「集まってもらったのは他でもない。——ココアと千夜についてだ」
たまにフルール・ド・ラパンの店内は、「振り回され隊」が集合する場所になる。
今日も隊長のリゼに一同が呼び出された。
「それで、今日はどうしたんですか?先輩」
「ああ——実はココアと千夜が昨日恐ろしい会話をしていたんだ」
「恐ろしい会話?」
悠がリゼに聞くと、リゼは昨日の話を始めた。
「ねえココアちゃん?チノちゃんって酔ったら可愛いわよね」
「そうだね〜普段のチノちゃんとのギャップがたまらないよ〜!」
千夜とココアが2人で遊んでいるところを偶然リゼが目撃した。
「なんの会話しているんだ」と尾行すると——。
「そうだわ、今度の休み、みんなでお泊まり会しましょう?」
「賛成〜!——でも急にどうして?」
「実はね、うちに洋酒入りのお菓子がお得意様から届いたの」
「何ですと!」
ココアが驚く。リゼは物陰に隠れながら震える。——まさか。
「これでみんなを酔わせてみましょ?」
「面白そう!悠くんが酔ってるところも見てみたいな〜」
「あ、悪魔のようだ……」
リゼのつぶやきは誰にも届かない。ココアと千夜は浮かれた様子でリゼの視界から消えた。
「なんと言うことだ……」
その話を聞いた悠も震える。
「なんでそんないいことをもっと早く教えてくれなかったんだ!?」
「そっちですか!」
悠がおかしなところに反応するため、思わずチノがツッコミを入れる。
リゼは「ごほん」と一度咳払いをしてから場を仕切り直す。
「——それでだな、このままだと我々の身が危ない」
「そうね——私も昔コーヒーで酔わされていろんなことされてきたし……」
「なにをされたんだ!?」
シャロの発言に今度は悠がツッコミを入れる。
「私は洋酒入りのお菓子で酔うことはないが、みんなはどうだ?」
リゼが一人一人に聞いていく。
「私は別に酔いませんよ」
「チノ、この前酔ってただろ」
「あれは演技です」
悠の追求をチノはかわす。あれが演技って——それはそれですごい。
「俺も多分酔わないと思う」
「私はカフェインが入ってたらダメ」
やはり、酔うのはチノとシャロか。
「チノとシャロが危ないな。どうするリゼ」
「ココアと千夜の動きを止めなくてはいけないな」
「どうやってですか?」
「甘兎庵に突撃するか?」
悠の好戦的な提案に、リゼは「できれば、平和的に解決したいが」と前置きするが
「チノ、今週末にお泊まり会をするって話聞いたか?」
「そういえば——今朝聞いたような気がします」
「そうか。おそらくだが、千夜はその日にブツを持ってくるはずだ。そこを襲撃する」
「なるほど……」
悠が納得すると、シャロもそれに続いて「そうですね、それがいいと思います」と同意。
「襲撃するのは私がやろう」
リゼが銃を構えてそう言うが、シャロは
「そんな!危険すぎます!」
「大丈夫だ。私は訓練しているし、万が一食べさせられても被害はない」
「リゼさん——」
「俺も参加しようか?」
悠も酔わない方だ。悠も襲撃に参加した方が戦力的にはいいだろう。
だが、リゼは首を横に振って
「心配するな。相手はココアと千夜だ、私1人でなんとかなる」
とリゼはいう。そしてこう続けた。
「万が一を想定して悠、お前は防御に回ってくれ」
「なるほど、チノとシャロと里恵は俺が守れと」
「そうだ、頼んだぞ——元SPの実力を見せてくれ」
「別にSPじゃないが、任せろ!」
手をがっつりと繋いで絆を確かめる(?)2人にチノとシャロは
「熱いです」
「リゼ先輩——悠と手を繋いでる……」
と冷たい視線を送るのだった。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠