ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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今回は久しぶりのリゼ回です。


第五十一話 リゼの恋バナ

「悠って、チノと仲いいよな」

 

「そうか?——まあそうだな」

 

否定しようと思ったが、否定できないことに気がついた。

 

 

「私は、あまり周りと馴染めないことが多いから。そういうの羨ましいよ」

 

「そうなのか?まあ、お嬢様学校にミリタリー好きの女子なんてお前ぐらいだろうな」

 

悠が苦笑いしながらそういうと、リゼは深くため息をついて「そうなんだよ」と続けた。

 

「学校ではあまり友達と話せなくてさ——仲のいいクラスメートを作るのって難しいな」

 

「それはわかる。——でもシャロとは仲良いじゃないか」

 

「シャロは学年も違うし、実は学校ではそこまで話をしないんだ」

 

「なるほどな」

 

考えてみれば、リゼに相談されるなんて久しぶりかもしれない。

 

 

「思えば、ココアがいなかったら私はボッチだったのかも」

 

「しかも最初はチノに怯えられてて仲良くなれなかったんだろ。最悪じゃねえか……」

 

「あぁ……」

 

そして悠はこう続ける。

 

「でも、意外だな。お前みたいなモテるやつが孤立するなんて。お前のクラスメートの目は節穴なんじゃないか?」

 

「な、なに!?もしかして私を口説こうとしてるのか!?」

 

リゼが顔を真っ赤にした。

 

 

「口説くつもりはなかったんだが——」

 

「まあ、うちは女子校だしな。仕方ないさ」

 

「リゼは女子にモテて、男子からは友達と見られるタイプか——」

 

悠がそう呟くと、リゼはこちらの方を向いて

 

「や、やっぱりそう見えるのか?私は、恋愛対象にはならないのか」

 

「なんだよ、そういう目で見て欲しいのか?」

 

悠がそうリゼを煽ると、リゼは慌てて否定する。

 

 

「ち、違うぞ!——ただ、そもそもあまり男子と話したりしないし……」

 

「まあ女子校ならそれが当たり前なんじゃね?」

 

「悠は高校に通ってた時、女子と話しするタイプだったのか?」

 

リゼにそう聞かれ、悠は以前のことを思い出す。

基本的に男友達としか遊ばないタイプだった。

 

 

「言われてみれば、ここに来る前は男友達ばっかりだった——」

 

「そうか。——私もいつか、誰かに恋してみたいな」

 

「え?なんて?」

 

最後の方が聞こえなかったため、聞き返すとリゼが「なんでもない!」とごまかす。

 

 

 

「逆に聞くけど、リゼは俺のこと、恋愛対象に入るのか?」

 

悠がそう聞くと、リゼが少し考えて

 

「そうだな……。基本的には入らないかな?」

 

「なんだよ基本的にって」

 

悠が笑うと、リゼもつられて笑う。

 

 

「ただ、洋館を探検したときはちょっとドキドキしちゃったけどな!」

 

「——は!?」

 

突然のリゼの言葉に悠の顔が熱くなる。リゼも無意識だったのか、しばらくしてから顔を赤くした。

 

「ち、違う!怖くてドキドキしたって意味だ!」

 

「へぇ、怖かったんだ」

 

「う、うるさい!」

 

そういってリゼがクッションを投げてきた。

 

「徹底抗戦してやるぜ!」

 

悠もそういってクッションを投げ返した。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
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