朝食を済ませた後、みんなでバレーボールをすることになった。
どうやら1年前にも河原でバレーボールをやったことがあるらしい。
今日は比較的涼しい日、運動にはもってこいの天気だが、里恵は暑いのは苦手だとラビットハウスに残った。
先にココアと千夜が河原に遊びに行き、他の人は飲み物を買ってから行く、という話だったが——。
いざ、河原に到着してみるとココアと千夜が横たわって意識を失っていた。
「確か、前もこんな感じでしたよね——今度はどう見ますか」
チノがそういうと、リゼは2人の周りを木の枝で線を引く。
「熱中症か——あるいは今度こそ叩きのめしあったのかもしれない」
リゼがそういうと、ガバッとココアが起き上がって「どうしたらそう見えるの!?」と叫ぶ。
「なんだ、意識あるじゃないか」
「——千夜ちゃん、和菓子作りと追い詰められた時だけ力を発揮するから……」
ココアがそういうと、リゼは「また千夜にボールをヘッドショットされたのか」と呆れる。
そして、またくじ引きをしてチームを分けることに。
結果は悠、チノ、リゼとココア、千夜、シャロに分かれた。——勝敗は目に見える。
「戦力差がすごい!」
ココアがそう言って自動販売機からある飲み物を買ってくる。
「待ってココア!まだ使うって言ってないわ!」
「シャロちゃん——今こそ
ココアが栓を開け、シャロに渡すと、シャロは「しょうがないわね」と飲み物を口に入れる。
「バレーボール大好き〜!!」
「コーヒーでドーピング!?」
案の定中身はコーヒーだったようだ。
そして試合が始まり、相手チームはほとんどシャロとココアが活躍、こちらのチームはリゼだけが活躍するという事態に。
「悠さん、バレーボールは得意なんですか?」
「授業でやったが、可もなく、不可もなく、って感じだな。でも暑いから動きたくない」
「そうですね、私もこの暑さで動いたら倒れてしまいます」
「おい!試合中におしゃべりするな!」
試合中にも関わらず、コートの隅っこで会話するチノと悠にリゼが怒鳴る。
向こう側のコートを見ると、千夜がコートの端に座って「ふれーふれー」とココアとシャロを応援している。
「うおー!チノちゃんにかっこいいところ見せるよー!」
「リゼしぇんぱいに情けないところ見せられない!」
ココアとシャロはそう言って必死にボールを防ぐ。
——こちらにボールがやってきた。悠がボールを返す。
「なんだ悠、お前できるじゃないか」
「暑いからやりたくないんだよ。お前と違って人間なんだよこっちは」
「——私をなんだと思ってる?」
リゼはそう言いつつもココアやシャロからのボールを返す。
結果はこちらの圧勝。
「戦力差ありすぎだよ〜!」
「いや、戦ってたのほとんど私だけだったぞ」
苦情を言うココアにリゼがそう返す。確かに悠もチノもまともに戦っていない。
リゼが超人すぎる。
2試合目、今度はチノ、千夜、悠とリゼ、シャロ、ココアに分かれた。
向こうにはドーピングしたやつと超人がいる。どうする——。
仕方なく、今度はしっかり試合に参加することに。
「よし!いくぞ!」
リゼからボールが飛んでくる。悠がそれを返す。
——またリゼからボールが飛んでくる。悠がそれを返す。
——またリゼからボールが飛んでくる。
「おい、これただのパス練習じゃないか!?」
悠がそう言うと、リゼもそれに頷く。
「ほら、チノと千夜もやってみろよ」
「わ、私にできるでしょうか……」
「ここで負けたら武士の恥ぜよ!息絶えるわけにはいかんきん!」
消極的なチノと、燃え上がる千夜も戦いに参加する。
「とりあえず、トスで返してみろ」
悠がそう言うと、千夜は「任せて!」とトスでボールを返す。
「私も——!」
チノも飛んできたボールを返す。
「2人とも上手〜」
悠がそう言うが、相手コートが静かなことに気がつく。
「はぁはぁ……つ、疲れた……」
2試合連続で体力を使い果たしたリゼ、ココアと、カフェインが切れて力を失ったシャロがコートに倒れた。
どの組み合わせがお好きですか?
-
ココア × 悠
-
チノ × 悠
-
リゼ × 悠
-
振り回され隊 × 悠