「悠さん!ココアさん!——どこへ行ってしまったのでしょうか」
「ココアはともかく、悠も迷子とはな……」
リゼが呆れた様子で言う。ベンチに座ってたこ焼きを食べているのだが、ココアと悠の姿が見えない。
「とりあえずメールしましょうか」
チノが「どこにいるんですか?」とメールすると、すぐにココアから返信が来る。
『こちらベーカリー保登姉弟!どうやら遭難したようだ!信号弾求む!』
「ココアさんがリゼさんに影響されてます!」
「——えっ?」
ココアからの返信を見たチノがリゼにそう言うと、案の定リゼは困惑する。
「むぅ……悠さんをラビットハウスからココアさんのパン屋さんに取られてしまいました」
「そういう問題じゃない!」
頰を膨らませるチノにリゼがツッコミを入れる。
結局、しばらくして合流することができたが、めちゃくちゃチノに叱られた。
「なら、もう迷子にならないように手を繋ぎましょう?」
千夜がそう提案すると、悠は心の中で「よく言った!!」と絶賛する。
「——なんかおかしくないか?」
手を繋ぐ、というよりも肩に手を置いて「列車ごっこ」になっている。
「もう、仕方ないので悠さんとココアさんは私が監視します」
チノはそう言ってココアと悠の手を握る。
「ほほえま〜!ラビットハウスさんの絆は固いわね!」
千夜はそういうが、リゼがその中に自分が含まれていないことに落ち込む。
「私だけ置いていかれた気分だ……」
リゼがそう呟くと、またコーヒーを飲んでハイテンションになったシャロがリゼと千夜の手を握る。
「私たちも手を繋いで踊るわよ!」
「シャロ……」
「まあ、シャロちゃんったら積極的ね!」
さらにその光景を見たマヤとメグも手を繋ぐ。
「あ、かき氷だ。やっぱ夏祭りといったらこれだな」
「私全部のシロップを混ぜてみたーい!」
「お前は小学生か」
「そんなこと言わずに!悠くんにもかけちゃうよ〜!」
「やめろー!!」
「なんかすごく仲良くなってるー!?」
かき氷のシロップで遊ぼうとするココアを悠が止める様子を見てチノが言う。
悠が持ってきたかき氷をチノの首元に当てるとチノは「ひゃぅ!?」と声を上げる。
「な、何するんです——」
「お前の分だぞチノ!ココアの魔の手からは守ったから安心しろよな」
悠が笑ってそう言うと、チノは「あ、ありがとうございます」と少しだけ顔を赤くしてかき氷を口に入れる。
「ココアさんの実家、どうでしたか?」
かき氷を食べながらチノが聞いてきた。ココアは向こうでマヤとメグと遊んでいる。
「とってもいい雰囲気だった——街もこことは一味違う感じで新鮮だったぞ」
「そうでしたか——。私、悠さんが帰ってきてくれて嬉しいです」
「チノ——」
「みんなで花火を見られて良かったです——悠さん!そんなにいっぺんに食べたら——」
チノが無自覚で発した言葉に恥ずかしさを隠しきれず、悠はかき氷を大量に口に含む。
「頭がぁ!!」
「大丈夫ですか」
キーンと脳に響き、頭を押さえるとチノが頭をなでなでしてくる。
「な、なんかチノも俺がいない間に変わったな——」
「そうでしょうか?」
「ああ——」
やたら積極的なチノに感動する悠であった。
今回で夏祭り編終了です!
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠