再度、この地で   作:四角いねこ

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前回の零時閲覧アニキはいったい何者なんだ。絶対自分日は越さない主義なんで(聞いてねーよ






二度目のカラオケ

香澄に約束したとおり土曜日の午後、ショッピングモールのカラオケ店に来た。全額俺の奢りだ

 

 

まずは香澄がカラオケの人気曲を歌い始めた。俺も一度は聞いたことのある曲なのだがやはり小声で歌ってみるとオリジナルと同じ声しか出せない。いや、出せなかったに今日中にする。そのためにここに来たんだから。まぁ同時に香澄も楽しめてるみたいだし、良かった良かった

 

 

 

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「ナオト、ちょっといいかしら〜」

カラオケに出かける20分前くらい、ミナさんが話しかけてきた

 

「なんですか」

 

「あなたは、歌ってなんだと思う?」

歌か…

 

「誰かに想いを伝えるためのもの?」

 

「う〜ん、なかなかに美化されてるわね〜」

 

「美化って、歌ってだいたいそういう事じゃないんですか?」

 

「そうね…この際はっきり言わせてもらうわ」

 

「別に今まで特に何も言われませんでしたけど」

 

「いいのよそういうのは、つまり歌というのは…あくまで自分勝手な言い分なのだけど…」

 

「はい」

 

 

「ただ!考えた独り言を!魂を込めて!音に乗せて!言っているだけなのよ!」

 

 

 

「独り言ですか」

 

「そうよ!ただ自分の考えたことをとりあえずぶちまけるものよ。だからね、ナオト。もし自分の声で歌いたいならその状況を意識するか、もしくは妄想しなさい。そうすればどんな歌詞か理解できて、なりきれて、魂を込められるはずよ。後は自分のいいように歌いなさい。ナオトはコピーじゃなくてもすごい歌上手いんだから」

そう言われてから家を出た…

 

 

 

 

 

 

 

 

…ものすんごい変なところでひねくれてんだよなぁミナさん

そうこうしているうちに香澄が1曲目を終えた。

 

「はい!直人君の番ね!」

そういってマイクを手渡しされた。選んだ歌はもちろんライブで歌う予定のやつだ。

 

「(上手くなくてもいい、ただ俺は自分の声で歌いたい)」

そう思って歌い始めた

 

 

 

結果は自分の思うようなものではなかった

 

「直人君、硬すぎるよ。もっとこう、踊りながらぐらいでやらないと!」

香澄がマイクをひったくるともう次の歌が始まった

 

 

正直、ここまで香澄に憧れる日が来るとは思わなかった。ほんとに楽しそうに気が済むまで歌っている。歌うと自然と体が動き出している。それをただ俺は見つめていた

 

「直人君!あれから全然歌ってないじゃん!」

歌いたいものをある程度歌いきったのかこっちにマイクを渡してきた

 

「なぁ、香澄。どうやったらそう歌いながら動けるんだ?」

 

「え?別に特に意識してないよ?だったらリズムに合わせて足踏みすることから始めてみよ!私もタンバリンで盛り上げるから!いぇい!いぇい!」

ジャラジャラとタンバリンを鳴らした

なるべくノリやすくて人気の曲にしておこう

 

 

そうやって選んだ曲は最近大ヒットしたアニメ作品の主題歌、妄想しながら…よくわからなかったけどだいぶ軽い気持ちで歌えたと思う

 

だから次は思いっきりぶっとばして全力で歌ってやる。香澄なんて関係ない、ただただ狂いたい

 

というわけで、デビュー曲でありながらとんでもないヤンデレ曲であるあれを歌おう

 

 

 

 

 

 

「う〜ん!楽しかった!」

カラオケを終え、外に出ると香澄が伸びをした

 

「あぁ、多分今までで一番歌ってて楽しかった」

 

「えぇ!あれだけ上手いならずっと楽しくないの?」

 

「上手すぎて困ってたんだ。だから香澄、今日はありがとう。香澄と一緒で良かった」

 

「うん!こっちこそ!じゃあまた来週も…」

 

「おいおい、ライブがあるんだろう?」

 

「あ!そうだった!でも直人君と一緒なら行きたい!」

 

「それはファンに失礼すぎるだろ…じゃあカラオケ以上のものをプレゼントしてやるから楽しみにしてな」

 

「え!?なになに?」

 

「教えるわけないだろ。じゃあな香澄」

 

「うん!またね!直人君!」

 

 

 

 

香澄と別れて家に直帰すると…

 

 

「にゃあ…にゃあ…」

なぜか湊さんが俺の部屋で軍曹相手に息を荒くしていた

 

 

 

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Ruin

 

『紗夜、少しいいかしら?』

 

『はい、なんでしょう。湊さん』

 

『小原 直人って人知らないかしら。多分花咲川の生徒だと思うのだけど』

 

『小原さんですか』

 

『知ってるの?』

 

『えぇ、知り合いといった感じですが』

 

『そう。で、ここから本題なのだけれど。彼の家を知らないかしら』

 

『家ですか?』

 

『そう、家よ。知ってるかしら?』

 

『はい、知っていますが、さすがにプライバシー的な問題がありますので』

 

『そう、残念ね。教えてくれたらポテトのLの無料券3つあげようと思ったのだけれど』

 

『わかりました。今から家のところの地図を送ります』

 

『ありがとう、紗夜』

 

 

 

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「あの人、チョロすぎるんじゃないですかね」

 

「いえ、これは等価交換よ」

 

「俺は一方的な損害しかないですけどね…にしても今日はどうして直接突撃してきたんですか?」

しかも、家にいれたミナさんもどうかと思う。でもあの人、人を見る目半端なくいいんだよなぁ…性格を見ただけで判断するとか頭おかしい

 

「あなたに連絡したのだけど、返信がなかったからよ」

驚いて携帯を確認すると、Ruinには3回不在着信になっていた

 

「すいません…」

 

「別に構わないわ。この子に会えただけで充分よ」

すると軍曹は湊さんに抱かれるような形になった

 

「はぁ…はぁ…」

おいこら、ここはあなたのお家ではないのですよ。

でも…

 

「これはこれで、ずいぶんなギャップ萌えだと思うんだ」

 

「ギャップ萌え?なんの話かしら」

 

「いえ、さっきまでずっとキリッとしてたのに、いきなりデレデレした顔になったんで。すごい可愛いなぁと」

 

「かっ、可愛い…」

 

「まぁ、もちろん軍曹の方が可愛いですけど」

 

「え、えぇ…それに異論はないわ」

結局二人して一匹の猫を触りまくっていた

 

 

 

 

「今日はごめんなさい。突然」

 

「いえ、なんか湊さんを独り占めした感じがしたので楽しかったですよ」

 

「そう、あなたも楽しめたようで良かったわ。それじゃあ私はここら辺で」

 

「はい。じゃあ軍曹を降ろしましょうか」

 

「……今日はうちに泊まりたいみたいだから私がお持ち帰りするわ」

 

「まてや」

 

「なら私に付いてきなさい」

結局出会った公園まで歩かされた

その間ずっと湊さんの顔は崩れっぱなしだった

 

 

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俺たちSchwarze Katzeはその後も練習を続けて遂にライブ前日を迎えた

 

 

なんか出演が決定しているバンドで壮行会のようなことをするらしい。まぁ当然参加出来ないが。そして俺たちはその間にリハーサルを終える。段取りも完璧にして、CiRCLEを出た。若干軍曹がバンドリーダーであることにまりなさんは困惑したがそれもバンドのひとつだよね!といって許可してくれた。明日猫アレルギーがいないことを祈ります。

 

「軍曹、まさかこんなことになるなんてな」

 

「にやぁ」

 

「もっと、落ち着いた生活できると思ってた。でも、そんなのは世界が許さないらしい」

 

「みゃあ」

 

「さぁ、精一杯暴れ尽くして、楽しもうじゃないか」

 

失敗してなんだ。それは死んだ時残るのか。もし幻としたらどうなるか。もうどうだっていいんだ。俺は決めたことを全力でやり尽くす。そうやってここまで生きてきたんだから

 

 

 






ついにここまでキマシタワー。全く用法が違いますね。そろそろ個人分岐をしっかりしなきゃ
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