「雨だな」
「雨です」
「せっかくの休みなのに〜!」
今日はみんなでバイトが休みの日。
「こんな日は部屋でボトルシップの制作を——」
チノがそう言いかけると、ココアは「あ!リゼちゃんからメールだ!」と携帯を覗く。
「リゼちゃんが『今日みんなで温水プールに行かないか』だって!」
「ココアは結構モノマネうまい!」
「お姉ちゃんだから当たり前だよ!」
悠がココアがやるリゼのモノマネが再現度高いとを褒めると、ココアは謎の返事をする。
「久しぶりにみんなで行きますか」
「え、俺も?」
「え?悠くん来ないの?」
「1人だけ置いていくのはかわいそうです」
「こんな日が来るとは——!里恵も誘ってくる!」
「す、すごい生き生きしています!」
悠が嬉しさの有頂天になり、廊下をスキップしながら里恵の下まで行くと、里恵はドン引きした様子で
「ど、どうしたの……」
「チノと温水プールに行ける!!」
「へ、へぇ……よかったね」
完全に里恵に会いに来た目的を忘れていた。結局里恵はココアが誘ってくれた。
「本当にしょうがない悠さんですね」
「すまん……喜びのあまり目的を忘れてた」
チノが呆れた様子でそういうと、近くにいた野良うさぎの元へ。
「磁石みたいに吸い寄せられていったな!」
と悠がつっこむと、リゼも
「ああ、確実にココアに似てきてるな」
と便乗した。それを聞いたチノは正気に戻ったかのような表情でこちらに帰ってくる。
「そういえば、ティッピーお前はメスだけどオスなのか」
「そうじゃ。忘れとったんかい」
無慈悲にもチノにティッピーを押し付けられて男性の更衣室に連行——否、案内された。
「体はメスだが心はおじいさんか——」
「ところで小僧、そこの桶を取ってくれないか?わしは水に濡れるのが嫌なんじゃ」
「ん?よく聞こえなかったな?水が好きなんだって?」
「これ小僧ー!!」
悠が軽く水道の水をティッピーにかけてやると、ガラガラの更衣室にティッピーの声が響いた。
「ティッピーがびしょびしょです!」
「チノ……わしはどうやらここまでのようじゃ……」
「そんな、おじいちゃん……」
「少し水に濡れただけだろ。大袈裟だな」
茶番を繰り広げるチノとティッピーに悠が無慈悲に言う。
「しかし、千夜とシャロがくるなんて意外だな。バイトだと思ってたぞ」
「雨で休みになっただけだし」
「それはそれ、これはこれだから」
「どれですか!」
最近チノのツッコミ力が向上しているように思う。
「————」
「なんだよリゼ、変態だな、そんなに俺の体が気になるのか?」
先ほどから悠の体をじっと見てくるリゼにそう軽口を叩くと、リゼは顔を赤くして
「変な言い方するな!」
「リゼ先輩……」
というが、さすがのシャロも引く。リゼは全力で否定すると、こう続ける。
「い、いや——華奢な感じだったから意外だと思って」
「一応これでも運動神経はいいんだぜ。お前ほどじゃないが」
そこまで「筋肉ムキムキ」というほどではないが、平均くらいはあると思う。
「ところでリゼ——チノとチェスしたいんだが、眩しくてチノを直視できないんだ、どうすればいい?」
「一度ぶん殴ってやろうか?きっと治るさ」
「おい、目が笑ってないぞ」
「準備できましたよ——って、どうかしたんですか?」
チノが困惑の声を上げる。
どの組み合わせがお好きですか?
-
ココア × 悠
-
チノ × 悠
-
リゼ × 悠
-
振り回され隊 × 悠