(ダイナミック土下座)
そろそろ有咲あたりにしぼろうかと
翌日の放課後、昨日紗夜先輩に言われた通り弓道部に足を運んだ
「待っていましたよ。小原さん」
「紗夜先輩、今日はよろしくお願いします」
「こちらこそ、よろしくお願いします。では早速道着と袴に着替えてほしいのですが…一人でも大丈夫ですか?」
「はい、大丈夫です。剣道着なら何回も来たことあるので」
「そうですか、では着替え終わったらまたこちらに」
「はい、わかりました」
着替え終わったあとからは練習を始めた。まずは当然基本から。やったことがないのでまず姿勢から。その後は弓を引く形。結局実際に弓を引いたのはもう練習の最後のところだ
引いたところで狙ったところからは遠いところに飛んでいってしまったのだが
「今日はお疲れ様でした。小原さん」
「紗夜先輩もお疲れ様です」
「初日ですからそこまで気にしなくても大丈夫ですよ。ある程度家でイメージトレーニングなりする必要もあるかもしれませんが、今からなら3年の頃には上手くなってるはずですから」
「そうですね、練習すれば出来ますよね」
「ええ、その通りです…では、今日はありがとうございました」
「こちらこそありがとうございました」
校門で紗夜先輩と別れた後、まだ学校から少し駅の方に歩いていた時
「ナオトさん!」
「おおぅ、イヴか」
「はい、イヴです!」
相変わらずあいつに似ている。まぁなんのこれしきといった感じだ。そんなので堕とされるわけがない
「なんでこんな時間まで学校にいたんだ?部活か?」
「はい!今日は剣道部でした!ナオトさんは?」
「俺は紗夜先輩に誘われて弓道部を見てきた」
「弓道部ですか。いいと思いますよ」
「たしかにいいとは思うんだけど…休む時間がなくなっちゃうし…でも紗夜先輩がいるから言い訳みたいなんだよなぁ」
「何かあるんですか?」
「いや来週からCiRCLEでバイトさせられんの。全くあのじいさん…」
「CiRCLEでバイトするんですか。私達も時々そこで練習するので会えるかもしれませんね」
「そうだな。だといいな。それにしてもいつまでイヴは抱きついたままなんだ?」
「ずっとです!」
oh......このままだとアイドルと抱き合ってると報道間違いなし。やめてくださいまだ一般人でいたい。なに?もう逸般人だって?
だとしてもこのままでは、社会的に殺されることは必至。なんとかして引き離さなければ
とりあえず人気のない路地に入った
「イヴ」
「はい?」
するりとイヴの腕から逃げるとイヴの正面を向き
ギュッ
驚くべき行動である、自分から抱きしめてやった。まぁ満足してくれるなら離してくれるはずという安直な思考でやってしまった
「ナオト…さん…」
イヴからは女の子らしいあれこれを感じる。たくさんやってきたとはいえ、久しぶりの感覚で少し懐かしくなり、つい強くやっていた
「ナオトさん……」
そのうちイヴも体に腕を回し強く抱き合っていた。なにかイヴは少し吐息を荒くしてゆっくり体を動かしていたが
その時、少し遠くで声が聞こえた
「イヴさーん!どこにいるんっすかー?」
誰だかはわからないがたしかに聞いたことがある声を聞いた。だんだん走りながらこちらに近づいている
「おい、イヴ。誰か探してるみたいだぞ」
「…ごめんなさいマヤさん…今は少しこうしてたいです…」
いや、約束誰かとしてたんなら優先しやがれ
「ほらとっとと離れて行けよ」
もし見つけられたらやばい事になるのは必至だ
「あと少しだけです!」
「無駄に大きい声出すな!」
バレたらどうするつもりだ。イヴより先に俺が死ぬ
「イヴさん、そこにいるんっすね!」
やばいやばいやばいやばい。早く離れろこの白髪外国人!そしてなぜお前は携帯をもって写真を撮ろうとしてるんじゃぁぁあ!
「見つけましたよ!イヴさ……ん?」
あ…終わった…
「ええっと…し、失礼しました?」
「あの、ちょっとすみません。とりあえずこの外国人を離してくれますか?」
「あ、はい。了解っす。イヴさん。今日は皆でお茶しようって言ってたじゃないですか」
おいおい、予定入ってんならそっち優先して
「すみません、マヤさん。たった今ナオトさんとソーシソーアイの関係になったことが嬉しくて、つい長く抱き合ってしまいました!」
_______________________________________
「さて、話してもらいましょうか」
結局あの爆弾発言のあと、あの時撮った写真をパスパレのグループチャットに上げたらしく、白鷺先輩に一緒に来いと通達された次第であります。そして今商店街にある羽沢珈琲店にて地面に座らせれております。一生の不覚…
「全く…そんな節操無しだとは思わなかったわ」
「全くの誤解であります。自分はただ要求を飲んだだけであります。」
「たしかに相手から逃れるのに満足させるという手もあるわ。でもあなたの相手はアイドル兼モデルよ?話は違うわ」
「たしかに…そうですけど…」
「まぁまぁ千聖さん、そこら辺にしてください。別に小原さんだって悪い人ではないのは分かってるんじゃないですか?」
「つぐみちゃん…まぁ今までそういう状況でそういうことが無かったのは認めるわ」
「ならいいんじゃないんですか?小原さんも反省してるみたいですし」
あなたは天使ですか
「わかったわ。今回は見逃してあげるわ小原さん。でも次はないわ」
「はい!承知しております。今回は申し訳ありませんでした!」
これが土下座というものですか…
「良かったですね。小原さん」
「ありがとうございます。羽沢さん」
今度はこちらを向いて土下座…
「そんなことしないで下さい!小原さん。別に私は何もしてないですよ」
「そんなことはありません。この恩、一生忘れません!」
「そんな!大げさですよ…」
「なにか出来ることがあれぱ何なりと…」
「小原さんってこんなキャラだったっけ…?」
「保身に走ってるんじゃないかしら?一応議員の孫だし」
「そ、そうなのかな…でもどうしよう…」
「そうね…小原さん。私からの提案でもいいかしら?」
「はい」
「私たちのマネージャーになってくれないかしら」
「はい!?」
「千聖さん!?」
「パスパレの今のマネージャーさんがいま妊娠しててね。流石にこの時期と子供が生まれたあとすぐに復帰させるのは申し訳ないと思ってね。今新しい人を探してるの。ずっとあの人は私の個人的なマネージャーもやってくれててね。信頼してるのだけど…ほかの人をあまり知らないから迷ってるのよ。そこで小原さんよ。私たちがある程度信頼していて、成績も優秀」
「でも…仕事内容なんて何一つ分からないですよ?」
「別にはい、やりなさいじゃないわ。最初の頃は今のマネージャーさんと一緒にやって覚えてくれればいいわ」
「千聖さん、高校生にそういう仕事させて大丈夫…」
「残念かもしれないけど、ある程度の権限を持ってるのよ。だからマネージャーを指名もしくは持ってくることも出来るはずよ」
自分…これ休暇っすよね?
「もはや拒否権はないと…ですよね?」
「そういう訳では無いわ。やりたくないならやらなくてもいいわ。もちろんそのくらいはね?一応改めて自己紹介…する必要もないわね。するとしたら麻弥ちゃんだけかしら」
「自分だけっすか?」
「ええ、皆知ってるでしょう?小原さん」
「はい、一応は」
「なら麻弥ちゃんね」
「はいっす。後ろから読んでもやまとまや。大和麻弥っす!Pastel*Paletteのドラムをやってます。この間のライブはすごかったっす!」
「ど、どうもです」
「そうそう、特にオリジナル曲!あれ歌いながらやるってすごいよね〜。るんってきたよ!」
「あ、ありがとうございます」
「照れてるナオトさん、かわいいです!」
「ふふ、イヴちゃん、直人くんにゾッコンみたいだね」
「ほんと困ります…なんで自分なんでしょう」
「というか、学校とキャラブレッブレよ小原さん?」
「一応大体先輩なんですから…あと、あんまり褒められるのに慣れてないんですよ」
「あら、そうなの。意外なことを聞いたわね」
あ…いらんこと言ったかな…
「ほら!もうこんな時間ですから…」
「何言ってるのかしら?何もこれからよ?お茶会…というかもうご飯ね…ここで食べていくことにしてるのよ」
「そうなんですね…でも自分は参加してないんで、ここらで帰ります」
「あら、帰っちゃうのね」
「ナオトさん…帰るんですか?」
いや、あのだからそんな目をしないで下さい。泣かないでください。また、おたえみたいなことはしたくないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!
「残っても大丈夫なんですか?」
「ええ!もちろん大丈夫よ」
「やったぁ!ナオトさん!こっちです!」
あぁもうどうにでもなれ。
結局ずっとイヴはくっつきっぱなしで若干息苦しくかった。付き合ったらと白鷺先輩に言われる始末。でも、それはとても楽しいもので、いつまでも続いて欲しいものであった。
さて、CiRCLEでのバイト、弓道部、さらにマネージャーときた。流石に取捨選択をしないと行けないと思う。でないと自分のしたいことも出来なくなる。早急に決断をしないといけないだろう。また体を壊すのは御免だ
忙しいようでただサボタージュしてました。ごめんなさい。次は早めに書きましょう