ご注文は家出人ですか?   作:Alkali

93 / 249
第九十三話 お泊まり会の定番!王様ゲーム

「ちょっとシャロを迎えに行ってくる!」

 

 

悠がそういって部屋から出ようとすると、チノに止められる。

 

 

「どこ行っちゃうの?」

 

「お前の大好きなシャロお姉ちゃんがご乱心だ」

 

 

悠がそう言うと、リゼが立ち上がって「悠はいいよ」と言う。

 

 

「悠はチノと遊んでろ。シャロは私が追う」

 

「あ、ああ——」

 

 

リゼはそう言ってチノの部屋を出ていった。

 

 

「——さてチノ、何して遊ぶ?ジグゾーパズルする?」

 

 

悠がそう言うと、ココアが「はーい!」と手を上げる。

 

 

「私、王様ゲームやってみたーい!」

 

「——嘘でしょ?」

 

「いいわね、楽しそう〜!」

 

 

ココアの提案に悠が耳を疑う。千夜はココアの提案を快く承諾してしまう。

 

部屋にはココア、チノ、千夜、悠、里恵の5人。人数的には十分だが——。

 

 

「うーん——俺も前から興味あったし、一回だけだぞ」

 

「やった〜!じゃあ、番号と王様はトランプで決めよ!」

 

 

ココアがそういって部屋の引き出しからトランプを取り出し、中から1〜4のカードとキングのカードをだす。

 

 

「さあ、準備完了だよ!みんなカードを引いて〜!」

 

 

ココアがカードを差し出すと、悠が一番左のカードを引く。——3番。

 

 

「王様は?」

 

 

里恵が聞くと、千夜が「やったわ〜!」と喜ぶ。——初っ端から嫌な予感がする。

 

 

「そうね、1番と5番がキス!」

 

「出だしからハードな命令きた!」

 

 

悠がそうつっこんで辺りを見回すと、ココアが手を挙げた。

 

 

「私1番〜!」

 

「私、5番!」

 

 

ココアが1番で里恵が5番。

 

 

「ココア、俺の妹にまで手を出そうとしているのか」

 

「私はみんなのお姉ちゃんだよ〜」

 

 

悠が不服そうな顔をするが、ココアと里恵はそれをスルーしてキスした。

 

 

「盛り上がってきたわね」

 

「盛り上がるの早すぎだろ」

 

 

千夜のボケにつっこむと、ココアが少し頬を赤くした状態でトランプを差し出す。

 

 

「さ、さあ次行くよ!」

 

 

今度は一番右のカードを引く——1番。

 

 

「王様だーれだ!」

 

「私!」

 

 

今度は里恵が王様。

 

 

「うーん——それじゃあ1番と3番が次の命令まで手を繋ぐ!」

 

「嘘だろ!?——俺1番、3番は?」

 

「私だよっ!」

 

「ココア、お前よく当たるな!」

 

 

どうせならチノと——と思ったが、ココアに当たった。

 

次の王様が命令を出すまでココアと手を繋ぐ。

 

そして王様ゲームは続いて行く。

 

 

「王様の私と2番の人は甘兎庵のメニューを考える」

 

「また当たった〜!」

 

 

ありえないほどココアが当たる。一方チノは全く当たらない。

 

隣にいるチノの顔を見ると、少しつまらなさそうにしている。

 

そして、またカードを引く。——王様きた。

 

 

「俺が王様だな。何を命令しよっかな〜!」

 

「悠くんが王様?お姉ちゃんにもふもふしてほしい?」

 

「名指しはルール違反だろ——3番が5番に壁ドン」

 

 

悠がそう言うと、3番を引いていた里恵と5番を引いていたチノが当たる。

 

 

「くそ!王様と5番にするべきだったか!」

 

「お兄ちゃん相変わらずだね。チノちゃんは私がもらうよ」

 

「やっと当たった……!」

 

 

そして次の番が来た。

 

 

「私が王様……」

 

 

今度はチノが王様に。

 

 

「2番と私が今日一緒に寝る……」

 

「よっしゃああああ!!!!」

 

 

悠が叫ぶ。——カードにはしっかりと2と書かれている。

 

 

「まあまあ、悠くん良かったわね〜」

 

「私もチノちゃんと一緒に寝たい!!」

 

 

ココアが無理矢理入ってこようとするが、悠がそれを押しのける。

 

 

「いや、ダメだ」

 

「冷たい!」

 

 

そして部屋の扉が開く。

 

 

「いえーい!頼もー!」

 

「お、おい、シャロ?」

 

 

シャロがカフェインで酔っている。

 

 

「恥ずかしさに耐えられないからってコーヒーを——」

 

「なんてことを……」

 

 

リゼの説明に悠が顔を手で覆う。

 

 

「さ、シャロちゃんたちも帰ってきたことだし、夕食にしましょ!」

 

「千夜、責任とってシャロをなんとかしろよ」

 

 

悠がそう言うと、千夜は「わかったわ」と素直に承諾する。

 

 

「私が責任をとって今日一日ずっとシャロちゃんにコーヒーを飲ませるわ!」

 

「悪化させんな!!」

 

 

悠は一瞬「意外と素直だな」と感心してしまった自分を恨んだ。

どの組み合わせがお好きですか?

  • ココア × 悠
  • チノ × 悠
  • リゼ × 悠
  • 振り回され隊 × 悠
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。