ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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第四十二話 ココアの相談

その晩、今度はココアに呼び出された。

 

「なんだ?」

 

「チノちゃん、私のせいで面白写真ばっかりになって——怒ってたよね」

 

先ほどの会話を聞かれてた。

 

「チノちゃんの理想はこのお姉さんだよね!」

 

「それもココアだろ!?」

 

と悠がツッコミを入れると、ココアは「だって——」と続けた。

 

「確かにその写真のココアはしっかりして見えるが——」

 

「私、まだまだだなぁ……。全然チノちゃんに相応しいお姉ちゃんになれてないよね」

 

ココアがひどく落ち込んだ様子でいう。

 

「もっとこの写真みたいに大人っぽかったらなぁ〜……今の私じゃ、自慢にもならないよね」

 

ココアは「なーんてね!」と明るくいうが、扉の方から大きなチノの声が聞こえた。

 

 

「わ、私はココアさんがこの街に来てよかったと思ってますが!」

 

「お前も盗み聞きか!?」

 

思わず悠がツッコミを入れるが、チノは構わずココアにぬいぐるみを投げる。確かあれは、リゼのお手製のぬいぐるみだ。

なんだかんだ持ち歩くほど気に入ってんじゃないか……。

 

「ココアさんのばかー!」

 

チノが叫ぶ。

 

「や、やったな〜!」

 

ココアは近くにあったクッションをチノに投げ返す。

 

「なんでいつも勝手に決めつけて——!」

 

チノも負けまいと反撃しようとするが、ココアが泣いていたのに気がつく。

 

「すみません。そ、そんなに痛かったですか?」

 

ココアは顔を上げ、「違うよ!」と否定する。

 

「だって、泣いてるじゃないですか」

 

ココアは「それはね——」とうつむいた。

 

 

「内緒だよ!」

 

ココアがクッションを投げるが、チノではなく悠に当たった。

 

「ちょ、まて!俺関係ないだろ!」

 

悠が応戦すると、全面戦争になった。

 

 

 

「よっ!」

 

悠がバータイムとなったラビットハウスに顔を出すと、案の定ティッピーが冷や汗を流していた。

 

「小僧……さっきはどうしたんじゃ?店が潰れるかと思ったわい……」

 

「すまんすまん、ココアたちと大乱闘を繰り広げてた」

 

悠が軽く謝罪する。そしてタカヒロさんと悠が続ける。

 

「そのうち店が潰れるかもな」

 

「物理的にも経済的にもな」

 

店内には誰もいない。

 

「それは困る!お前ら、もっと頑張ってこの店を繁盛させい!」

 

「喋るウサギがいる喫茶店として売り出しましょ。流行りますよ」

 

悠がタカヒロに提案すると、タカヒロは「そうだな」と笑いながらいうが、当のティッピーは

 

「お前らにわしの気持ちがわかるかー!!」

 

と拒否した。

 

 

 

 

翌朝。ココアの機嫌が悪かった。

 

「なんだ、チノと喧嘩でもしたのか?」

 

ココアは黙ってチノ宛に届いたモカの手紙を見せた。

悠は全てを察した。

 

「なるほどな。内緒でチノに手紙を送ってきたから嫉妬したんだな」

 

「1ヶ月、お姉ちゃんとは文通しない!」

 

ココアがきっぱりという。

 

「今頃モカさん泣いてるだろうな……」

 

悠の言う通り、モカが実家で大泣きしていたのは言うまでもない。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
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