「でもなんでこうなったんだ?悠がベッドで、チノが床で寝てたんだろう?」
「それが——」
そのあとのことを思い出すと、ニヤニヤしてしまう。
「にやけるな、真面目にやれ!」
リゼに怒鳴られ、悠は軽く謝ってから続ける。
「俺もよく覚えてないんだけど、あのあと雨風強くなって、雷も鳴り始めてたんだ。そしたらチノが——」
「ちょっと待ってください。私は別に悠さんが寝てるから少しくらい大丈夫だと思ってベッドになんか入っていません」
チノが慌ててこちらにやってきて、そう告げた。
「いや、普通に潜り込んできただろ!?」
そう、昨夜は——。
「じゃ、おやすみ」
「はい、おやすみなさい」
お互い、布団をかぶってこう言った。この時はまだ一緒ではない。
しばらくして、雨風がラビットハウスを襲う。その途中から雷まで鳴るようになった。
「——悠さん、起きてますか?」
「————」
悠は、わずかに雨風や雷の音が耳に入っているがほとんど寝ている状態。
「——なんで先に寝てしまうんですか」
チノが頬を膨らませて言う。
そして雷がいっそう激しくなった。
「ひっ——」
チノが怯えた目で悠を見ると、悠はすでにぐっすりと眠っていた。
「す、少しぐらいなら大丈夫でしょうか——」
チノが悠の布団をめくる。
——雷が止んだら布団を出よう、雷が止んだら布団を出よう、そうすればバレない!
そう思っていたチノだったが、そのまま眠りについてしまった。
「でも、昨日だけですからね。もう一緒に寝てあげませんよ」
「へぇ……」
チノがそう言うと、悠はジト目で意味深に煽る。
「な、なんですか」
「昨日はあれだけ俺と一緒に寝たがっていたのに?」
「そんなはずないじゃないですか!」
無論、これはからかうための嘘ではなく本当のことである。
「——なんかあったかい何かが……ってチノ!?」
夜中、悠が目を覚ますとチノが横にいた。片腕を抱きしめている。
「な、なぜここに——まさか————夜這い?」
やはり、問題発言してもつっこむ人がいないから少し味気ない。
「俺はベッドに連れ込んだ記憶がないんだが……無意識のうちになんてことを」
まだ事情を知らない悠は、なぜか自分に非があるような気がして自分を責め始める。
チノの方を見ると、とても嬉しそうに眠っている。
「——明日も明後日も、ずっと一緒に寝てあげてもいいですよ……」
「は?」
チノがボソッと言った。
「お、おいチノ?」
「————」
寝言だったようだ。なんて夢を見てるんだ……。
「——チノって、本当にもふもふするんだな、ココア」
少しだけ寝ているチノにもふもふして、ココアがなぜチノをもふもふしたがるのか理解した。
「別に1日くらい一緒に寝てもいいよな——」
そう呟いて、悠は目を閉じた。
「昨日、チノが自ら『一緒に寝てもいいですよ』って言ったじゃないか!」
悠が若干嬉しさを隠せない様子でそういうと、チノは恥ずかしさが限界点を超えて、部屋に閉じこもった。
「ゆ、悠さんなんて——大嫌いです!!」
そういってチノは部屋の扉を閉めた。
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠