彼女は、花咲川の制服ではなくすぐ近くの羽丘高校のものだった。
「お姉ちゃん、どうして車椅子なんて押してるの?」
「日菜、深く聞いてはいけませんよ」
「あ!もしかしてお姉ちゃんのカレシさん!?」
「「それはない(です)」」
「あはは、息ぴったりだね」
「もういいでしょう日菜、とりあえず小原さんを家まで送りますよ」
「今日は本当にありがとうございます。紗夜先輩」
「いえ、大丈夫です」
「へぇー、こんな近い所に住んでるんだ。今度遊びに来ようかな?」
「日菜、迷惑をかけてはいけませんよ」
「わかってるよ」
あ、こっちに来るのはいいんですね
「では、また明日の朝、こちらに来ます」
「あ、明日もですか」
「もちろんです。ではここら辺で」
帰りかけたその時
「あぁ、そういえば紗夜先輩」
「どうしましたか」
「あの、途中にいたあのワチャワチャしたあの子たちはなんなんですか?」
「あぁ、ハロハピのことだね」
「それはなんですか日菜先輩」
「えぇっと、世界を笑顔にって言うのを目標にしてて、こっちも見てて思わず笑っちゃうときもあるんだよね。もちろん嘲笑とかじゃないよ?」
「そんな素晴らしい人を嘲る気持ちにはなりませんが…ありがとうございます日菜先輩」
「うん!じゃあまた明日ね」
彼女の名前は弦巻こころ 「ハロー、ハッピーワールド!」のリーダーなのであり、常にはっちゃけているのだが、今日は様子が違うようで…
「うーん…」
「こころちゃん、どうしたんだろう?」
松原 花音 ハロハピのドラムをやっている高校2年生だ
「こういうの滅多にないって感じですからね」
奥沢 美咲 ミ…おっと誰か来たようだ
「なんだか、不安になるね」
北沢 はぐみ ベースでこころと同じようなテンションを持っており、掴みどころがない
「あぁ…こころがこうなることもあるのか…儚い…」
瀬田 薫 大体キメるときには儚いと言う。
「で、こころ、どうしたの?」
「ねぇ美咲、学校に車椅子の生徒がいるのかしら?」
「車椅子の生徒?」
「今日のライブで、奥の方を通っていったんだけどちらっと見ただけでその後は気にもしない感じだったのよ」
「車椅子の生徒ねぇ…」
「あ!小原君のこと?今日転校してきたんだけど、車椅子で来てたんだよね」
「小原ね!なら明日直接聞くしかないわね!」
「いや、それって迷惑なんじゃ」
「美咲ちゃん、こころちゃんはこういう時は止められないって知ってるでしょ?」
「そうですけど…」
「ならもう任せよう?」
朝起きて足を動かそうとしても動かなかった
当たり前の話だ。一昨日に足に怪我を負ったばかりなのだから。
「…ったく、ついてないなぁ」
自室は二階にあるのだが、いまは仕方なく一階で寝ている
「おはよう~ナオト~」
「おはようございますミナさん、ミナさんはなにか仕事あるんですか?」
「そうよ~」
「何をしてるんですか?」
「ん~ナイショ!」
まぁどうでもいいか
「あ、ちなみにミハエルと一緒の仕事よ」
益々分からなくなってきた
インターホンがなり、玄関に行くと今日は日菜先輩がいた
「おはようございます、日菜先輩」
「おはよう、おねぇちゃんに内緒で来たから早く行こ?」
「ねぇねぇ」
「なんですか?」
「おねぇちゃんのこと、どう思う?」
「は?」
「あ、別に恋仲になってほしいとかそういうのじゃなくて、人としてどう思うのかなって」
「あぁ…そうですね、まず基本的に真面目で近寄り難いですけど優しいだろうなっ…てまだ1日だけですけど」
「どうやったら仲良く出来ると思う?」
「うーん…そっくりそのままお返しします」
「え?」
「仲良くする方法なんて人それぞれですからね、自分は紗夜先輩とは出来るなら仲良くしたいですよ?まぁやり方は知りませんが」
「そう…だよね…わからないよね」
「ええ、分かりません」
笑って言ってやった
その後は日菜先輩の身の上とか話していると
「日菜!」
「あー追いついちゃったかー」
「全く、すいません小原さんご迷惑を」
「いえ、日菜先輩と話しているのは楽しかったですよ」
「うん!」
日菜先輩と別れて花咲川の校門を通った瞬間黒ずくめの人に囲まれた、なにこれ自分小学生にされる?
「弦巻さんのところですか、何か用ですか?」
紗夜先輩は何か知っているようだ
「ええ、分かりました。くれぐれも怪我はさせないようにお願いします」
え、紗夜先輩自分この人たちに公然の拉致を食らうのですか?
あ、車椅子ごと持ち上げるんですね、車椅子の意味とは…
そんなこんなで校内だが、あまり知らないところに来た。
「あなたが小原 直人ね!」
突然角から現れた人にそう言われた。多分この人が弦巻とか言うのだろう
「あぁそうだ(ヤケクソ)」
「私、弦巻 こころ よろしくね!」
長きに渡る監視生活の始まりとは知りもしなかった
だいぶ
スペース
を
つかって
みた