リゼが部屋から出てきた。
「なんだったんだ?」
「リゼさんは私たちを裏切りませんよね?」
悠とチノがそう言ってリゼを追い詰める。
リゼは少し焦った顔で
「肝試しのことじゃなかったぞ」
とだけ言った。
「じゃあなんだ?」
「リゼさん!」
さらに悠とチノがリゼを追い詰めると、リゼはすぐに方向転換して走る。
「おい待て!この裏切り者!」
「リゼさん!私は味方だと思ってました!」
「お前らー!ココアが珍しくお前らに気を使っているというのに!」
「ますます意味がわかりません!なにを吹き込まれたんですかー!!」
チノの叫びはもうリゼに届かない。
「はぁ……。とりあえず、しばらくココアさんの動向に気をつけて生活しましょう」
「ああ、とてつもなく嫌な予感がする」
結局肝試しの日までなにも起きなかった。
そして肝試しの日、リゼとノリノリな千夜と怯えているシャロも参加することに。
「よし!ペアはキャンプの時と同じように、くじ引きで決めるよ!」
「————」
「そ、そんなに警戒しないでよ!」
チノと悠は完全にココアを警戒している。
「じゃあ、まずは悠くんから!」
「え、俺から!?」
驚きつつくじ引きを引く——青色。
「次にリゼちゃん!」
リゼがくじ引きを引く——赤色。
「千夜ちゃん!」
千夜が楽しそうにくじを引く——黄色。
「シャロちゃん!」
シャロが震えた手でくじを引く——赤色。
「最後に、チノちゃん!」
チノは不安そうにくじを引く——青色。
「よし、決まりだね!私は赤だから、千夜ちゃんと一緒だね!」
「嬉しいわココアちゃん!」
「リゼ先輩と一緒……!」
シャロが目を輝かせる。
悠はチノの方を見ると、チノはなぜかホッとしたような顔。
「なんだ?そんなに嬉しかったのか?照れるな——」
「ち、違います!里恵さんに、悠さんはお化けに強いと聞いたので」
「いや、俺実はこういうのは——」
「不安を煽らないでください」
「冗談冗談。ビックリ系もゾクゾク系も大丈夫だ!」
「よし!出発する順番はじゃんけんで決めるよ!勝った人から何番に行くか決めてね!」
ココアがそういうと、拳を前に突き出す。
青チームの代表はチノ、そして赤チームの代表はリゼ。
「行くよー!じゃんけんポン!」
チノの一人負け。ココアとリゼはあいこだ。
「そんな——私、もうダメかもしれません」
「じゃんけんで負けただけだぞ!?」
「もう一回行くよ!じゃんけんポン!」
ココアの勝ち。こいつ本当に運がいい。
「じゃあ私3番がいい!」
「それなら、私は2番を希望する」
「私たちが最初ー!?」
チノの恐怖が最高潮に到達する。
最初が一番怖い。
「コースは、この先にあるうさぎのモニュメントを一周してここに戻ってきてね!」
「うさぎのモニュメント——!」
「チノも怖がったり期待したり忙しいな……ココアみたいだ」
目を輝かせるチノにリゼがそうつっこむと、チノは「気のせいです」と切り捨てる。
「仕方ありません!私たちから行きましょう」
「ああ——」
もちろん付近は真っ暗だ。わずかに月明かりと街の光が遠くから差し込むくらい。
「————」
「どうする?このまま家に帰ってココアにドッキリ仕掛ける?」
怯えるチノに悠がそういうと、チノは
「ドッキリ、ですか?」
「ああ、『肝試しに行ったきり帰ってこない!』って騒ぎ始めるぜ」
「おおごとになりそうなのでパスです。——うわっ!」
チノが段差に躓く。転びかけたが、悠がチノの腕を掴んでそれを防ぐ。
「大丈夫か?まあ暗いし仕方ないよな」
「あ、ありがとうございます——」
この時チノの顔が真っ赤だったことを2人は知らない。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠