「あぁーすいませんいきなりこんなことしてしまって」
もう1人いや、2人角から出てきた
「はじめまして、1年C組の奥沢 美咲です。こころも同じクラスです」
「2年A組の松原 花音です」
「あ、改めまして小原 直人です。よろしくお願いします」
「ねぇねぇ直人!」
「なんですか、弦巻さん」
「こころでいいわ」
「じゃあ、こころ 何か用か?」
「ええ!直人、笑って見せて!」
は?何この人、何気にめちゃくちゃ難しい問題投げかけてきやがりましたよ
「何も無い状態で笑うって難しいこと知ってます?」
「こころ、流石に出来ないって」
「こころちゃん、美咲ちゃんの言う通りだよ」
「そもそも、なんで俺が笑わなきゃいけないんだ。なんならそっちが俺を笑わせてみせろよ」
「……」
「いやすまない、笑わせるのと笑顔にするのは別のことだったか……質問してもいいか」
「ええ、いいわ」
「こころはどうして俺に笑って欲しいんだ?」
「だって、私たちのバンドは世界を笑顔にするんだから!」
確かに日菜先輩がそう言っていたな
「…わかった、じゃあ一つだけ言わせてもらう」
俺は、君たちの音楽で笑顔になれないかもしれない。
「こころ?」
「ねぇ美咲、直人はどうやったら笑顔になるの?」
「そんな人のこと分からないって」
「私、直人を笑顔にしてみたい!」
「でもハロハピじゃ…」
「かもしれないって言ってたじゃない!ならできるかも!」
「あ~まためんどくさいことになりそう…」
「少し言い過ぎたかな」
なんで笑顔になれないのかは分かっているつもりだ
結局、音でしか捉えていないのだろう
完璧であるか、ミスは少ないか
そういうことでしかきっと見れていないんだろう
だから、もっと違うところからも見てあげないと彼女達に申し訳ない
楽しければそれでいい音楽を今まであまりやって来なかったせいだろうか…
帰った後、なんとなく何か食べたくなりやまぶきベーカリーに向かった
「いらっしゃいませって、直人」
「おう、ちょっと何か食べたくなった。でさ、聞いてもいい?」
「なに?」
「牛込さんが食べてるパンってなに?」
「りみりん?じゃあチョココロネだね、いくつ?」
「じゃあ2つ」
「自分用?」
「だね」
「じゃあお会計…ってちょっと待って」
わざわざカウンターから出てきてもらった
「はい」
「ありがとう、はいこれ」
「ありがとう」
「誰か一緒なの?」
「いや、1人だ」
「じゃあ押していってあげる」
「店開けるのはまずくないのか?」
「ちょっと待って」
すると店の中に入っていってすぐに出てきた
「ほら、行くよ」
「直人ってさ有咲と仲いいよね特に」
「ん?まぁ前に会ってたし、遊んだりもしたしな」
「じゃあ、最近までどこにいたの?」
「オーストリア」
「え?」
「この顔で言うのもなんだけど、一応外国人」
「そうなんだ」
「帰った後も、有咲とおたえは忘れられなかったなぁ」
「おたえには忘れられてるみたいだけどね」
「あぁ…それは多分おたえの中の俺は必ず持ってなきゃいけないものがあるからな」
「それが香澄の持ってるランダムスター?」
「そう」
「じゃあどうするの?」
「どうするも何も一から始めるさ、紗綾と同じようにね」
「有咲は?」
「有咲は、別に特に感じることもないな。でももしここに有咲がいなかったら俺は泣いてたかもな」
「そんなに?」
「そんなに」
「ありがとうな、押してくれて。なるべく早く治すようにする」
「あはは、まだ治さなくてもいいんじゃない?」
「どういうこと?」
「なんでも、じゃあ私は帰るね」
「おう、また明日な」
プルルルルル
「もしもし」
「ごめんね、有咲 遅い時間に」
「別に、で紗綾、どうして電話してきたんだ?」
「ちょっと聞きたいことがあってね…」
「なに?」
「有咲は直人のこと、どう思う?」
「…どういうことだ?」
「帰ってきたわけじゃない?有咲にすれば。だからその事に対して」
「別に、厄介なのが帰ってきた」
「あはは、じゃあね。おやすみ」
「っておい!それだけかよ!」
ツーツー
「切れたか…」
どう思ってるのかは決めていたはずなのに、恥ずかしさからまだ言えていない。あいつにも悪いと思うこともある。
「どういう意味なんだ?」
終わり方とんでもなく雑ですまない