる。
なんだかんだカオスなキャンプだったが——楽しかったので良しとしよう。
一行は、ティッピーや里恵が待つラビットハウスへ出発した。
以上でキャンプ編は終了です!
どの組み合わせがお好きですか?
-
ココア × 悠
-
チノ × 悠
-
リゼ × 悠
-
振り回され隊 × 悠