しばらくココアの実家編が続く予定です。
「私、みんなこと絶対忘れないよ〜!!」
「里恵、元気でな……」
ココアと悠は駅のホームで泣く。
「私だって!ココアちゃんのことも悠くんのことも忘れない!」
千夜がココアと悠の手を交互に握りながらいう。
「今日は泣かないって決めてたのに——ほら、シャロちゃんも!」
「む、向こうに行っても連絡くらい寄越しなさいよ」
「ありがとぉ〜!!!」
「なんて良い奴らなんだ——」
ココアも悠も、送り出しにきた千夜とシャロも泣く。
駅のホームにマヤとメグもやってきた。
「なになに?転校するの!?」
マヤがそう聞くと、リゼは呆れたような目で
「いや、1週間ココアの実家に向かうだけだ」
と言った。ココアも悠も駅にやってきたチノに抱きつく。
「チノちゃん!突然こんなことになってごめんね!」
「チノ!お前に出会えて本当に良かった——」
「あら、プロポーズかしら?」
悠の発言に千夜が微笑みながらいう。こいつもココアのように泣いたり笑ったり忙しいやつだ。
困惑するチノにココアがぬいぐるみを渡す。確かこれはリゼのお手製のやつ——。
「この子を私だと思ってね!」
「——これ私のじゃないですか」
悠はチノにオルゴールを渡す。
「これ、前に買ったんだ。寂しくなったら聞くんだぞ!」
「——子供じゃないです」
そう言いつつしっかり受け取ってくれるチノ。
ココアはみんなの方を向いていう。
「リゼちゃん!チノちゃんをよろしくね!」
「ああ、里恵のことも頼むぞ」
「はいはい」
リゼが苦笑いしながらそう答えるが、ココアは続ける。
「きっと1人じゃ寝られないと思うから!——好き嫌いしないようにちゃんと注意してあげてね!」
ココアがそういうと、チノは怒って「早く乗ってください!」とココアに怒鳴る。
——列車の発車ベルが鳴る。
「じゃあね!みんな!向こうに着いたらまた連絡するね!」
「ああ、行ってらっしゃい!」
ココアと悠は窓から手を振ると、ホームにいるみんなも手を振る。
「で、なんで俺までココアの実家に行かなきゃいけないの?」
「店の模様替えに男手もあると助かるって手紙に書いてあったの」
悠の疑問にココアがそう答える。悠は少し納得のいかない様子で
「それならリゼを連れていけよ。俺より力あるだろ」
というと、ココアは少し目に涙をためて
「そんなに私と一緒にいるのが嫌なの——?」
と聞いてくる。
「いや、そういうわけじゃない——ただ、俺としてはチノと一緒に夏の行事を楽しみたいところなんだが」
「相変わらず悠くんはチノちゃんラブだね!」
ココアがそうからかうが、悠はもう面倒なのでスルーする。
しばらくして悠が列車の窓を開けると、ココアは「気持ちいい風〜!」と喜ぶ。
すると隣の席から聞き慣れた声が。
「青山さん!」
「本当どこにでもいるなこの人——」
ココアと悠が青山ブルーマウンテンの方を見ると、青山は
「ココアさんに悠さん——一緒に旅行しているんですか?」
「実家に帰るところなの!」
「俺は強制的にココアの家に連れて行かれてるところです」
「青山さんは?」
「私は、自分探しの旅です」
その青山の発言にココアが座席から身を乗り出して「かっこいい!」という。
「街では花火大会の準備が始まる頃ですが——そういう時期に敢えてバカンスというのも悪くないですね」
「花火大会?」とココアが聞き返すと、青山は「去年は雨で中止だったので」という。
すると列車と列車をつなぐ扉が開き、担当編集さんが姿を現す。
「自分を探す前に、小説のネタを探してください!」
「あら……」
青山は額に冷や汗を流す。
「青山さん——あんたまだ原稿書いてなかったのか」
悠がそういうと、青山は担当編集に腕を掴まれて連行された。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠