「今日も雨だな——」
「もう梅雨の時期ですね」
今日は1日中雨やら風やら雷やらがラビットハウスを襲う。
窓の外が光り、ものすごい音がなる。
「チノちゃん、もしかして怖い?」
「いえ、別に怖くないです」
「怖いならお姉ちゃんにしがみついてもいいんだよ?」
「ですから、怖くなんてないです」
今日もチノの部屋で遊んでいる。里恵は先に寝てしまったようだが。
「そんなこと言って、実はココアが怖がってるんじゃないか?」
悠がそう言ってココアの方を見ると、ココアは
「違うよ〜悠くんは私をなんだと思ってるの?お姉ちゃんが雷を怖がるわけないよ〜」
「そうなのか?——まあそうだよな」
「うんうん!だから悠くんも怖かったらお姉ちゃんにしがみついてもいいんだよ?」
「いいのか?今いいって言ったな?」
「悠さん、何を企んでるんですか」
ココアの方へ行こうと立ち上がろうとした時、チノに裾を引っ張られる。
「さあ、そろそろ寝ますよ」
「はーい——って、チノちゃん!私と一緒に寝てくれないの?」
「なんで一緒に寝ると思ったんですか?」
「雷が怖いなら添い寝してあげようと思って——」
「ココアさんが私をもふもふしたいだけじゃないですか」
確かに、ココアと一緒に寝ると必ずもふもふされて暑い思いをすることになる。
「そっか……チノちゃんもそういうお年頃なんだね……。わかった、お姉ちゃんは1人で寝るよ」
そう言ってココアは部屋から出た。悠もそれに続こうと部屋を出ようとしたが、チノに止められる。
「なんだ?何か用か?」
「あ、あの——今夜、一緒に寝ませんか?」
「おい、そのセリフをココアが聞いたらグレるぞ……」
ココアの誘いを断ってから悠を誘うチノに困惑する。
「雷が怖いならココアと寝ろよ……」
「その——ココアさんの寝相が悪くて、ベッドから落とされそうになったり大変なんです」
なるほど——と一瞬納得してしまったが、雷が怖いという部分は否定しないのか。
「まあ俺はいいけど」
「決まりですね」
ココアに勝ったという気分だ。——だが、世間体のことを考えると、あまり一緒に寝ているとそういう関係だと思われてしまうかもしれないのだが、チノはいいのだろうか。
そう思ってチノの方を見るとまんざらでもない様子だ。——もしかして脈ありなのか。
「雷、結構鳴ってますね」
「ああ、雨風も梅雨というより台風シーズンって感じだな」
悠がそう言ってチノの方を向くと、チノはこちらの顔を手で抑えて
「こっち向かないでください!——顔が近いです」
「何照れてんだよ〜」
「はいはいわかったわかった」という風に悠は反対側を向く。
「っていうか、一緒に寝てるこの状況は恥ずかしくないんだな」
「——恥ずかしいです」
「じゃあなんで俺を誘ったんだよ」
悠は笑ってそういうと、チノは「そういう気分なんです!」と少し強い声で言う。
そしてそのまま悠は、もう一度チノの方を向くとこうからかう。
「俺と『ちゅー』する?」
「い、いきなり何を言い出すんですか!」
「冗談だよ、おやすみ」
悠がもう一度反対方向へ向きを変えると、チノは
「もう——眠る直前までからかわないでください。本当にしょうがない悠さんです」
と言った。
「——寝ましたか?」
チノがそう呟く。悠から返事はない。
「——今日だけ、特別です」
チノは悠の右の頰に唇をつけた。
「なあ、チノ。昨日の夜俺に何かしたか?」
「な、何もしてませんが——」
翌朝、起きてからすぐに悠は右の頰を押さえながら言う。
チノは明らかに動揺する。
「そうか?なんか——違和感がするというか、右頬が疼くというか」
「私はアレルギー物質ですか!」
チノがそうツッコミを入れると、悠はニヤリと笑って
「へぇ、やっぱり昨日俺に何かしたんだ」
「——さては起きてましたね?」
チノは顔を真っ赤にして改めて
「何もしてません!気のせいです!」
とごまかした。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠