夕食を取り終わった後、またチノの部屋で遊ぶことに。
「なあ、チノはいつになったら戻るんだ?」
リゼがそう聞くと、ココアがチョコをチノの口に入れる。
「大丈夫!私が定期的に燃料補充してるから!」
「戻らない原因お前かよ!」
チョコの残量的に今日の夜で無くなるだろう。
「さて、今度は何しましょうか」
千夜がそう言うと、ココアがDVDを持ってくる。
「みんなでホラー映画鑑賞だよ〜!」
「さすがココアちゃん!さあ、みんなで見ましょう!」
ココアと千夜のコンビは最悪だ。だが誰も反論しないので映画が始まってしまう。
「どうするリゼ」
「まあいいんじゃないか?」
「いや!絶対取り憑かれるわ……」
シャロがリゼにしがみつきながら震える。
チノも先ほどから悠の背中に隠れている。
「やれやれ、チノはどっちかと言うとココアの妹じゃなくてシャロの妹みたいだな」
悠がそう言うと、ココアはこちらを向いて「そんな!チノちゃんは私の妹だよ!」と反論する。
部屋が暗いのでチノの表情がよくわからないが、おそらく怯えている。
「はぁ……結局俺らは振り回される運命なんだな……」
悠がため息をついてそう言うと、リゼも「そうだな」とため息をつく。
映画が終わった。
ココアは爆睡、チノは相変わらず酔ったまま、リゼはわずかに震え、千夜は楽しそうに笑っている。
シャロと里恵は完全に怯えている。——悠は正直早く寝たいという気持ちだ。
「あらあら——今日は早めに寝ましょうか」
あくびをする悠を見て千夜が言う。悠は「よしきた」と乗り気だ。
「やっとチノと寝られるな」
「おい、どういうことだ?」
「王様ゲームでチノに命令されたんだよ」
「なんだと……」
リゼが驚きを隠せない様子。無理もない、酔った状態のチノは普段とのギャップが激しく、甘えん坊な性格になっている。
布団を敷いた後、すぐに布団に潜り込むとチノも潜り込んでくる。
「お、おいチノ、自分の布団で寝ろよ」
「嫌……一緒の布団で寝る……」
「キャラが180度変わってるじゃないか!」
チノの発言に思わずリゼがそう叫ぶ。全く同感だ。
「明日の朝酔いから覚めたときどうなるのかしらね……」
シャロがそういうと、一同は「うんうん」とうなずく。
「私も一緒に寝る〜!」
ココアも無理やり布団の中に潜り込んでくるが、悠はそれを押しのけようとする。
「お前はくるなあ!」
「ひどいよ悠くん……でも仕方ないよね、反抗期だもん」
「反抗期じゃなくても断るだろ……さすがに3人は入らないし」
悠がそう言うと、千夜がこちらにやってくる。
「大丈夫よ悠くん、たとえ3人でも愛があれば!」
「愛がないから言ってんだよ!」
「そんな!悠くん、お姉ちゃんに愛はないの!?」
「ああ、チノと里恵以外愛はない」
真顔でそう答える悠に里恵がドン引きしてリゼが言う。
「シスコン……」
「うるさい、別にいいだろシスコンでも」
悠はそう開き直ると布団に潜った。
そして一同が寝静まった。が、悠は眠れない。
「あ、暑い——」
なにせ悠の布団はココアとチノが無理やり入り込んでいる人口密集地と化している。暑すぎて眠れない。
逆にこの状態で眠れるココアとチノを尊敬してしまう。
「私の所持金52円!!——はっ!なんて夢なの……」
「——シャロ?」
突然財布の残高を叫んで起き上がるシャロに悠が困惑する。
「ゆ、悠!起きてたのね——今のこと、みんなには内緒よ?」
「あ、ああ……夢の中でも節約してるのか……」
「そ、そうよ!悪い!?」
「静かに!」
結局シャロと悠は眠れず、会話することに。
そういえば、シャロと2人で話すのは結構珍しいかも——。
「そうだ、リゼとは何か進展はあったのか?」
悠がそう聞くとシャロは明らかに動揺して
「な、何もないわよ……」
「まあリゼは『酔った勢いで言ったことだろ』って思ってるだろうしな。あいつもなかなか鈍いよな」
「あんたが言うの!?」
そしてしばらく沈黙の時間が流れるが、沈黙を破ったのはシャロだった。
「そういうあんたこそ、チノちゃんにはデレデレじゃない」
「まあそうだな。否定はしない」
「——チノちゃんのこと、好きなの?」
「その質問聞き飽きたぜ」
悠はため息をついて考える。
正直、これは「異性として」好きなのか「友達として」あるいは「妹として」好きなのかわからない。
「俺は、恋愛とかわからないしな。これが恋愛感情なのか——」
悠がそう答えるとシャロは「そう——」と反応する。
「シャロは、リゼのこと好きなんだろ」
「急に何言い出すのよ!——ま、まあ好きだけど」
「それは恋愛感情なのか?」
「さあ、どうかしらね——」
シャロが意味深にそう呟いた。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠