ココアが出て行った後、チノも不安に思ったのか
「ちょっと私もみてきます!」
と下の階へ向かった。
リゼと2人きりだ。
「私のときみたいに、チノを助けてくれたのか——」
「あ、ああ。なんだよいきなり」
「さっきココアも言っていたが、本当に無茶はやめてくれよ」
「仕方ないだろ。ああでもしないとチノがもっとひどい怪我してたんだから」
悠がそう言うと、リゼはにっこりと笑みを浮かべて言う。
「お前は本当優しいな」
「なんだ、俺を口説こうとしてるのか?」
「あの時のお返しか!?——でも、お前の優しさは自棄を含んでいる」
「————」
リゼが真剣な表情と口調で言う。
「チノが大切なのはわかる。それは私も同じだ。——だが、お前にもお前を——自分を大切にする権利がある」
「————」
「身代わりになって、自分を殺すようなことはやめないか。助けてもらったことがある私が言うのもなんだが」
「————」
リゼにそう説教され、悠は唖然とする。
「リゼ——ありがとな。よくわかった」
「それならよし、私はそろそろ帰るよ。お大事にな」
「ああ。また明日——」
リゼは部屋を後にした。
その晩、悠の部屋の扉が鳴った。
「あの、悠さん」
チノが扉から顔を覗かせて言った。
「なんだ?早速一緒に寝にきたのか?」
悠がそういうと、チノは持っていた枕を背中に隠して「ち、違います」と否定する。
「まだちゃんとお礼を言えてませんでした。——助けてくれてありがとうございました。悠さん」
「あぁ。今度からは気をつけろよー」
「はい」
「————」
「な、なんですか。何も持ってませんよ」
悠がチノの方をじっと見ると、チノは少し焦る。
「ほんとか〜?両手を上げて万歳してみろよ」
悠がそう追い詰めると、チノは観念したようにため息をつく。
「はぁ……。ココアさんと違って悠さんは誤魔化せませんね」
「俺とココアを一緒にするなよ、根本的なところから違うだろ——」
悠が呆れると、チノは背中に隠していた枕を正面に持ってきて、
「そ、その——お礼ということで今日は一緒に寝てあげます」
「今日のチノは素直だな〜」
悠がニヤついた顔でいうと、チノは恥ずかしそうに枕で顔を隠した。
「その、実はもう一つお話があって」
「ん?」
チノと悠が枕を並べて横になると、チノが布団に入って小声でいう。
「最近、悠さんといると————いえ、やっぱりいいです」
「なんだよ、よく聞こえなかったぞ?」
「聞こえなくていいんです!忘れてください」
「気になって眠れないぞ」
「た、たいしたことではないのかもしれなくて……気にしないでください」
「そ、そうか?」
翌朝、いつものように起床して準備して、ココアを起こす。
「おい、ココア、いい加減起きろ!今日もチノがうんざりしてたぞ」
「あと20分……」
「開店しちゃうぞ、早く起きろ」
「パンができたらラッパで知らせてね〜」
「——チノがココアが起きないなら解雇するって言ってたぞ」
「それは困るよ!!」
ココアが飛び起きた。
「起きてたならさっさと支度しろよ。下で待ってるから二度寝するなよ」
「わかったよ〜」
今日も1日、ラビットハウスでの生活が始まる——。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠