ではどうぞー!
side比企谷八幡
ホテルに戻り夕方ぐらいにスピードワゴンは目を覚ました。
俺はというと約束通り、DIOに体を明け渡していた…
DIOは俺の体を使って一色の頭をナデナデしながらしていたので俺は疲れもあり、少し寝ていた。陽乃とイチャつけないしな!
そうこうしていてちょうど俺が起きたときだった。
スピードワゴンはしばらくぼーっとした後、DIOたちを見てからこう言った。
SPW「ふ………スピードワゴンはクールに去るぜ」
DIO「いやいやいや!去るな!話があるんだから!」
いろは「そうですよ!なに勝利の立役者がクールに去ろうとしてるんですか!」
この状況で去ろうとするのはある意味すげーな…。
DIOは俺の体でスピードワゴンを抱きしめる。
いいもん、俺も後ではるのんに抱きしめてもらうんだもん!
DIO「戸塚…いつもありがとな。同年代の男ではお前が一番の親友だ。それに戦いだってお前の力はかなりの役に立っている…。千葉村でも、デラウェアでも、ロックマウントでも、さっきのマイマミビーチでも…これからもよろしく頼むぞ。俺の親友」
SPW「八幡……八幡!うう…うわぁぁぁぁぁぁ!」
スピードワゴンは俺の、DIOの胸の中で泣き始めた。
これでひとまずは大丈夫そうだな。
やっぱり感謝の言葉は大切だな…うん。
いろは「一色いろははクールに去ります……」
DIO「お前、なに言ってくれちゃってんの!?」
八幡『ヤレヤレだぜ…』
DIOが何か言っているが気にしないぜ!
その後、一色な気が済むまでナデナデしたDIOは体を俺に返した。けっこう長く感じたのは気のせいだよな?
みんなと合流し、夕食を摂って大統領が呼んだ増援の人達が来るのを待っていた。そして2人の男が現れた。
一人はリーゼント頭をしている男。
もう一人は金髪縦ロールな派手なファッションをしている男だ。
仗助「初めましてッス。杜王町の会社員、東方仗助ッス。一応親父のジョセフ・ジョースターを助けてくれてありがとうございました」
この人が俺たちの世界での東方仗助さんか。前に見してもらった写真とは髪型違うような…?
ジョルノ「僕はイタリアから来たジョルノ・ジョバァーナです。僕の弟達の件で何かあるとSPW財団から支援要請が来たので参りました。気になる事もありますけどね」
こっちがジョルノ・ジョバァーナさん。凄いファションだな。
…ん?何やらジョルノ・ジョバァーナさんが俺をジーっと見ている気が?もしかしてDIOのことを見ているのか?
ジョルノ「事情は聞いています。平行世界とか、父の生まれ変わりとか…信じられない事ですが、僕には分かります。君が……父の生まれ変わりですね?」
何を考えているのかわからない…が、一応説明する。
八幡「は、初めまして。比企谷八幡です。あなたのお父さんの生まれ変わりは俺じゃなくて…俺の中で眠っている異世界の俺って言いますか……」
ジョルノ「ああ、そうでしたね。失礼しました」
ジョルノ・ジョバァーナさんはそう言いながらもチラチラとこちらの様子を伺っている。凄い警戒されてる!?たしかギャングって言ってたっけ?そのせいか?
仗助「まぁまぁ。そんなに警戒心出さなくて良いだろうがよ。ジョルノ」
ジョルノ「馴れ馴れしいですよ?東方仗助さん。僕は仕事として来ているんです。それに、あなたとは今日が初対面です。馴れ馴れしくしないで下さい」
お、何やら東方さんが言ってくれがジョルノさんは拒否。
怪しい雰囲気になってきた…
仗助「あ?ちょっとくれぇ良いだろうがよ。ったく、何でこんな奴と一緒に行動しなくちゃあならねぇんだ。ジジイから頼まれたから来てみりゃ……」
なんでいきなりケンカ越しに!?おかしくない!?
徐倫「まぁまぁ仗助兄さんもジョルノ兄さんも穏便に穏便に……」
徐倫さんが宥めようとするが……。
仗助「あ?誰だオメェ。何でオメェに兄さんって呼ばれなけりゃならねぇんだ?」
ジョルノ「あなたも馴れ馴れしいですよ。すみませんがどなたですか?首筋の星形の痣でジョースター家の人だとはわかりますけど」
えぇ!?なんでそこだけ息ぴったりなの!?
ハチマンイミワカンナイ!
徐倫「あは……あははは……父さんに会わせてもらってないんだ…あたしは空条徐倫。空条承太郎の娘よ。異世界のだけど……」
仗助「あっ!オメェ徐倫かっ!いや、大きくなったなぁ!ガキの頃のお前を一回だけ見たっきりで会って無かったからよぉ。悪かったな」
どうやら東方…もう仗助さんでいっか。
仗助さんは空条さんにあったことがあるみたいだ。
ジョルノ「承太郎さんの娘ですか。僕は一度も会ったことがありませんでしたので。そちらの世界の僕とは仲が良いのですか?」
逆にジョルノさんはないのか。
徐倫「ええ。ジョルノ兄さんはジョースター家の一員としてあたし達とは家族として付き合いがあるわ。と言っても、あたしは父さんと確執があったから頻繁に会うようになったのは四年前……この世界の今くらいの時期だけどね」
こうして異世界の人同士で話してるのがある意味凄いよな…
いろは「初めまして。一色いろはです。ジョルノさん。仗助さん。わたしは異世界ではエリナ・ジョースターの転生としてジョースター家と親しくさせてもらっています。もちろん、ジョルノさんとも」
そう言って一色はあちらの世界で撮った写真をスマホに出して仗助さん達に見せた。
仗助「え……このオールバックが俺ぇ!?それにこの女の子は誰だよ?何で俺にベタベタしてるんだぁ?」
徐倫「仗助兄さんの妹、静よ。ああ、基本世界を基準とした場合、兄さんと静は面識が無かったんだっけ?あっちの兄さんはアメリカに留学して以来、静の面倒を見ながらずっと暮らしていたから。ホント…静が片時も離れなくて、とうとう兄さんは落とされたから…」
仗助「はぁ!?いや、静は知ってたぞ?赤ん坊の頃の話だけどよぉ。丁度あの事件の頃だったし」
いろは「呆れた…要はそれ以来、ジョセフとは疎遠になっていたって話じゃあないですか!ジョセフもジョジョ先輩も可愛そうですよ!」
仗助「そんな事を言ったってよぉ…。俺は浮気相手の息子だぜぇ?」
話には聞いてたけどジョセフ・ジョスター何やってるんだよ!?
別に仗助さんが悪いわけではないが自分が浮気相手の子って知っているからこそ会いづらいということか…。
仗助「まぁなんだ。異世界から来たっていう連中は俺の事を知っているみたいだし、気安く接してもらって良いぜぇ!?」
沙希「わかりました。東方社長」
仗助「しゃ、社長!?俺は杜王町の一会社員だぜぇ?何で社長!?」
徐倫「仗助兄さんはアメリカで英才教育を受けて、今はSPW財団の日本支社の社長なのよ。次期財団の会長候補でもあるわ」
仗助「マジかよ…。とにかく社長はよしてくれ。俺の事は仗助で構わねぇからよぉ」
やっぱり、世界が違うと職業とかも変わってくるんだな…
ジョルノ「これは……僕とトリッシュの結婚式?比企谷くんとタキシード姿の僕が仲良く話している。信じられないな。こっちの女の子達は?」
ジョルノさんは陽乃と雪乃を見て質問をした。
俺の女神と天使だからな!一色が二人を説明する。
いろは「その人達は雪ノ下陽乃さんと雪ノ下雪乃さんです。この世界の人ですのでジョルノさんとは関係ありません。ですが、わたし達の世界ですとジョルノのお母さんの親戚に当たるんですよ。だから、汐華と縁が切れた後はジョルノさんの事をジョルノ兄さんと呼んでなついていましたし、ジョルノも可愛がっています。わたし達の世界の仗助やジョルノは……別の世界に飛んでいったハチ君…比企谷八幡の魂の欠片を探しに別の平行世界を旅しています。ジョセフや承太郎も…」
ジョルノ「母の……。それに陽乃…か。雪ノ下さん達」
陽乃「はい?」
雪乃「何でしょうか?」
ジョルノさんは不意に陽乃と雪乃を呼ぶ。
あれ?さっきと目が違くなくない?
ジョルノ「君達さえ良ければ君達も僕の事を兄さん…と呼んでくれないかな。僕の本名は
ちょいちょい待てやジョルノ!俺の女神と天使をとるな!
陽乃「ええ。是非とも!ジョルノ兄さん」
雪乃「ジョルノ兄さん……。新鮮だわ…」
陽乃!?雪乃!?
二人とも俺忘れられてないよね?
今、八幡すごく悲しいんだけど…
はぁ…
八幡「これ以上妹を取られるのは嫌なんだがな…DIO」
いろは「ああ、確かにマチちゃんはジョルノになついてましたね?血縁的にも前世は義理の姉にあたりますし」
小町「ほへ?いろはお姉ちゃん、どいうこと?」
いろは「当時のジョルノの父、オリジナルのディオの首から下はわたしの前世の夫、ジョナサン・ジョースターの体を乗っ取った物なんです。そしてマチちゃんの前世はわたしの前世の義理の娘のエリザベス・ジョースター。だから前世では兄弟関係だったんですよね?ジョルノが生まれた時はエリザベスは老衰で亡くなっていましたけど」
小町「ホント、奇妙な関係だよね…そっちの世界って。でも、ジョルノお兄ちゃんか…悪くないかもね♪ゴミぃちゃんじゃ無さそうだし♪」
まったくだ…
というか小町ゴミぃちゃんって…
八幡&DIO『『ゴミぃちゃん……』』
俺とDIOの心にグサグサと…おのれジョルノォォォ!
DIOと協力してやってやろうか!?
というかDIOが青ざめてワサビの刑とかいってるがなにそれ?
八幡「ワサビの刑?」
いろは「ええ♪これです♪」
それは生首にされて瞼や上唇や舌にワサビを塗られている動画…。
え?なにこれ!?見ているだけでやばい!!
八幡「うげぇ……顔が俺だから俺まで目と舌と呼吸が辛くなってきた…」
ジョルノ「ほう…そっちの僕は中々ユニークな事をやっているね。僕はそっちの僕を気に入ったよ」
仗助「何で俺までやられてるんだ?テメェ…ジョルノ」
ジョルノ「僕ですけど僕のやったことではありません」
え!?また怪しい雰囲気に…なんですぐにそうなるんだ!?
俺は流石に止めようとしたが…
仗助「ま、許してやっぜ!兄さんだからな!」
ジョルノ「許してあげますよ。大叔父ですからね」
やらないかい!まったく人騒がせな…
徐倫「結局、仲良くなってるじゃない。まぁ、妹分としては良かったわ。ヤレヤレって感じ」
徐倫さんが頭を掻きながら呟いた。
陽乃「イタリア最大のギャングのボスが味方かぁ…。もしも今後、縁が続いたりしたら…」
おーい、陽乃さん?なにかよからぬこと考えてない?
これ以上吸収してどうするの?マジで?
DIOが俺のせいじゃないとかいっているが違うに決まってるだろ!
八幡『いや、お前のせいだろ。確実に!本来は関わることが無かったんだから!どれもこれも!』
DIOめ!元に戻ったら本当に1発やってやる!