悠とシャロの会話は続く。
「悠はチノちゃんのどういうところが好きなの?」
「存在そのもの」
「——あんた本当ブレないわね……」
シャロの呆れた声の他に、布団の中からも声が聞こえる。
「チノ?」
「悠さん……悠さんはお母さんやおじいちゃんみたいに急にいなくなりませんよね……」
「——は?」
「どうしたの悠」
どうやらシャロには聞こえていないようだ。
チノは起きていたのか?と一瞬焦るが、どうやら寝言のようだ。
「ずっと一緒にいてくださいね……」
「なんだ?プロポーズか?俺もずっとチノのそばにいるよ」
チノから反応はない。
「悠、あんたチノちゃんに何てこと言うの」
がその代わりシャロがから冷たい視線と声が届く。
「待て待て、寝言とはいえチノが言い出したから答えただけだぞ」
「チノちゃん、どんな夢を見てるのかしら」
「わからん、俺と結婚する夢でも見てるんじゃないか?」
「さっきの寝言の内容、プロポーズだったの!?」
悠が適当にそう答えると、シャロはそれを真に受ける。
「あんたのそう言うところ、嫌いじゃないわ。でもほどほどにしなさいよ」
シャロからそう注意され、悠は「へいへい……」と答える。
「悠、きっとあんたはチノちゃんのことが好きなのよ」
「何だいきなり、それは結構前から自覚してるぞ?」
「そうじゃないわ。恋愛的にって意味よ」
「なわけ——」
シャロに言われて動揺する。
「でも、今本気でプロポーズされても『はい』とは答えられないな——」
「どうして?」
「俺はこの先どうなるかわからないし、俺自身も恋愛なんてわからないし」
「————」
「そういえばリゼ、今年受験なんだろ?お前の方こそ俺を心配してないで早く言ったほうがいいぞ」
悠がそういうと、今度はシャロが動揺する。
「な——どういう意味よ!」
「リゼが大学に進学して彼氏作っちゃうかもよ」
からかうような口調でそう言うと、シャロは「そんな!」と落ち込む。
「とられないようにちゃんと捕まえておけよ〜……」
「あ、あんたの方こそ!チノちゃんが高校に進学して彼氏作ったらどうするのよ!」
「それは困る!」
悠がそういうと、しばらくしてじわじわと笑いがこみ上げ、シャロと2人で大笑いした。
いつの間にか太陽が昇り、部屋が明るくなっていた。
そして声が聞こえる。
「はーい二股お兄ちゃん、朝だよ」
「里恵!お兄ちゃんになんてあだ名をつけるんだ!?」
思わずガバッと起き上がって抗議する。
「朝起きてみたら、仲良くチノちゃんと抱き合って寝てるし、後ろからココアちゃんもお兄ちゃんのこと抱き枕みたいにしてたし——昨晩はお楽しみでしたね」
「ああ、まあ確かにお楽しみだったが——いやいや!違うぞ、そういう意味じゃない!」
確かに昨晩はシャロと話して楽しかったが——。
「ん……悠さん……?」
「お、おうチノ……」
「私、何かしてましたか?何で悠さんの布団に——」
チノは完全に酔いから覚めたようだが、記憶はないみたいだ。
そこで悠がここぞとばかりにチノをからかう。
「ああ、しまくりだったぞ——あんな積極的なチノが見られるとは——」
「なっ……」
チノの顔が真っ赤になる。そしてそれが最高点に到達してチノが枕を悠に投げる。
「悠さんのバカ!私がそんなこと……」
「ふーん……」
悠が意味ありげにそう言って枕を投げ返し、チノとバトルになると、ココア以外のみんなが「何事だ」と目を覚ました。
どの組み合わせがお好きですか?
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ココア × 悠
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チノ × 悠
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リゼ × 悠
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振り回され隊 × 悠