休日の昼下がり、市場は買い物客で賑わっていた。
リゼに頼まれた買い物をしに、ココアと二人で街を歩いていた。
先導するように前を歩いていたココアがこちらへ振り向き、
「この街には慣れた?」
と聞いてきた。
「ああ、チノに案内してもらったしな」
「えーっ!?いつの間に!」
「それに、ここは車も滅多に走らないし、のびのびと歩けるよ」
「前はどんなところに住んでたの?」
チノと違ってぐいぐい来る……。正直あまり答えたくはないが。
ここは大雑把な回答をして適当に流すか。
「関東のほうだよ」
「へぇ~。そういえば、私のお兄ちゃんたちは東京にいるんだよ!」
「お兄ちゃんいたのか」
「うん。お姉ちゃんが1人、お兄ちゃんが2人」
「なるほど、だからココアは姉っぽくないのか。末っ子だから」
「悠くんが私の弟だよ!」
「まだその設定続いてたのか」
末っ子だから弟や妹を持つことに憧れを抱いているのだろう。
ココアはいわゆる「シスターコンプレックス」だ。
見知らぬ人にすら弟や妹にしてしまう。
正直、ココアの将来が心配でならない。
「ココアはシスコンだな。まあ気持ちはわかる。妹ってのはかわいいからな」
「やっぱりロリコン!?」
「――いや、別に恋愛的な意味で言ったわけじゃないんだけど」
こんなたわいもない話をしながら街を歩いていると、すっかり出かけた目的を忘れてしまう。
ラビットハウスでは、チノとリゼが二人の帰りを待っていた――。
「なあ、ココアと悠、遅くないか?」
「はい――。道にでも迷ったのでしょうか」
「ココアのやつ、まさか目的を忘れて――」
「いえ、悠さんもついているので大丈夫かと」
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「この公園には野良うさぎがたくさんいるんだよ~」
もはや完全に目的を忘れて散歩しているココアと悠。
公園で雑談していると、シャロがチラシ配りをやっていた。
「あ!シャロちゃん!」
「ココア!?それに悠!」
「な、なんだその卑猥な格好……。そういう趣味だったのかよ」
「ち、違うわよ!――こ、これはフルールの制服で」
「シャロちゃんうさ耳似合ってるよ~」
「『体も心も癒やします』――フルールってそんな店だったのか」
「健全なハーブティー専門の喫茶店です!!」
いじりモードに突入すると切りがないココアと悠だった。
「ところで――。なんで二人とも制服なの?」
「「――あ」」
シャロのツッコミでようやく目的を思い出した。
「しまった!早く小麦粉買って帰らないと!」
「あー!帰りにチノちゃんにお土産買わないと!」
急いでシャロの元を離れ、再び市場に戻る二人の背中に、シャロの困惑の声があたる。
「何かあったのでしょうか……」
「まさか、誘拐!?」
「そんな……この街で誘拐なんて」
そんな重い会話の中、ココアと悠が息を切らしながら店内に入ってきた。
「何やってたんですか!」
このあと、みっちり説教されたのは言うまでもなかった。
今のところ「ココア×悠」と「チノ×悠」の組み合わせしか登場してませんが、皆さんはどっち派でしょうか?(笑)
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠