はちまんくんの奇妙な冒険   作:アルスDQ

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こんにちは、今回は夢の中でのお話になるかもです。主に八幡とDIOが動き回ります。夢の中ですが…では、どうぞ!


死神

side比企谷八幡

 

♪♪♪♪

 

なんか音楽が聞こえるような…

でもいいや、今は寝る…Zzz…

 

DIO「おい、八幡。起きろ」

 

なにやら声が…気のせいだな。Zzz…

 

八幡「ん……小町……あと5分……」

 

ビシーン!バシーン!ビシーン!バシーン!

 

DIO「おきろー、はちまーん、寝たらしぬぞー」

 

痛い!誰だ!せっかく人が気持ちよく寝てるのに!

 

八幡「痛いわ!ここは雪山か!って……お前は俺!?」

 

起きたら俺がいた。意味がわからない?といわれても俺も意味がわかってない。え?どちら様?

 

DIO「俺はDIOだ」

 

DIO!?魂だけのはずなのに!?

 

八幡「DIO?何でお前に体がある?」

 

DIO「ここが夢の世界だからだな。ただし、デス13というスタンド攻撃によって見せられている夢の世界だ。この世界のルールはこの世界で負ったダメージは実際の自分にもダメージを受ける。死ねば本当に死ぬ」

 

え?寝てるときにスタンド攻撃されたの?やばくないですか?あ、でもスタンド出してやらないと。

 

八幡「ならばスタンドを出して迎撃しないと…」

 

DIO「それも無理。デス13のスタンドにはまると眠る前にスタンドを出して眠るか気絶しないとスタンドは使えない。次にお前は『じゃあ早く起きないとヤバくね?』…という」

 

八幡「じゃあ早く起きないとヤバくね?……はっ!」

 

なっ!俺が言うことを先に言いやがった!

う、うぜー。

 

DIO「それがな?夢の中でいくらダメージを負おうと外部から起こされない限り目が覚めないんだよなぁ。こんな風に」

 

DIOは観覧車のガラスを割り、その破片で俺の腕を傷付けた。

 

は?なんで、てか痛い!!

 

八幡「いってぇぇぇぇぇ!口で説明するだけで良いだろうが!実演するな!しかも5回も切り付けやがって!」

 

DIO「いやぁ…こう言うのって実演しないとわからないものじゃん?念には念をというし」

 

八幡「ふざけてるだろ」

 

DIO「うん」

 

ゴン!

 

俺はさすがにキレてDIOの頭を殴った。

うん、これくらいはしないとな!

 

デス13「……茶番は終わったか?」

 

こいつが敵のスタンド?死神みたいな格好だな。

 

DIO「わざわざ待ってくれるなんて律儀だな?マニッシュ」

 

デス13「何で俺の名前を知っている。しかも何で同じ人間が二人いるんだ!」

 

DIO「二重人格?」

 

八幡「ある意味では間違っていないのが不思議だな」

 

DIO「名前を知っていることに関しては気にするな。そういうものだと思え。じゃあ……」

 

まあ、こいつは自分たちの世界であってるんだから知ってて当然だな。というかDIO?俺を抱えてるん?ハチマンワカラナイヨ?

 

DIO「行くぞ!八幡!逃げるんだよォォォー!」

 

DIOは俺を抱えて先ほど割った窓から飛び降り、着地して猛ダッシュした!ねえねえ、観覧車って十メートルぐらいあったよね?

てか、怖!

 

八幡「こええよ!しかも何て速さだよ!」

 

デス13「ま、待てこの野郎ー!」

 

DIO「ワァァァァァァッハッハッハッハッ!追い付こうなんて無駄無駄無駄無駄無駄ぁ!モンキーなんだよォォォー!」

 

やばい、テンション上がりきってるし…てか、下ろせ!なんか恥ずかしい!

 

その後、数時間に渡ってこの格好で敵のスタンドとの鬼ごっこは続いた。そうしている内に目的地に着いたようで、外部から起こされようとしている。

 

DIO「お、鬼ごっこは終わりみたいだ。マニッシュ、また夜にでも遊ぼうぜ♪チャオ♪」

 

デス13「覚えてろぉぉ!この腐り目ぇ!」

 

八幡「緊張感がまったくねぇ……」

 

相手が可哀想になってきたぜ…

 

side雪ノ下陽乃

 

陽乃「八幡。八幡!ホテルに着いたよ?起きてってば」

 

八幡「う、う~ん………」

 

八幡の寝顔いい!でもうなされてるような。

けど、今は起こさないと…

 

沙希「相変わらずラブラブだね?二人は」

 

いろは「良いことですよ。婚約者同士の仲が良いことは上手くいっている証拠ですよ♪」

 

沙希「あたしはあんたの心配をしているんだよ。大丈夫なの?」

 

いろは「大丈夫ですよ。不良っぽい格好していても優しいですね?沙希先輩」

 

私たちは八幡が起きた後、順番でバスを下りる。もちろん私は八幡と一緒にね?と、思い八幡の腕に抱きついた時だ。

 

八幡「イテッ!」

 

陽乃「八幡?」

 

八幡が突然腕を抑えた、どこかにぶつけた?

 

八幡「何だ……さっきから腕が痛い」

 

八幡が痛みで腕を捲ると、そこには5本の真新しい傷痕が刻まれていた。鋭利な刃物で切ったような…なにこれ?

 

あ、八幡が寝てる時なにかうなされてたのは関係が?

 

陽乃「そう言えば、居眠りしていたときにうなされていたけど、何かあったの?デラウェア川に飛び込んだ時にケガをした?」

 

八幡「いや…何か寝ている最中にDIOに抱えられながらジェットコースターに乗っている夢を見た…」

 

陽乃「何それ?」

 

どういう夢なの?

 

徐倫「………これは……いろは」

 

いろは「エメラルド・ヒーリング」

 

いろはちゃんがスタンドで八幡のケガを治す。

 

いろは「気を付けて下さいね?せーんぱい♪」

 

八幡「あざとい。いろはすあざとい」

 

とか言いながら八幡がいろはちゃんの頭を撫でていた。DIOが触れられないならせめてと思ったんだろう。しかし…

 

いろは「う………ぐす……」

 

いろはちゃんは涙を堪えながら走り去ってしまった…

 

いろはちゃん…

 

 

side比企谷八幡

 

陽乃「逆効果だったね?八幡……」

 

八幡「………少しでも元気になればな……と思ったんだけど」

 

少しでもと思ったはいいがダメだったか。こっちの一色なら『もっとお願いします!』とかもいいそうだが。やっぱり一色にはDIOが…

 

 

side比企谷小町

 

小町はベランダで星空を眺めるいろはさんを見つけた。

やっぱり昼間のお兄ちゃんの行動であっちのお兄ちゃんに会いたいのが我慢できなくなったんだろう。

 

小町は少し考えてから声をかける。

 

小町「ねぇ……いろはさん。昨日約束したあっちの小町の話を聞かせてくれる?」

 

いろはさんは振り返って小町と向き合う。暗くてわかりづらいが目元が赤い…、やっぱり泣いていたんだろう。そんな素振りに気づかないように小町はしていた。小町と話すことで少し気分転換できれば…

 

いろは「いいですよ?えっとですね…」

 

そこからの話は凄かった。いろはさんの世界の小町のことや基本世界の小町のこと。色々とだ。

 

小町「うわぁ…基本世界の小町、小町でもちょっと…とか思います…。基本世界のお兄ちゃんもあれですけど」

 

これはいろはさんたちが平行世界の自分たちを嫌う理由がわかる。というか基本世界の小町、それはダメでしょ。

 

いろは「多分ですけど、基本世界の小町ちゃんは小町ちゃんなりに兄の為を思ってやっていたんじゃあ無いかとは思うんですよね?手段が悪かっただけで」

 

小町「うん…それはわかるんですけど……。それでいろはさんの小町は平行世界の事を嫌うようになっちゃったんだ…。小町、もし出会うことがあったら一生懸命お兄ちゃん大好きアピールしなきゃ」

 

話に聞く限り会ったら即やられそうで怖いんだけど…

 

いろは「無理にやらなくても大丈夫ですよー?わたしから見ても小町ちゃんは先輩が大好きな事がわかりますから。むしろマチちゃんは自然体の小町ちゃんの方が大好きなはずです」

 

小町「そうなんですか?ならそうします♪あ、いろはさん。一つお願いがあるんですけど良いですか?」

 

 

ふと、思いついた小町はいろはさんにずいっと近づいた。

 

小町「小町もいろはさんのこと、お姉ちゃんって呼んで良いですか?その代わり、小町の事をマチちゃんって呼んで良いですから」

 

いろは「え?」

 

小町「あのDIOであるお兄ちゃんも、やっぱりお兄ちゃんなんだなぁっていろはさんの話から思えるんですよ。結衣さんの為に自分が死ぬかも知れないとわかっているのに禁断の力を使っちゃうなんて…お兄ちゃんらしいですよ」

 

やっぱりお兄ちゃんは世界が変わってもお兄ちゃんだ。基本世界のお兄ちゃんもそう。やり方は別にしても大切なものを守るために行動できる、それがお兄ちゃんの強みだ。基本世界のお兄ちゃんもきっと守りたかったものがあるからそう行動したんだ。例え認められなくても守ってみせると!

 

まあ、その真意が上手く伝わらなかったせいで話に聞いたことになっちゃったと思うけど。

 

小町「そんなお兄ちゃんが大好きないろはさんは、小町にとっての陽乃お姉ちゃんと同じようにエリザベスである小町には大好きなお姉ちゃんなんです。だったら小町にとってもいろはさんは陽乃お姉ちゃんと同じくらい、お姉ちゃんとして尊敬できるんです。こんなに危険な旅に付き合ってくれる訳ですし、何かお兄ちゃんと一緒にいるみたいです」

 

いろは「小町ちゃん……ええ…もちろんです!わたしにとっては世界が変わってもマチちゃんはカワイイ妹ですよ!?徐倫にとってもエルメェスさんにとってもアナスイさんにとっても!」

 

いろはさん、いや…いろはお姉ちゃんは小町を抱きしめる。するとお姉ちゃんから涙が…。嬉し涙ならいいな。

 

小町「ねぇ、お姉ちゃん。小町に何か出来る事はない?」

 

いろは「早速お願いがあります♪実は……」

 

お姉ちゃんは小町に一つ頼み事をした。

 

小町「ええっ!大丈夫なの!?それ!」

 

いろは「大丈夫ですよ!むしろ今必要な事です!今すぐにお願いします!それでマチちゃんも……」

 

小町「う、うん……」

 

よく分かってないけど、小町たちはベッドルームに移ってそれを実行した…。

 

 

side比企谷八幡

 

ー夢の中ー

 

DIO「おきろー!寝たらしぬぞー!」

 

ビシーン!バシーン!

 

だから、痛いって!!

 

八幡「起きるから往復ビンタは止めろ!この邪悪の化身が!って……ここは観覧車の中!また襲われているのか!」

 

DIO「イグザクトリー。その通りだ」

 

八幡「何で落ち着き払ってんだよ!また鬼ごっこをやるつもりか!今度は夜に寝てるから起きられなぞ!」

 

DIO「一晩中走っても問題は無いけどな。なんせ四年前は小町のお仕置きで波紋マスクを付けながら銃弾が飛び交うホワイトハウスを一晩かけて十往復させられた訳だし

 

八幡「は?」

 

何言ってんだこいつは?

 

DIO「何でもない。こっちの話だ」

 

DIOはそう言った後、窓ガラスをぶち破り、俺を抱えて飛び降りた。って観覧車の最上部からのダイブだと!?

 

八幡「おいぃぃぃぃぃぃ!これは洒落にならない高さだぞ!」

 

DIO「大丈夫だよ。ハーミット・アメジスト!」

 

DIOの腕からアメシストに輝くいばらが出現する!?

 

これはスタンド!

 

八幡「スタンド!?何で!?この世界ではスタンドを出せないんじゃないのか?!」

 

DIO「だから、お前が眠った後に体を乗っ取ってからスタンドを出して俺は眠ったんだよ。お前の腕に刻んだ俺自身からのメッセージを見てな。「XIII」と書いてあっただろ?」

 

八幡「無造作に人の体でリストカットしたわけじゃ無かったんだな…」

 

そうじゃなかったららもう1発殴ってるところだ!

 

DIO「次にお前は、『まさかDIO!全てお前の計算の内か!』という」

 

八幡「まさかDIO!全てお前の計算の内か!…はっ!またやられた!」

 

DIO「そうよ!このDIOは何から何まで計算していたのよぉ!」

 

やっぱり殴るべきだろうか…本当に。

 

すると、相手のスタンドもやっぱり出てきた。

もう、コイツ殴ってスッキリしようかな?

 

デス13「ラッリホー♪夢の世界の中にスタンドを持ち込むなんて、考えたじゃあ無いか!腐り目!」

 

DIO「その余裕がいつまで持つかな?マニッシュ。デス13の基本スペックで………これに勝てるのか?」

 

DIOはハーミット・アメジストを編み上げてザ・ジェムストーンに変形させる。

 

デス13「ざ、ざ、ザ・ワールド…DIO様のスタンドを何故こいつが!」

 

敵はザ・ジェムストーンの姿に恐れおののいて後ずさる。てか、未だに恐れられるザ・ワールドって一体。あ、承太郎さんのスター・プラチナもそうか!

 

いろは「ナイチンゲール・エメラルド!エメラルド・エクセス!」

 

一色も夢の中に!?それにあれは…敵を回復?いや、違う!過剰に回復させてダメージを!たしかダ◯の冒険のマ◯イミって技がそんなかんじだった気がするが、似たようなことをしているのか!?

 

デス13「ギャアアアアアアアア!スタンドのダメージを通して本体にダメージが!何だこの攻撃は!俺の体が…傷を負っていないのにぃ!」

 

敵が一色の攻撃に苦しみ出した。薬も使い方を間違えれば毒になるだな。そうして戦いが終わった。

 

side雪ノ下雪乃

 

小町「いろはお姉ちゃん…すごく嬉しそう…この光景が元に戻れるように小町達も頑張らないとね。ね?陽乃義姉ちゃん♪」

 

スタンドを仕舞いながら小町さんは姉さんの肩を叩いた。

 

陽乃「いろはお姉ちゃんって…随分と仲が良くなったわね…小町ちゃん。でも、不覚にもうるっときたわ。これでいろはちゃんの哀しみが少しは薄れてくれれば良いけどね」

 

姉さんもスタンドをしまいながらそう言った。ずっと一色さんのこと気にしていたものだしね。思うところもあるのだろう。

 

雪乃「そんな事言いながら、姉さん。少しムスッとしていないかしら?」

 

陽乃「そんな事はないわよ?ね♪八幡!」

 

姉さんは義兄さんに甘えるように抱き付く。私も後で…

 

義兄さんも微笑ましいように2人の様子を見ていた。やっぱり義兄さんも気にしていたのだろう。例えDIOが義兄さんの中にいたとしても義兄さんとは違う。だからこそ、今こうしているのだろう。

 

戸塚「アハハハハ。でも、DIOの作戦を瞬時に理解して的確に対処するなんて、息がピッタリだね?一色さんもDIOも」

 

徐倫「十二年も夫婦同然に一緒にいれば、ああもなるわよ。ましてや前世でも夫婦の二人だったから…」

 

陽乃「私達も負けないようにしないとね?八幡!それにしても、DIOを少し見直したわよ。ただの悪霊みたいに思っていたけど、ああやって見るとDIOもやっぱり八幡なのね。早く安心してみんなが元の世界に帰れるようにわたしたちも頑張ろう!」

 

お互いの存在を感じ合いながら、限られた時間の中で抱きしめ合う2人を夢の世界が崩れるまで私達は見守り続けた。

 

 

side比企谷八幡

 

翌朝、俺達はホテルのロビーに集合する。なのだが…

 

いろは「おはようございまーす!せーんぱい♪」

 

八幡「あざとい…いろはすあざとい…」

 

なんか一色が元気になってる?なんでだ?わからん。

 

八幡「何があったんだ?一色」

 

陽乃「さあねー♪何か幸せな夢でも見たんじゃないのー?女の子には秘密が付き物よー?八幡♪きっとDIOの方の八幡が夢に出てきたんだよ。あっちの八幡も中々だからねぇー」

 

八幡「わからん…。まぁ、暗く沈んでいるよりはあっちの方が一色らしくて良いけどな。普段のあっちの一色を知らんけど」

 

小町「はぁ……今回はDIOの方のお兄ちゃんにポイントが入ったよ。まぁ、どちらのお兄ちゃんもかっこよくて好きだよ?あ、これ小町的にポイント高い」

 

小町!?DIOと仲良くなったの!?同一人物とはいえお兄ちゃん許しませんよ!?

 

八幡「何で君達、急にDIOと仲良くなってるの?おいDIO!何が『ヤレヤレだぜ』だ!誰か説明してくんない?八幡的にちょーポイント低いんだけど!」

 

いろは「何でもないですよー?ね?マチちゃん♪」

 

小町「ねー♪いろはお姉ちゃん♪」

 

なんかハイタッチしてるし…何があったの?

 

八幡「だから何で君達も急に仲良くなってるの?まるで雪乃と由比ヶ浜を見ているようだ……」

 

誰か俺に説明してくれー!!!





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