珍しく早起きしたココアは、チノの部屋に向かった。
「よーし!お姉ちゃんとしてチノちゃんを起こすよ!」
チノの部屋の扉を開けた。
「チーノーちゃーん!朝だよー!——ヴェアアアアア!!!」
朝のラビットハウスにココアの奇声が響いた。
「なに!?どうしたのココアちゃん!」
ココアの奇声を聞きつけ、里恵が駆けつけた。
「こ、これは——!」
駆けつけてきた里恵は驚愕する。
なんと、チノと悠が同じベッドで、しかもチノが悠の腕に抱きつく形で寝ていたのだ。
「ココアさん……?どうしたんですか、朝から——」
チノが目を覚ます。
「チ、チノちゃん……ごめん!お姉ちゃんは気にしないから、ごゆっくり——」
「えっ!?」
チノが困惑すると、里恵がこう続ける。
「チノちゃん、お兄ちゃんは結構アレですけど、きっと幸せにしてくれますよ」
「へっ!?」
部屋の扉がゆっくりと閉められた。
チノは困惑したまま、隣を見るとぐっすりと眠っている悠の姿が。
——チノは、ようやく事態の重さに気がつく。
「悠?どうしたんだ、なんかみんなの様子がおかしいぞ」
事情を知らないリゼが効いてくる。
「はは……何もないよ。至って平和だ」
悠は笑ってごまかす。
ココアとチノと悠は、気まづくて黙っている。
「知ってるか悠、ココアが静かな時は何か異変が起きた時だ。さあ、言ってみろ」
「いや、実は昨日チノと——」
悠が話そうとすると、チノが慌てて補足する。
「ち、違うんですリゼさん!ただその……成り行き上そうなってしまったというか」
「な!?」
チノの誤解を招く発言にリゼが顔を赤くする。——こいついつも勘違いしやがって……。
「その、ココアさんと里恵さんに見られてしまって」
「な、なるほど——で、でも仕方ないよな!お互いそういう年頃なんだから」
「お前もほとんど歳変わらないだろ……」
悠の冷静なツッコミに、リゼが「う、うるさい!上司に口を聞く時は言葉の最後にサーをつけろ!」と怒鳴った。
「私が誘ったんです!ですから私が責任を取ります!!」
チノの叫びに、リゼは今にも火が出そうなほど顔を赤らめている。
「そ、そうか——いや、悠も少しは……って倒れてる!しっかりしろ!」
「す、すまん——つい妄想してしまって——」
ラビットハウス内は大パニックだ。
「なんだ、夜遅くまでホラー映画を見て、それで——」
「にしても悠くん、チノちゃんをいじめちゃダメだよ!」
「最近、チノが感情表現豊かになっていじりがいが出てきたんだよ」
「男子が女子にいたずらするのって、やっぱり好きだから?」
ココアがタダでさえガソリンを撒いたような状態に爆弾を投下する。
ラビットハウス内が騒然とする。と言っても相変わらず客はいないが。
当事者のチノは、知らん顔してコーヒーを入れているが顔が赤い。さっきからすごい量産している——。
「チノちゃんのこと、好きなのかな〜?」
ココアが悪魔に見える。
「——好きだよ」
そう真顔で言うと、向こうの方でカップが割れる音がした。
「チノは理想のタイプだ!」
さらにそう付け加えると、今度は向こうの方から「やめなさい!こらチノ!」とティッピーの叫び声が。
チラッと見てみると、チノがティッピーを押しつぶそうとしている。
「「「わ、わかりやすい——」」」
ココアとリゼと悠はハモった。
「ほら、いじりがいあるだろ?」
悠がそう言うと、向こうからティッピーが飛んできた。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠