「ここがココアの部屋——」
「何も変わってない!」
「当たり前でしょ、まだ2年しか経ってないんだから」
モカにココアの部屋へと案内してもらい、モカは「お店の方見てくるね!」と部屋を出る。
「なんか……チノに会いたくなってきた」
「はや!」
まだ到着して1時間ほどしか経っていないが、悠が寂しげに呟く。
「そうだ!チノちゃんに電話しようよ!」
ココアがそう言って携帯を取り出す。番号はもちろんチノの携帯。
「————」
「どうした?」
「あー!圏外になってるー!!」
「うそー!?」
思わず悠が叫ぶ。電波すら入らない田舎だったとは——。
悠が倒れそうになると、ココアが支えて「大丈夫!」という。
「家の電話でかければいいんだよ!」
「そうか——」
そう言ってココアがチノの家——ラビットハウスへ電話をかけるが——
「あれ?お話中みたい——あとでかけよう!」
「それなら仕方ないな——ところで、明日は何をする?」
「お店のお手伝い!」
ココアがそういうと、モカが部屋に戻ってきて
「帰ってきたばっかりなんだから、ゆっくりすればいいのに」
とココアに言う。
「うーん……じゃあ寝坊して、悠くんと街でデートしちゃおっかな?」
「それがいいわ——って、デートォ!!?」
「またデートさせられるのー!?」
モカと悠の叫び声が響く。
「電話……こなかった——」
チノが1人寂しく部屋でそう呟くと、里恵がやってきて言う。
「何かあったのかな、お兄ちゃんのことだから『チノちゃんの声が聞きた〜い!』とか言ってすぐ電話してきそうだけど」
「えっ——」
チノがわずかに顔を赤くする。
翌朝まで結局連絡はなく——。
「ココアがいないと静かだな!」
「そうだね〜。チノちゃんも悠さんがいなくて寂しそうだし〜」
ラビットハウスにチマメ隊が揃っていた。マヤとメグはチノが入れたアイスコーヒーを飲んでいる。
だが、マヤはそれを飲むと——。
「あれ?アイスコーヒーを注文したのに、これアイスココアじゃーん!」
「飲むまで気が付かないなんてうっかりさーん!」
「チノー!これアイスココ——全部アイスココア!!?」
マヤが笑ってミスを指摘しようとしてチノの方を見ると、チノがオルゴールを鳴らしながらアイスコーヒーを大量生産している。
「いっぱいお話したいことがあるから、コーヒーでも飲んでゆっくり話そうよ〜」
ココアがそう言って、悠にコーヒーを淹れようと誘う。
「ああ、コーヒーは俺が淹れておくから、ゆっくり話してろ」
「いいの?ありがと!私ホットココアがいい!」
「はいはい、わかったよ」
ココアは満面の笑みでそう言ってからテーブルにつく。
「それでね、チノちゃんが——」
「————」
悠はココアの話を耳に入れつつコーヒーを注ぐ。
「はい、できたぞ」
「ありがとー!」
「悠くんも将来はチノちゃんみたいにバリスタさんになるのかな?」
モカがそう言ってカップを口に運ぶ。それに続いてココアもカップを口に運ぶ。
「「これ全部カプチーノ!!?」」
「————」
「悠くん……チノちゃんに会いたすぎてコーヒーの種類間違えてるよ!」
「——え?あ、すまん」
「悠くん——チノちゃん病ね」
「やっぱりそうか——一刻も早くチノに電話しなくては」
「あれ!?悠くんがすごいやる気に!」
悠はすぐにダイニングを飛び出し、固定電話からラビットハウスへ電話をかける。
どの組み合わせがお好きですか?
-
ココア × 悠
-
チノ × 悠
-
リゼ × 悠
-
振り回され隊 × 悠