ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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今回は悠と里恵の回です。

ココア・チノ・リゼの3人も出てきますが、悠と里恵を中心としたお話になります。

前編・後編に分かれます。


また、最後に今更ながら悠の設定を載せております。


第六十一話 悠と里恵のルーティーン(前編)

「もう朝か——」

 

 

悠は閉じかかる瞼を強引に持ち上げ、ベッドから起き上がる。

 

まずは朝の支度。着替え、歯磨き、洗顔、その他諸々。

 

その後、ダイニングに向かう。

 

 

「おはよう」

 

「おはようございます、悠さん」

 

 

毎回、1番乗りはチノだ。朝食の準備をしている。

 

悠がダイニングに入ってしばらくした後、里恵が起きる。

 

 

「2人とも早いねー」

 

「そうでしょうか」

 

 

チノが朝食の準備を終え、ため息をつく。

 

 

「ココアさんは、本当にねぼすけですね。起こしてきます」

 

「お前も毎朝大変だな——」

 

 

お姉ちゃんを自称する割にはいつも立場が逆転しているような気がする。

 

数分してチノが強引にココアを連れてくる。

 

 

「チノちゃーん……」

 

「なんですか?ココアさん」

 

「パンが焼けたらラッパで知らせてくれるんじゃないの〜?」

 

「まだ寝ぼけてます」

 

「こいついつも何時に寝てるんだ!?」

 

 

あまりの寝起きの悪さに、逆にしっかり睡眠をとっているのかと心配してしまう。

 

 

「いってらっしゃい。気をつけて」

 

「いってきます」

 

「また後でねー!」

 

 

チノとココアを見送った後、悠は店先の掃除、里恵は朝食の後片付け。

 

 

「この街はいつも平和だな——」

 

 

そう呟きながら店先を掃除していると、チノの父親——タカヒロがやってくる。

 

 

「おはよう、悠くん。いつもありがとうね」

 

「タカヒロさん——とティッピー。おはようございます」

 

「ココアくんとチノはもう学校へ?」

 

「はい」

 

「そうか——」

 

 

タカヒロは少し困った様子でそう呟く。

 

 

「どうかしたんですか?」

 

「実は、ココアくんが体操服を忘れてしまったようでね……」

 

悠は「全くココアのやつは……」と呆れる。

 

「ちょうど、この後高校の近くに用があるので、ついでに届けてきますよ」

 

「ああ、ありがとう」

 

 

 

「というわけだから、ちょっと高校まで行ってくる」

 

「はーい」

 

 

里恵にそう告げると、悠はココアの通う高校へ向かう。

 

 

 

「確かここだよな」

 

 

悠がそう呟くと、昇降口の方からココアの奇声が聞こえてくる。

 

 

「体育があるのすっかり忘れてたよー!!」

 

「まあ!それなら私のを使って!」

 

「そしたら千夜ちゃんが怒られるよ!」

 

 

相変わらずの2人だ。

 

 

「こうなると思ってたぜ。ほれ、これだろ」

 

「悠くん!?なんでここに!」

 

「いや、お前が体操服忘れたって聞いたから——それに」

 

 

「この近くに用事がある」と言おうとしたが、すぐにココアに抱きつかれて遮られる。

 

 

「ありがとー!命の恩人だよ!」

 

「抱きつくな!俺はもう帰るからな!」

 

「まあ、せっかくだから悠くんも体育やっていけばいいのに……」

 

「いいわけないだろ」

 

 

千夜のボケ(?)につっこむと、悠は高校を後にした。

 

 

 

さて、このココアの高校の近くにある店——ここではストラップが売っている。

 

 

「この中にあるうさぎのストラップ、この前チノが欲しいと言っていた。プレゼントすればきっと喜ぶに違いない」

 

 

そう確信して店内に入ると、うさぎのストラップを購入した。

 

 

 

 

「ただいま」

 

「おかえり」

 

 

悠と里恵の会話はいつも短くてシンプルだ。

 

 

「ココアちゃん、どうだった?」

 

「ああ、ココアのやつ、相変わらずだったよ」

 

 

簡単に報告すると、悠は着替えてホールに向かう。

 

ココアたちが学校に行っている間はタカヒロさんと交代で店番をするのが日課だ。

 

 

「といっても、この時間帯はお客少ないしな……」

 

 

お昼時は数組のお客がやってくるが、それ以外はほとんどいない。

 

お客がいないときはティッピーと下らん話でもして時間を潰す。

 

 

「そういえば——なんでうさぎになったんだ?」

 

「それが、わしにもわからんのじゃ。気がついたらこうなっていてのぅ……」

 

「でもチノ以外には秘密を明かさないよな〜俺にはあっさりバレだけど」

 

 

悠がそういうと、ティッピーは難しい顔(?)をしていう。

 

 

「喋るうさぎって注目されると、いろいろ不都合なんじゃ。チノと一緒にいられなくなってしまう」

 

「そうか、それもそうだな。研究施設に入れられて解剖とかされそうだし」

 

「なぬ!?それは絶対嫌じゃ!わしは意地でもここでコーヒーを入れるぞ!」

 

「暴れるな!確かに器用だけどティッピーの体じゃさすがにきついだろ!」

 

 

 

——そんな話をしていると、ココアとチノが帰ってきた。




今更ですが、悠の設定を公開します!

なぜ今まで公開しなかったのかというと、実は休止直前に大きく話の流れを変更したため、それに伴い設定も微調整していました。

ですが、当分——というよりこの先ほぼ変更しないことが決定しましたので、ここで公開いたします。

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本名:七瀬 悠

性別:男

趣味:最近はチノの影響でジグゾーパズルにハマりかけている

家族構成:里恵(妹)のみ

髪色:黒色

高校1年生(だった)でココアと1個違い。



好きな食べ物・飲み物ともにはっきりとしていなかったが、「木組みの街」にやってきてカプチーノにハマる。
ただし、納豆だけは無理。

高校に通っていた時は、クラス上位の優等生だった。資格もいくつか保有しており、中にはバイクの運転免許まで含まれている。


容姿はあまりゴツゴツしていない、男子にしては比較的華奢な方。

また声も男子にしては少し高め。やろうと思えば高い声から低い声まで出る。

基本的に男友達と仲良く遊ぶタイプだったが、「木組みの街」にきてから状況が一変、今度は女友達しかいなくなった。
が、本人は特に気にしていない。

以前は日焼けしていたが、現在はすっかり白い肌に戻る。

最近の悩み事は「ココアたちに男として見られていないかもしれない」こと。


運動能力は、リゼに続いて高い。本人は女子のリゼに負けていると悔しがっている。

だが、その運動能力が発揮されることは滅多にない。

比較的ハイスペックだが、少し抜けているところがあり、よく軽口を叩く。



チノを「理想的な女性」と評しているが、恋愛感情があるのかどうか自分でもわかっていない。

恋愛に関してはココアにも負けないほど鈍く、他人から好意を寄せられても気がつかないことが多い。



心を開いていると相手に思わせるのが得意。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
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