はちまんくんの奇妙な冒険   作:アルスDQ

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こんにちは、今回はスピードワゴン君のお話です。というかダブル戸塚ですね。ではどうぞ!


マイアミビーチ

side雪ノ下陽乃

 

フロリダ州マイアミビーチ

ロックマウントでの戦いの後、私たちはフロリダに到着した。みんな敵のスタンドに苦戦したみたいだけどなんとか倒すことができた。ケガはいろはちゃんのスタンドで治してもらったが、自らもお腹に穴が空いたのに本当にたいしたものだと思う。凄い回復力ね。

 

あと驚いたことはケンゾーを倒したのは風鈴ちゃんだ。風鈴ちゃんのスタンドのマリン・スケッチで木や池などを描き相手の運勢を強制的に変えて自らの運勢に味方させた。使い方しだいでは風鈴ちゃんのスタンドは化けるということがわかった。

 

そして今は夕方。道中、大統領から連絡を受けた私達はSPW財団が手配したホテルマイマミグランドビーチにチェックインをし、今は自由時間だ。

 

大統領の話だと夜には手配していた増援が到着するとの事で、GDstに潜入するのは明日になると聞いている。ちなみに誰が来るのかな?

 

潜入するのはDIOを体に宿す八幡、徐倫さん、エルメェスさん、アナスイさん、沙希ちゃん。私たちは待機することになった。自分の役割をしっかり果たせればいいとは思うが暇かな。

 

と、そんなとき…

 

SPW「僕は…何のために付いてきたんだろう。これじゃあ百年前と同じじゃあないか…。僕は余り役にたっていない…。せいぜいデラウェアで一人倒したくらいだ」

 

スピードワゴン、あちらの戸塚君がなにやら悩んでいるようだ。私は気になって声をかけてみた。

 

SPW「ハァ……」

 

陽乃「あれ、スピードワゴンくん?どうしたの?落ち込んでいるみたいだけど?」

 

SPW「陽乃さん…」

 

スピードワゴン君の目線の先には小町ちゃんとこちらの戸塚君が…

 

ふむふむ、これは…

 

陽乃「ああ、あの二人が羨ましいの?スピードワゴンくんは彼女がいるの?」

 

SPW「僕にはいないかな?好きな人もいないし。前世でも僕は生涯独身だったしね」

 

陽乃「だったら、スピードワゴンくんも好きな人を見つけて幸せにならなきゃ!」

 

SPW「どうだろうね?僕はやっぱりエリナさんが理想の女性だったんだと思う。前世のではよく若い頃のジョセフにからかわれていたよ。頭がキレるジョセフの事だから、僕の胸の内を見透かされていたのかもね」

 

陽乃「憧れていた人の奥さんが理想の人かぁ…スピードワゴンくんもいばらの道を歩むねぇ。いっそすっぱり諦めた方が楽よ?」

 

SPW「それが簡単に出来ていれば楽なんだけどね?でも、僕が落ち込んでいたのはそんなことじゃあないんだよ」

 

陽乃「ありゃりゃ。恋のお悩みじゃなかったんだ。冗談はともかくとして、ホントにどうしたの?」

 

やっぱり違ったか。なら何を…?

 

SPW「僕って八幡の力になれてるのかな……って。八幡は優しいから少しの事でもありがとうって言ってくれるけど、僕自身が納得できてないんだ。今回の旅だってほとんどみんなが敵を倒してる。今回の旅だけじゃあない。百年前だって…八十年前だって…僕自身はあまり役に立てなかった……それが悔しいんだ」

 

スピードワゴン君が悩んでいるのはそのことなのか…

 

あれ、でもそんなに悩むことなのかな?

 

陽乃「う~ん……私的にはスピードワゴンくんってDIOの助けにかなりなってると思うんだけど?八幡を通して言ってたもの。『戸塚には前世も今もかなり世話になっている』って。多分、スピードワゴンくんが納得していないだけで、実際は結構助けになっているとおもうわよ?」

 

私がそう言ってもスピードワゴン君は納得していないみたいだ。

 

陽乃「う~ん……根が深いわね~…。本人がいないところで下される評価は本当の評価だと私は思うんだけどなぁ……あれ?あの車……猛スピードで小町ちゃん達に向かっているような…」

 

くっ!まだ二人は気がついていない!早くなんとかしないと!

 

SPW「ホール・シンクス!」

 

するとスピードワゴン君は二人をダメージが無いように加減をしながら球で二人を弾き飛ばした!ナイス!

 

戸塚「なに?!」

 

小町「痛いっ……て、暴走車ぁ!?スピードワゴンさんは助けてくれたの!?」

 

弾き飛ばされた二人は現状に気がついたみたいだ。よかった!

 

しかし今度はこっちに向けて車が突進してくる!

 

やばい避けないと!!

 

SPW「陽乃さん!僕が引き付けるから逃げて!」

 

スピードワゴン君が私を突き飛ばす!何を!?

 

SPW「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

スピードワゴン君はそのままはねられた!スピードワゴン君!!

 

戸塚「スピードワゴンさん!」

 

小町「スピードワゴンさん!今行くよ!」

 

戸塚君たちがスタンドで助けに行こうとしていたが…

 

ズダダダダダダダ!

 

小町&戸塚「うわぁぁぁぁぁぁ!」

 

敵は回転させられながらも弾丸のように発射されたガソリンを撒き散らし、二人がダメージを受ける!

 

なんて卑怯な!これだとまともに近づけないじゃない!

 

スピードワゴン君はそれをみて、敵の車ごとを上に上げ、スマッシュを打って海に叩き込む。石で水を切るように車はバウンドして海に沈んだ!

 

でもスピードワゴン君はもう限界に近い!

 

SPW「今の内に逃げて……三人とも……」

 

陽乃「スピードワゴンくん……左腕が……」

 

早くいろはちゃんに見てもらわないと!

 

スピードワゴン君の左腕は完全に折れてしまっている…

 

だが、彼は立ち上がる…、根性や思いの力で!

 

SPW「今の僕には腕どころか 両足だって失ってもいい覚悟がある!そして恐怖や痛みに耐える精神力がある!八幡が君達を本物だと言うように、僕にとってだって君達は本物なんだ!本物の為ならば僕だって命を賭ける覚悟はある!それが……それがロバート・E・O・スピードワゴン……いや、戸塚彩加なんだぁ!」

 

スピードワゴン君は浮かび上がってきた敵に黄金の回転エネルギーを叩き込む!

 

ギュルギュルギュルギュル!

 

しかし、ケガのせいか食い止めるのがやっとみたいだ…

 

スピードワゴン君は私たちに逃げろと言ったけど…そんなわけにはいかない!まだ完全ではないけれどやるしかない!!

 

陽乃「うりゃあ!」

 

私ははアヌビス神で突き出た刃を切り落とす。

 

そう、水の上で…

 

陽乃「八幡に教わって練習してたのよ。まだまだ覚えたてで水の上を走るのが精一杯だけど。小町ちゃん!アレの準備をお願い!」

 

波紋…、八幡に教わりながら少しずつ身につけている最中だけど役に立ててよかった!

 

小町「アイアイサー!サンシャイン・ルビー!」

 

私は水の上を走って小町ちゃんの元に駆け寄る!

 

陽乃「スピードワゴンくん!その勇気を尊敬するわ!だけどね……友達の為に犠牲になるなんてそんな覚悟は認めない!そんなことをされても私は嬉しくない!コオオオオオォォォォ…同調して!小町ちゃん!」

 

小町「うん!向こう側が海だから、遠慮なく全開で行くよ!ルビーレーザー!10本まとめていっけぇぇぇ!ワッセローイ!」

 

いっけーー!!

 

シュウウゥゥゥゥ…

 

指先を揃えて発射されたルビーレーザー!

 

敵ももルビーレーザーの高温には耐えられない!

 

タイヤ周りを中心に車が穴だらけになった!

 

陽乃「勢いがなくなった!今よ!」

 

SPW「ホール……シンクス!」

 

スピードワゴン君はトドメをさそうとするが立っているのがやっと…でも彼には支えてくれる人が…!自分自身がいる!

 

戸塚「僕も手伝うよ。スピード・ワゴンさん!二人でやれば黄金の回転エネルギーは出来る!スピード・ワゴンさんは一人じゃないんだ!命を簡単に捨てないで!八幡の力になりたいのは僕だって同じだよ!DIOだって僕にとっては本物なんだ!だから、僕にだって戦う理由はある!そうでしょ!?戸塚彩加!」

 

SPW「彩加……そうだね…助かるよ」

 

戸塚「うん!」

 

二人は協力して球に回転力を込める…それならきっと!

 

SPW「黄金の……」

 

戸塚「回転……」

 

W戸塚「「ダブルエネルギー!」」

 

ギュオーーーン!

 

二人の攻撃の威力が敵に直撃する!

 

ズィーズィー「ギャアアアアアアアアアアア!」

 

敵は攻撃をに耐えられず、車を貫き、沈んでいった。

 

二人の力が…よかった、なんとか倒せた…

 

SPW「ハァ……ハァ……やった……僕一人の力じゃあないけれど……僕だって…やれたんだ…八…ま…ん…」

 

小町「スピードワゴンさん!」

 

陽乃「スピードワゴンくん!」

 

戸塚「彩加ぁ!」

 

SPW「僕にも芽生えたかな……黄金の精神……が…」

 

ドサッ

 

スピードワゴン君が力を使い果たし倒れてしまった!

 

スピードワゴン君!?

 

陽乃「もしもし!八幡っ!?大至急でいろはちゃんをビーチまで連れてきて!敵の襲撃を受けてスピードワゴンくんが倒したんだけど、代わりにすごい重傷を負っちゃったの!」

 

戸塚「彩加ぁ!しっかりして!彩加ぁ!」

 

すぐさま私は八幡に連絡し、いろはちゃんを呼ぶ!

 

早く来て!このままだとスピードワゴン君が危ない!

 

 

side比企谷八幡

 

陽乃『もしもし!八幡っ!?大至急でいろはちゃんをビーチまで連れてきて!敵の襲撃を受けてスピードワゴンくんが倒したんだけど、代わりにすごい重傷を負っちゃったの!』

 

何だと!?スピードワゴンが!?

 

DIOも俺の中でかなりキレてる!

 

八幡「DIOがめっちゃ怒ってるよ!?気持ちは分かるから落ち着け!命に別状は!?」

 

陽乃『ない……あっ!?気を失っちゃった!詳しくは後で話すから!早くいろはちゃんを連れてきて!』

 

俺はすぐさま一色の部屋に飛び込んだ!

 

八幡「一色!大変だ!スピードワゴンが敵に襲われてヤバイ………え゛……?」

 

いろは「えっ……!?キャアアアアアアアアアアア!」

 

…が、なんと運の悪いことか着替え中でした。

 

すぐさま俺は扉前に引き返す!

 

八幡「す、済まん!」

 

いろは「必死なのはわかりますけどノックくらいはしてくださいよー!うう……ハチ君以外に見られた…」

 

やっちまった…、不可抗力とはいえ…。DIOも凄いキレてるし!

 

あー、もうわかったから!俺が悪かったから!

 

八幡「悪かった!後でDIOに体を明け渡してなでなでしてやるから!イチャイチャするのを許可してやるから!とにかく早く着替えて来てくれ!スピードワゴンが危ないんだ!」

 

いろは「戸塚先輩が……急いで着替えます!一分で支度します!」

 

早っ!約束の件もあるのか本当に一分で出てきたし!

 

てか、流石にサマードレスだけはまずくないか?

 

八幡「いや、流石にその格好は……」

 

いろは「戸塚先輩の……スピードワゴンさんの命がかかってるんです!格好なんか気にしていられません!場所はどこですか!?急ぐんですよォォォー!」

 

ダダダダダっ!

 

八幡「ビ、ビーチだ!ってはやっ!まっ、待ってくれぇ!一色ぃぃぃぃぃ!」

 

俺はすぐさま一色を追って廊下を駆け抜ける!

 

空条さんたちにに声をかけられるが後でよろしくです!

 

ビーチに到着すると酷い重傷を負った戸塚…スピードワゴンが倒れていた!

 

これは酷い…誰がこんなことを!

 

八幡「スピードワゴン!」

 

いろは「これは酷い……あんなに強い戸塚先輩がこうまでなるなんて…」

 

これは早く治療を!すぐさま俺は一色に声をかける!

 

八幡「一色!」

 

いろは「わかっています!エメラルド・ヒーリング!」

 

パァァァァァ…。

 

一色のスタンドによってスピードワゴンの体が癒されていく。

 

よかったなんとかなったか…

 

DIO『戸塚…なんて無茶を……』

 

陽乃「DIO。起きているなら聞いてちょうだい。スピードワゴンくんは悩んでいたの。自分が本当に役に立っているのかって」

 

DIO『何だって!?』

 

DIOはそれを聞き、スピードワゴンがいかに役に立っていて支えにもなっていることを答える。それを聞いた俺は代弁して陽乃に聞かせる。

 

八幡「……とDIOは言ってるぞ。陽乃」

 

陽乃「だったら、ちゃんとその事をスピードワゴンくんに伝えてあげて。しっかりと口に出して。同じ八幡の事だからわかるけど、どうせ照れ臭くなって言葉にしないんでしょ?捻デレも大概にしないと大切な物をいつか失うわよ?」

 

八幡「…だそうだ。俺としても耳が痛いな…」

 

小町「いろはお姉ちゃんやスピードワゴンさんだけじゃないよ?DIOゴミぃちゃん!空条先生とかエルメェスさんとか、沙希さんとかそっちの小町や陽乃お姉ちゃんとかにもそういうの忘れてるでしょ!まったく…どっちのお兄ちゃんもホント、ゴミぃちゃんなんだから!」

 

ぐはっ!

 

小町の言葉によりDIOと俺、両方にダメージが…

 

八幡「俺も巻き添えでダメージ入ってるんだが?」

 

いろは「ホントですよ!レクイエムの事だって誰にも相談しないで一人で突っ走ってこんなことになっちゃって…めぐり先輩の力が無ければハチ君は死んでたかも知れないんですからね!これが終わって無事にハチ君が元に戻れたら、みんなに感謝するべきです!ちゃんと口にして!皆さん、見届けてくれますか!?わたし達の世界で約束を守れるか!」

 

八幡「良いなそれ。とばっちり受けたし、それは約束をしてもらわんと困る」

 

なるほど、それはいい考えだ。いい加減このペテン師にも一泡吹かせてみたかったからな。丁度いい機会だ!覚悟しろよ…DIO!

 

陽乃「DIO、覚悟なさい。その場面はキッチリみせてもらうから」

 

陽乃も同じ考えなようだ、流石は陽乃!

 

DIOが何か言っているが気にしないぞ。

 

やれやれじゃないわ!

 

八幡「やれやれだぜはこっちの台詞だ!」

 

すると何か思ったのかDIOが言ってきた。

 

DIO『八幡。体、貸してくれ』

 

八幡『ん?まぁ、良いが』

 

DIOは俺から体を借りると…

 

DIO「いつもありがとな。戸塚」

 

静かに眠るスピードワゴンの頭を撫でた。

 

SPW「うーん……八幡……。僕は…頑張った

 

スピードワゴンも何やら嬉しそうな顔をした…

 

俺も…たまには言っとくかな…

 

そうしてスピードワゴンを連れて俺たちはホテルに戻ったのだった。

 

 

ズィーズィー(ホイール・オブ・フォーチューン)…

再起不能(リタイア)

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