今日は休日だ。チノは朝からボトルシップを作ると部屋に閉じこもった。
すると、やはりココアが悠の部屋にやってくる。
「悠くーん!あーそーぼー!」
このセリフは赤紙と同じ。この声がかかってきたら逃げることはできない。
逃げるとココアが「追いかけっこだね!負けないよ!」と追跡してくるし、隠れると「かくれんぼだね!」と探してくる。
つまり、行動を起こしたら負けなのだ。
「————」
「悠くん?遊ぼうよ!」
「————」
仏にでもなったかのような顔でベッドに横たわると、ココアがその上に乗ってきた。
「どうしたの?遊びたくないの?」
「————」
「私のこと、嫌いになった?」
「なんでそうなるんだよ!」
思わず声が出てしまった。そして悠はこの状況へつっこむ。
「なんでお前が上に重なってんだよ!早く降りろ!」
床ドン——ならぬベッドンの状態になっていた。
「ごめんごめん。どこか出かけようよ!いい天気だよ!」
「はいはいわかった、遊び相手すりゃいいんだろ!」
悠は諦めた様子でココアの後をついて部屋を出て行った。
「さあ、どこ行く!?」
「決めてなかったのか。そうだな……」
悠が考え込むと、ココアはすぐに「うさぎだー!」と野良うさぎを追い始めた。
「まて、おいココアァ!」
悠がココアを追うが、ココアはものすごい勢いで野良うさぎを追う。
結局、自然公園のところまで来てしまった。
「はぁはぁ……ココア、ちょっと待て……」
「ん〜もふもふ具合がたまらないね〜」
ココアは満足げに野良うさぎを確保してもふもふする。
——なんでこれほど走ってバテないんだこいつは。
「悠くん?どうしたの、息が上がってるよ」
「どうもこうも、お前がものすごい勢いでうさぎを追うから——」
「悠くんももふもふして欲しいの?お姉ちゃんに任せなさい!」
「そういうことじゃない!——ちょ、くるなぁ!」
ココアがじわりじわりと歩み寄ってくる。そして悠に抱きついて
「ん〜、悠くんもチノちゃんほどじゃないけどもふもふするね〜」
「抱きつくな!暑い!恥ずかしい!」
「そ、そうだよね、ごめん」
公園にいる人たちからの視線を感じる。
「青春ね……」
「朝からごちそうさま」
「若いっていいわね……」
といろんなところから聞こえてくる。
「はぁ、ココアと遊ぶとろくなことにならんわ」
「えへへ、つい——」
「えへへじゃねぇよ!あぁもう疲れた」
ココアを追うのに全ての体力を使い果たした悠はベンチに座る。
「あ!みて!ジェラート売ってるよ!」
またココアが走り出す。
「勘弁してくれ!ココア!」
そう叫んで悠もなんとかココアについていく。
「あれ?シャロちゃん!ここでもバイトしてたの?」
「ココア?それに悠!どうしたの2人で」
「えへへ、いま悠くんとデートしてるんだ〜」
「デートというより拷問だけどな」
「そ、そう……」
シャロはそう言って、悠の耳元に近寄る。
「このばか!ココアとデートなんて、チノちゃんに見つかったらどうするの?」
「チノ、嫉妬してくれんのか?それは嬉しいな——」
「ショックで寝込んじゃったらどうするのよ……」
「いや、チノに限ってそれは——あるかも」
「チノちゃんがどうしたの?」
シャロとヒソヒソ話をしていると、ココアが間に入ってくる。
「な、なんでもないわよ!ジェラート買いに来たんでしょ!どれがいい?」
「えーっとねー!あ、これがいい!」
このまま1日ココアのデートしてしまったら、体は疲れ果て、さらにチノに嫌われ精神的にも終わる。
いったいどうなってしまうのやら……。ココアとのデートはまだまだ続く。
しばらくこのシリーズ?続きます!
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠