side雪ノ下陽乃
ケネディ宇宙センター
G・S「………………」
G・S「……………ぐあああああああ!」
G・S「終わったぁ!一週間も経って無いけど長かったぁ!」
ゴンッ!
雄叫びを上げるDIO(スタンド)に徐倫さん(スタンド)が拳骨を落とした。
徐倫「紛らわしい事をするんじゃあねぇ!本当に心配したんだから!」
G・S「少しぐらい余韻に浸ったって良いだろうが!あとスタンドで拳骨するな!徐倫!」
徐倫「スタンド相手なんだから素手で殴ってもすり抜けるだけだろうが!」
いろは「ハチ君!」
いろはちゃんはスタンドで抱き付き、思いっきり泣いていた。
よかったね、いろはちゃん…
八幡「あー……!何だかスッキリしないけど、やっと終わった!」
陽乃「本当だね!やっと日本に帰れるよ!」
私は八幡と抱き合った。これで終わりだね!
八幡「ところで、お前の本体はどうなるんだ?」
あ、たしかに今は八幡の中にDIOがいるけどどうするんだろう?
と、疑問に思っていたらDIOが突拍子ないことをした。
G・S「ああ、それなら」
八幡「えっ?お、おい!」
八幡の胸からなにやら遺体みたいなものが飛び出してきた。あれがもしかして最初八幡が見つけたもの?それはいろはちゃんの方へと飛んでいった。
そしてそのままいろはちゃんの中に入っていった。すると、いろはちゃんにアホ毛と耳の3連黒子ができた。逆に八幡と小町ちゃんからは星型のアザを含め消えていた…
もともとあるアホ毛は別だけどね。
八幡「もしかして…最初からいつでも抜け出すことが出来たのか?」
G・S「さあな。だが、楽しかったよ。お前の中は」
八幡「くそ…最後の最後まで…このペテン師め」
思っていたとおりDIOは自らの意思で移動できたらしい…
だったら初めから言ってよ!!
無駄に心配かけないでよ!そのうちいろはちゃんたちがキレても私たちは知らないよ?
ちなみに仗助さんとジョルノ兄さんはそれぞれ用事があると言って別れた。また会えるよね?
そして私たちといろはちゃんたち、大統領は交えて向かい合う。
G・S「お別れだな……まぁ、この世界は楽しかったから今度は普通に遊びに来るかも知れないが」
材木座「楽しい夢のような時間であった。我はこの体験を是非とも小説にしたい!何が原因で何が目的だったかは覚えておらぬが、そこは何とか想像力でカバーしようではないか!お主達も元気でな!」
風鈴「本当にお世話になりました!新しい友達も出来て本当に嬉しかったです!」
戸塚「僕もです。また少し、僕は成長できた。そしてそっちの八幡も元に戻れるといいね!」
小町「ゴミぃちゃん?もう二度とこんなことにならないようにね♪今度は体を持ってこっちの世界に来ること!いいね!」
雪乃「そうじゃないとザ・ジェムストーンを氷つけにするんだから。二人の義兄さんが並び立つところをみてみたいわ」
八幡「じゃあな。異世界の俺達。俺の事を忘れるなよ?」
アナスイ「良いであいだった。また君達には会いたい」
エルメェス「こっちのあたしの事も頼んだよ?」
SPW「さようなら。彩加。またいつか…」
沙希「今度は波紋を教えに来るよ。じゃあね」
徐倫「この世界が宇宙の黄昏にならなくてよかったわ。次に来るときはただの観光で来たいわね。こっちのあたし達の事が気になるし」
いろは「皆さんと会えて本当に良かったです。いつも平行世界では必ず何かいさかいがあるんですけど、今回はそういうのがあまりなくて良かったです♪本当に気持ちの良い人たちでした!……一人を除いては」
うんうん、よかった…ってことはない!
みんな忘れて1名はそのまま帰ろうとしてるけど帰さないわよ!
陽乃「ちょーっとストップ!」
陽乃「DIO。何か忘れてない?」
G・S「何を?」
DIOこのままとぼけて帰ろうとしても無駄よ!私はしっかり覚えているからね!
陽乃「DIO……あなたの復活を見届ける事と、みんなに感謝を伝える事を私達と約束したわよね?なに良い雰囲気を醸し出して逃げようとしてるのよ!」
そう、マイアミビーチで約束したにも関わらずDIOは逃げようとしていた!このまま逃さないわよ!
私が指摘するとDIOは顔をしかめた。やっぱりそのまま帰ろうとしていたでしょ!
G・S「チッ!覚えてやがったか…うやむやにしてバックレようと思ったのに…」
八幡「あっ!確かに!DIO……お前という奴は…」
小町「ゴミぃちゃん……ポイント低いよ」
戸塚「全く反省してないね。DIO…君って人は」
G・S「あー…わかったよ。閣下、先にこいつらをどジャアァァァンしてもらって良いですか?ちょっとだけアーシスの人間で話したいことがあるので」
八幡「バックレないよな?」
八幡が念入りに確認する。そりゃそうでしょ。今まで散々欺いてたんだからね!
G・S「本体の前で見張られてるんだろ?逃げたくても逃げられるかよ。それに、今の俺の本体はいろはだ。離れたくても20メートル以上は離れられん。ハーミット・アメジストの射程からはな」
それならいいけど…
ヴァレンタイン「では先に彼らを連れていこう。良ければ連絡をくれたまえ。それでは良いかね?はるのんとはちまんくん」
陽乃「何で最後にその呼び方?」
八幡「一色。逃がすなよ」
いろは「はい♪というか逃がしません。一生」
八幡「その辺りは安定の一色だな。じゃあ、お願いします。閣下」
ヴァレンタイン「どジャアァァァン!」
大統領が国旗に私達を包みいろはちゃん達の世界へと飛んで行った。
約束を果たすために…
でも、私たち、さらにDIOたちも気づくことができなかった
私たちを見ている人物がいたことに…
陽乃「あ、そうそう。八幡、弥七ちゃんの正体わかった?」
八幡「ん?ああ、途中からだけどな。DIOと川崎、徐倫さんは初めからわかってたみたいだけどな」
陽乃「なるほどね、私もすぐわかってたけどやっぱりすごいね」
八幡「そうなのか?まあ、お望みどおり頭も撫でてやったら凄く嬉しそうだったからいいだろ」
陽乃「え?いつの間に?」
八幡「ん?さっき飛ばされた異空間で…」
陽乃「」
八幡「なんか急に時が止まったと思ったら弥七と2人で飛ばされて、驚いたけどな。」
『ふぅ、ひとまずは終わったみたいね!よかったよかった♪』
『よかった』
『八幡も弥七ちゃんにお礼を言えてよかったし、弥七ちゃんもナデナデしてもらえたから一石二鳥だね♪』
『…ちなみにその矢は?』
『ん?ああ、これのこと?これは八幡がプッチから奪ってレクイエムを発動させるために使った矢だけど?』
『それは八幡が破壊したはず…』
『あ、だから復元させちゃった♪ついでにジョバーナ君が折られた矢も一緒にね♪』
『』
『で、こっちが…』
『それはまた別の矢?』
『そうそう、これはとある海溝で見つけたものね!まあまあ深いところにあったけどね。誰か落としたのかは知らないけどね』
『そしてこの矢はスタンド本体に刺すとレクイエムになり、スタンド使い本人に刺すと新たな能力が目覚めたりするけど、まだスタンド能力に目覚めてなくスタンドの素質がある人に刺すと…』
グサッ!
『こんなかんじでスタンドが発現するってかんじね!』
『』
『ん?どうしたの?』
『別に…、我も刺す』
『え?あなたも刺すの?まあ、万が一私が回復させるからいいかな?じゃあいっくよ〜!えいっ!』
グサッ!
『これが我の…』
『大丈夫そうだね、これならもうヴァレンタイン君から借りたゴーグルとグローブとかはいらないかな?まあ、なくてもやる気出せばできたけど…』
『我もそう思う』
『だよね!それとこのディスクの残骸はどうしようかな?とりあえず沙希ちゃんはのだけ復元しておこうかな?八幡の助けにもなるしね!で、これを…』
ヒュン!
『沙希ちゃんの本人のところに入ったからよし!後は弥七ちゃんがなんとかするでしょ』
『次はこのゴーグルとかは返しに行って…』
シュン
『これでオッケーね♪』
『で、この矢とディスクの残骸は異空間に厳重に封印してっと…。あ、その前にこの矢のウィルスを解析しとかないと…』
『よし!終わり!さてさて次の世界に行こっか!』
『次はどこ?』
『渡したパンフレットに書いてあるわ』
パラパラ
『…ボーダー、トリガー?』
『そうそう、その世界にも八幡の別れた魂の一つがあるからね』
『我、八幡守る』
『うんうん、じゃあレッツゴー♪』
『おー』