再度、この地で   作:四角いねこ

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うちの体育祭はとてつもなくつまらないのでこんな体育祭がしたかった





やるなら全力

 

 

結局の所決めあぐねてるこの日々に体育祭がやって来る。

あんまり運動自体は好きではないのだが親は練習無しで学校内でぶっちぎりの運動神経を持っていたようで…

それが遺伝したのか、自分も大体の競技で平均以上を出せていた。

まぁこの花咲川にはダンスもあるようなのだが

 

「白組ねぇ」

 

「なおも白組だよね」

白組の知っているメンバーは、一年だと香澄、おたえ、りみ、奥沢さん、こころ 二年は紗夜先輩、白鷺先輩、白金先輩、松原先輩 といった感じだ。

 

 

 

 

最初の競技は徒競走、100m走だ

全員が参加する訳ではなく足の速い人が走るというものだ

自分は最終でした。皆学年の紅白でトップの早さだそうです(^p^)じゃあ自分白組の1年で1番速いのか(^p^)

 

最初の走者の中に紗夜先輩がいた。たしかにあの日菜先輩の双子なら納得できる。

実際、かなり早く、見事1位だった

 

 

はてさて自分の番である。最終走者だけあって注目を集める

「お前、そんなに足早かったんだな」

隣のレーンは1年の赤組、某駿輝がいた

 

「お前こそ」

 

「ま、お互い頑張ろうや、先輩さんに花持たせてあげるかい?」

 

「まさか、そんなの御免だよ」

 

「あくまで全力か。面白い。俺もお前をぶっちぎってやるわ」

 

「そっくりそのまま返してやるよ」

若干の挑発をしてスタート位置につく

 

「なおー!頑張ってー!」

やめろおたえ。立って俺に話しかけたら俺が視線で焼き殺されるんや。少しは自分の容姿を気にしてくれませんかねぇ

まぁだからといってマイナスになるわけじゃない。余計に力が湧いてくるものだ。

 

パンッ

 

乾いた音が響いた途端、全員が走り出す。俺は1番内側。最初は追いかける立場だ。周りからは歓声が上がり続けている。

 

 

「すごい!なおくん1番早いよ!」

 

「あいつ、あんなに早かったのかよ…」

 

「さすが、外国人って感じだね」

 

 

コーナーで一気に視界から他の走者は見えなくなった。後ろは見ずに全力で走りきった。

 

おそらく、俺の感覚ではゴールテープは切られていなかったと思った。後ろも確認せずに誘導の人に付いていくと、1位の旗の列に並んだ。前には女子の最後で1位だったはぐみがいた。

 

「すごいね!なおくん!ここて1位ってことは学校で1番はやいよ!」

oh......そこまでなのかよ…まぁ1位は悪い気はしない

 

「お前…早すぎだろ…俺も2位だったけど最後の直線で伸びすぎ…」

なんと某駿輝くんは2位でした。こっちの方が驚きだわ

 

 

 

 

 

 

次の競技は玉入れ。おたえとりみと奥沢さんの出番というわけだ。向こうは沙彩とイヴと和也だ

 

 

始まるとおたえは投げる係、奥沢さんとりみは玉を集めると、分担していた。おたえの送球は完璧で、百発百中だ。一方赤組は和也が周りを歩きながら足元の玉をバンバン入れていく。向こうからは有咲の応援する声が聞こえてきた

 

 

「小原さんは応援しないんですか?」

突然後ろから声をかけられた

 

「紗夜先輩ですか。たしかに応援…というかおたえに声はかけられましたけど…」

 

「なら、返したらどうですか?その方がもっと花園さんも頑張れると思いますよ」

 

「そうよ、あなたが声をかけるのがおたえちゃんに1番よ」

白鷺先輩まで追い打ちをかけてきた

 

「わかりました…よっと」

あんまり注目は集めたくないんだけどなぁ…

 

立ち上がり口の周りに手を当てて……

 

 

『おたえー!頑張れー!』

 

 

声を思いっきりかけてやると一瞬今まで正確な送球をしていた腕が止まった。しかし次の瞬間、今度は片方だけでなく両方同時に100%の送球をし始めた。目がさっきよりも本気になってやがる

周りも一旦は驚いたものの、全ておたえに任せた方がいいと分かりとにかく玉をおたえの周りに集めまくった

その結果、玉をすべて入れるという完全勝利を成し遂げた。あれ、自分もしかして勝利の使者っすか?違いますね

 

 

 

 

「なお!全部入れられたよ!」

終わったあと、すぐに俺のところに駆け寄ってきた

改めて体操着を通してみるとほんとモデルより綺麗なんじゃないかと思えてくる。

 

「いやほんと、小原さんのおかげですよ」

遅れて奥沢さんとりみがやってきた

 

「おたえちゃん、声かけられた後怖いぐらいだったもん…」

りみはおたえの本気を見て震えている様子。どんな覇気を放っていたのか

 

「これでまた少し赤組に追いついたな」

 

「そうだね、でもまだまだだよ。赤組にははぐみっていう最終兵器がいるんだから」

実際赤組の中だと1番稼いでるんじゃないかぐらいにぶっちぎりだった

 

「まぁ、最終的に勝てばいいんだろう?」

 

「そうね!勝てばいいのよね!」

やめろそんな事言うなこころ。もしかしたら黒服さんが動いちゃうかもしれないだろ!ほら見ろ!あそこの陰でうずうずしているぞ!

 

「こころ…あくまで正々堂々とね」

奥沢さんが釘を刺す

 

「もちろんよ!卑怯な手なんて使うわけないじゃない!」

良かった…黒服さんが沈静化しました。まじで卑怯な手を使う気だったんですかねぇ

 

 

 

 

その後も順調に進み、お昼ご飯の時間だ。

 

「おたえ、お前の弁当はバランスというものがないのか…」

見事おたえの弁当にはハンバーグしかありませんでした。好きだからってそれはおかしいと思います

 

「それを言うならりみにも言ってあげなきゃだよ」

見ると当然のようにチョココロネしか入っていないやまぶきベーカリーの紙袋がありました。そうでしたこっちもやばい人でした。

 

「まぁ普通の人もいるから…てかそれって小原さんが作ったんですか?」

奥沢さんはほんと普通の弁当でした。何でだろう、感動する。

 

「ええ、今日は皆先に出ちゃってたんで自分で作りましたね。まぁ一人暮らしの経験があるんで難しくはないですけど」

 

「すごいですね…うちは親が作ってくれたので」

 

「別にすごい事でもないですよ。あっちの方がすごいですよ…」

当然視線の先には1人だけ圧倒的な場違い感を生み出している弁当を持っているこころである

 

「?こっちを見てどうしたの美咲、直人?」

 

「いや、弁当がすごい事になってるなぁと」

某高級食材を使っている弁当が注目を集めないわけがない。俺たちが集まっている輪を通り過ぎる人たちは皆目を見張る。まぁこれで動じてたら弦巻家なんて務まらないと思うのだが

 

「これが弦巻だから仕方ないよ小原さん…」

奥沢さんに共感していると自分の弁当に箸が伸ばされていることに気づいた

そして弁当を見るといつの間にか中身がいくつか無くなり、代わりにハンバーグが綺麗にはまっていた

 

「おたえ…なんで取ってるんだよ」

当然おたえ以外に犯人はいない

 

「だって、なおが作ったんでしょ?食べたいなぁと思って」

 

「だとしても断ってからにしろよ…」

まぁ花園家のハンバーグは文句無しなのだが。何度も食べたから分かる

 

「でもなおって怒らないでしょ?有咲みたい」

怒らないからで判断するんじゃない

 

「おたえちゃん、ずるいよ。直人さん、私にも貰えますか?」

そういえば最近りみが自分にポピパと同じような感じで話してくれることに嬉しく思ってる

 

「あ、じゃあ私も」

なんで便乗するのかは分からないが奥沢さんも

 

「私はこの唐揚げを貰うわ!」

そしておたえと同じようにこころが奪っていきました

 

「じゃあ私は栗きんとん貰っていきますね」

 

「あ、私は鳥の照り焼きもらいますね」

お返しとして奥沢さんからは生姜焼き、りみからはチョココロネでした。ほんとチョココロネしかないの…?こころからはエビフリャーでしたがさすが弦巻。今までで1番美味かった。

 

香澄は有咲と約束してたそうで赤組の方で食べたそうだ

 

 

 

 

午後の最初は全体でのダンスだ。香澄はなぜか全力で走っていき、おたえとりみはそれに付いていった

 

「さて、それじゃあ行きますか」

 

「ダンス楽しみね!」

ダンスといえばシュミのやつはタップダンスがかなり上手い。今度ライブで弾きながらやってもらおう

 

そんなことを考えながらダンスの始まりである。幼稚園や小学生がやるような呑気なものではなく、ダンス部がやるようなテンポの速さである。最初の頃は音を上げる生徒も多数いた。有咲もそうだが

しかし、例外中の例外は全く動ぜず皆が休んでる間に踊ってるやつがいたりもした。主に3人

 

ダンスの後半はペアで踊る。なんだって?相手がいません?そんなことは無い。当然クジだ。

 

まぁ相手が厄災なんだけどな…

 

「さぁ!直人、踊りましょう!」

よりにもよってこころだ。当然こころに手加減なんて言葉はない。最初はこころのペースに振り回されたもんだ。

だが、今はそうじゃない。息はぴったりになるまで練習したんだ。

弦巻の令嬢と踊るとあって自然と視線が集まる。でも、それが少しいい気分だ。なによりこれからどこよりもハチャメチャな演舞をしてやるんだから。

ペアの時間はリズムさえ外さなければどんな踊りでもいいということになっていた。そうすれば当然こころはとんでもないことを指示する。当然初心者には無理難題だ。それをやろうと言うんだから鬼畜そのものだ。

 

でも出来ないのは俺が許さない。結果として完璧な演舞をこころとやることができるようになった。もちろんド派手なものである。下手したらマジで怪我をする。させたら俺が死ぬ。だけどそれは心地よい緊張となりよりよい物へと変えていった……

 

 

 

「まじで疲れた…」

 

「いや、ほんとやる方がおかしいですから」

奥沢さんは毎回こんなことになってるんだから尊敬でしかない。

 

 

 

 

 

ついに最後の競技、リレーである。点差は僅差、リレーの勝者が優勝である

 

「なお、頑張ってね」

 

「まぁ勝てるように精一杯やるよ」

 

白組の最終走者である俺は入場門のあたりに行った。赤組ははぐみと駿輝がいた。ということは駿輝は最終か

 

「なおくん!リレーに出るんだね」

 

「まぁな、最後だよ」

 

「ほんと!?じゃあはぐみも頑張って駿くんに繋がないとね!」

 

「おいおい、俺はそんなに弱かないよ」

 

「まぁたしかにほんの少しだけならすぐ抜いちまうよ」

 

「うん!勝つために全力で走らないとね!」

 

「そうだな、こっちだってやるからにゃ勝ちたいからな」

 

「じゃあバトン渡しまでだね!お互い頑張ろう!」

 

 

 

「駿輝」

 

「なんだ」

 

「なんかかけないか?」

 

「お断りだよ。あんたには負ける気しかしねぇんだ」

 

「どうだかねぇ…そっちははぐみが前だろう?なら絶対かなりの差がついてこっちに来る。勝機はあるだろう?」

 

「それでもだ」

 

「了解」

 

 

 

乾いた音が響き、走り出す。続々とバトンが渡っていき、ついに一つ前だ。その時点では差はなかったのだが、はぐみのスピードは異常そのもの。ぐんぐん突き放していく。ついに駿輝に渡る

 

「お先だぜこの野郎」

 

「すぐ追いついてやるよ」

 

「言ってろ!」

バトンが駿輝に渡り、走り出してから約2秒後今度は俺が出る。もう駿輝はスピードに乗り遠くだ。だが追いつけないわけじゃない!距離は最終走者だけ2週だ。だから十分食らいつける。

 

 

 

 

 

 

歓声は聞こえずただ全力で走っていく。そしてついに駿輝の背中を捉えた。しかしもう最後の直線だ駿輝もここに来てスピードをあげた。

 

「(届けよぉぉぉぉぉぉ!!)」

足がどういうふうに動いてるかすらも分からなくなり、その後すぐにゴールを突き抜けた…

 

 

 

 

意識がはっきりした時には赤組の生徒が大喜びしていた。要するに届かなかったのだ

 

そのまま閉会式、駿輝が優勝杯を受け取り、俺は盾を受け取った。

 

「小原くん、お疲れ様」

 

「あぁ、牛込先輩ですか」

 

「いやぁ最後のリレー、惜しかったね」

 

「すみません、最後の体育祭なのに…」

 

「たしかに悔しい気持ちもあるけど…そこまでつめてはないよ。ほんとここ最近のなかでも1番のものを見させてもらったから感謝だよ」

 

「そうですか…」

 

「まったく…そこまで落ち込んでどうするの?なんならお姉ちゃんがに甘える?」

 

「それは遠慮しておきます」

 

「ストレートで傷つくなぁ。ならほら顔あげる!早くりみたちのところ行ってきな。待ってるでしょ」

見ると皆少し遠いところでこっちをうかがっていた

 

「ほら若いもんは若いもんでやってなさい。ほんとにありがとう」

そういって牛込先輩は別のところへ行ってしまった

 

まぁ終わった直後こそ落ち込んでいたものの思い出すようになれば楽しいものでみんなで打ち上げなんかもした。イヴやおたえはなぜかずっと隣にいたのだが…

 

 

 







急遽作ったので最後らへんがとてつもなく雑になって申し訳ありません!あと、この後自分テストなので約3週間ぐらい投稿しないかもしれませんのでよろしくお願いします。シナリオは作っておくので書く速度は早いと思います
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