ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

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ここから原作を元に作っていきますが、少々オリジナル要素を入れていきます。

もちろん、原作を読んだことがない方でも楽しめます。


第六十三話 制服が暑すぎる!

「あっつい——」

 

「なんとかしたいほどの暑さです」

 

 

悠とチノがカウンターにぐったりと倒れ込む。

 

無理もない、今日はここ数日で最も暑くなると言われている。

 

さすがのココアとリゼもしんどそうにしている。

 

そんな暑い日なので、ラビットハウスでは「冷やし中華」ならぬ「冷やしコーヒー」を始めました。

 

 

「今日、お客さんに2回も『その服暑くない?』って聞かれたぞ」

 

「私4回!」

 

「何を張りあってるんだ」

 

 

悠がそういうと、ココアが「だって〜」と言う。

 

ティッピーの方を見てみると、溶けた飴玉のような状態で

 

 

「23回——」

 

 

と死にかけの声で言った。

 

ココアが「ティッピーの優勝!」と観念する。

 

 

 

「せめて、上着とリボンをとってみろ。俺も上着と蝶ネクタイとる」

 

 

悠がそう提案すると、一同が頷く。

 

店のドアが開く。

 

 

「冷やしコーヒーとアイスコーヒーって何が違うんだ!?」

 

 

マヤとメグがやってきたが、2人は店内を見渡すとすぐに扉を閉める。

 

 

「あれ?ココアたちいなかったねー」

 

「ピンク・水色・紫・黒じゃなかったよー?」

 

 

店の外でそう言うマヤとメグに、チノが「色で判別されてます!」とつっこむ。

 

 

 

「なければ自分で作ればいいんだよ!」

 

 

ココアが再び上着とリボン・蝶ネクタイをつけた一同にそう提案する。

 

 

「チノちゃんのお母さんのデザインに近いものを!」

 

「私たちが……」

 

「今こそ、4人の力をあわせるとき!」

 

 

不安がるチノにそうココアが激励すると、リゼは「そ、そうか!」と便乗する。

 

 

 

 

「うっ——」

 

 

ココアの低い声が漏れる。

 

 

「ココアさんが夏バテです」

 

「早くも燃え尽きたな」

 

 

悠はココアの背後から冷たいジュースを首元に当てる。

 

ココアは「ピヤッ!」と声をあげ、足をピンと伸ばす。

 

 

「最初はどこにいきましょう?」

 

 

チノが悠にそう聞くと、悠はしばらく考えてから

 

 

「まずはだが、半袖シャツと薄手のスカートとズボンは既製品でいいか」

 

「ベストは作り直すので生地が必要ですね」

 

 

ココアが悠から受け取ったジュースをリゼの首元に当てると、リゼは

 

 

「お前絶対元気だろー!」

 

 

と叫んだ。

 

 

 

だが、生地探しは全くうまくいかない。なぜなら——。

 

 

「ピンクの生地だけありません」

 

「これじゃあココアのが作れないぞ」

 

 

チノと悠が困った声を上げる。

 

そのうち、ココアとリゼは近くにいるうさぎをもふもふし始めた。

 

 

「あの、いつまでもふもふしてるんですか」

 

 

チノがそう注意すると、ココアもリゼも「休憩も必要」ともふもふをやめない。

 

うさぎが懐かないチノが嫉妬の目線をこちらに向けてくる。

 

 

「じゃ、じゃあ俺をもふもふするか?」

 

 

悠がそう言うと、チノは黙って何処かへ向かった。——やばい、怒らせた。

 

街に設置されているスピーカーから声が聞こえてきた。

 

 

『えー、迷子のお知らせをいたします。ココアちゃん、リゼちゃん、チノお姉さんがお待ちです』

 

「スケールがでかい!」

 

 

思わずスピーカーに向かってツッコミを入れる悠だった。

 

 

やがて、チノも暑さのせいか、疲れてベンチにぐったりと座る。

 

 

「昨日、頑張って徹夜してデザイン考えたのに——」

 

 

チノがそう呟くと、悠は「一回見せてみろ」とデザインの書かれたスケッチブックを受け取る。

 

 

「こ、これは——」

 

「どうした」

 

 

悠の驚きの声にリゼもスケッチブックに顔を覗かせる。

 

 

「す、すまんチノ、絵の解読に時間が必要だ」

 

「あ、ああ、でも心配するな!私たちがなんとか——」

 

 

悠とリゼがチノの独創的な絵をみてそう言うと、チノは頬を膨らませた。

 

そして、すぐにガクッと落ち込む。

 

 

「入荷を待っていたら秋になってしまいます——」

 

「焦らなくても大丈夫だ!今日はもう暑いから帰ろう!」

 

 

悠が落ち込むチノを励ますと、リゼはあたりを見回しながら「あれ?ココアは?」と呟く。

 

 

「ココアなら、あっちでうさぎをもふもふしてる」

 

「あいつ、暑くないのか——?」

 

 

悠が指差した先にはうさぎをもふもふするココアの姿が。

 

思わずリゼも暑くないのかと困惑する。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
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