その晩、今度はココアに呼び出された。
「なんだ?」
「チノちゃん、私のせいで面白写真ばっかりになって——怒ってたよね」
先ほどの会話を聞かれてた。
「チノちゃんの理想はこのお姉さんだよね!」
「それもココアだろ!?」
と悠がツッコミを入れると、ココアは「だって——」と続けた。
「確かにその写真のココアはしっかりして見えるが——」
「私、まだまだだなぁ……。全然チノちゃんに相応しいお姉ちゃんになれてないよね」
ココアがひどく落ち込んだ様子でいう。
「もっとこの写真みたいに大人っぽかったらなぁ〜……今の私じゃ、自慢にもならないよね」
ココアは「なーんてね!」と明るくいうが、扉の方から大きなチノの声が聞こえた。
「わ、私はココアさんがこの街に来てよかったと思ってますが!」
「お前も盗み聞きか!?」
思わず悠がツッコミを入れるが、チノは構わずココアにぬいぐるみを投げる。確かあれは、リゼのお手製のぬいぐるみだ。
なんだかんだ持ち歩くほど気に入ってんじゃないか……。
「ココアさんのばかー!」
チノが叫ぶ。
「や、やったな〜!」
ココアは近くにあったクッションをチノに投げ返す。
「なんでいつも勝手に決めつけて——!」
チノも負けまいと反撃しようとするが、ココアが泣いていたのに気がつく。
「すみません。そ、そんなに痛かったですか?」
ココアは顔を上げ、「違うよ!」と否定する。
「だって、泣いてるじゃないですか」
ココアは「それはね——」とうつむいた。
「内緒だよ!」
ココアがクッションを投げるが、チノではなく悠に当たった。
「ちょ、まて!俺関係ないだろ!」
悠が応戦すると、全面戦争になった。
「よっ!」
悠がバータイムとなったラビットハウスに顔を出すと、案の定ティッピーが冷や汗を流していた。
「小僧……さっきはどうしたんじゃ?店が潰れるかと思ったわい……」
「すまんすまん、ココアたちと大乱闘を繰り広げてた」
悠が軽く謝罪する。そしてタカヒロさんと悠が続ける。
「そのうち店が潰れるかもな」
「物理的にも経済的にもな」
店内には誰もいない。
「それは困る!お前ら、もっと頑張ってこの店を繁盛させい!」
「喋るウサギがいる喫茶店として売り出しましょ。流行りますよ」
悠がタカヒロに提案すると、タカヒロは「そうだな」と笑いながらいうが、当のティッピーは
「お前らにわしの気持ちがわかるかー!!」
と拒否した。
翌朝。ココアの機嫌が悪かった。
「なんだ、チノと喧嘩でもしたのか?」
ココアは黙ってチノ宛に届いたモカの手紙を見せた。
悠は全てを察した。
「なるほどな。内緒でチノに手紙を送ってきたから嫉妬したんだな」
「1ヶ月、お姉ちゃんとは文通しない!」
ココアがきっぱりという。
「今頃モカさん泣いてるだろうな……」
悠の言う通り、モカが実家で大泣きしていたのは言うまでもない。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠