嵐の前の静けさなんてなかった
放課後、今日連絡した2人に会いに行った。紗夜先輩と白鷺先輩だ。内容は2人からの誘いをお断りすることだ
「すみません、忙しい時に」
「いえ、今日は家で練習するだけだったので大丈夫です」
「私もレッスンだから多少は大丈夫よ」
「ありがとうございます。それじゃあ単刀直入に言います。先輩方から受けていたことなんですけど…どちらもお断りさせてもらうことにしました。CiRCLEで専念したいと思います。すみません」
精一杯頭を下げた
「頭を上げてください小原さん。別に謝るような事じゃありませんから」
「そうよ?あなたが決めることだったもの。私たちはそれに従うだけよ。だからあなたは気にしなくていいのよ」
そっと胸を撫で下ろした
「だけどお詫びの品なりなんなりはしてもらうわよ?」
え…?
「そうよね?紗夜ちゃん?」
「え、ええそうですね白鷺さん」
紗夜先輩困ってるじゃないですか…
「じゃあ紗夜ちゃんは何にするのかしら?」
若干声を出しながら笑った。こわい
「別に私は大丈夫なんですが…そうですね…小原さんはバイト以外は空いてるんですか?」
「そうですね。多分大丈夫ですよ」
「では、私にギターを教えてくれませんか?」
え?どうして紗夜先輩が?正直先輩は自分で練習した方がずっと身になる練習が出来るとおもうのに…
「それはあなたが私よりも上手いからよ」
「そ、そうでしょ…うか?」
「ええ、そうだと私は確信しています。だから私はあなたに教えて欲しいんです」
「それじゃあそれで決まりでいいかしら?小原くん?」
「まぁ断れませんから…わかりました。それじゃあ紗夜先輩には後でシフトを送るので好きな時を指定してください。それでは俺はここで」
「わざわざありがとうね。小原くん」
「これからもよろしくお願いしますね。小原さん」
優しい笑顔をした2人を見た瞬間に心停止しかけたのは言わないでおこう
場所は変わってCiRCLEである。ちなみに私服に着替えてある。
「やっと来たね!待ってたよ!」
入った瞬間に言われた。絶対外にいる時から待ってたでしょ
「早速って言っても今は特にやることないんだよね。あ、これ今日のこれからの予定ね。一応覚えておいてね」
そのあとは受付の仕方を教えてもらい、どこに何があるかや掃除とか教えてもらった。
そのまま特に何も無く今日の仕事は終わった。
「お疲れ様直人くん。ちょっと拍子抜けしちゃったかもしれないけど混む時は混むからその時はよろしくね」
そんなこんなで今日も終わると思っていた…
帰り際やまぶきベーカリーに寄ってから帰ろうと思った。すると中にはポピパの全員が集まっていた。
「あ!直人くんだ!おーい!」
香澄が店の中から呼んできた
「どうもっと。別にそんなに大声出さなくてもいいだろ」
「珍しいね夜に来るなんて」
「今日はCiRCLEでバイトした帰り。クリームパン1つで」
「まいどあり〜」
「お疲れ様です。直人さん」
「ありがとうりみ。初めて言われたよここで」
天使かな
「はい、なお」
「ん?なにこれ」
「あまりの弦」
めちゃめちゃいらないもの渡されても困るんですけど
ブルルルルルル
「直人、電話なってんぞ」
「誰からやろ」
見るとミナさんからだった
『もしもし?なんですか?ミナさん』
『えっとね。今直人はどこにいるの?』
『今ですか?やまぶきベーカリーにいますよ』
『おーけー。じゃあそのままいてくれる?』
『これからなにか買うんですか?それなら自分が買いますけど』
ツーツーツー
「切れてる…」
「で、なんの話だったんだ?」
「いや、なんかここにいてくれって。パン買うなら買って帰るんだけど…なんか怖いからここにいとくわ」
「なお、今日沙綾の家に泊まるの?」
「誰もそんなことは言ってないし、泊まる気もない」
「ちょっと、ストレートすぎて少し寂しいなぁ」
「あーそこはすまん。今後は気をつけてお断りするわ」
「お断り前提なんだね直人さん」
「にしても何の用なんだろ…うっ…」
なんだこれ…今までとは全く違う…
「直人!?急に屈んでどうした!?」
「沙綾…少し中に入れてもらってもいい?」
「あ、うん。はい、こっち」
レジの下でうずくまった瞬間
「Hallo!ナオト!久しぶりね……ってどこかしら?」
史上最強のやべぇ幼なじみが侵略してきました
「こんな狭い店の中でかくれんぼなんて無駄なのに〜。フロアには居ないとなると〜もう決まっちゃうよね〜」
やめてくれよ…
「ちょっと失礼するね〜」
少し軋む音がする。そして……
「みつけた」
\(^o^)/
「皆、はじめまして!パトリシア・ルーデルです!」
別名魔王(自分だけ)女に対する耐性を持たせた張本人。親の関係でアメリカにいたはずなんだけど…
「あなたがカスミさんね!こっちがアリサ。それでオタエ。リミ。最後がサアヤね!」
「正解だ。そして離れろ」
あの時と同じように当たり前のように腕を組んでいる
「なんでパトがここにいるんだよ。お前アメリカにいたはずじゃないのか?」
「それがね。今度はトウキョウに転勤になって、わたしだけでもナオトの方で住んだらってことで今日引越ししてきたの!」
「そいつは運がいいのか悪いのか…」
「そんなこんなで住むことになったの!学校は羽丘なんだ!ナオトと皆は花咲川でしょ?」
「えぇ…そうですけど…」
「あーあ、わたしも花咲川にしとけばよかったー」
それはダメだ
「あの…すみません。パトリシアさんですか?」
「ええ!なにかしら?アリサ。あと呼び方はパトでいいわ」
「じ、じゃあパト…直人とはどういう関係なんだ?」
「ナオト?そうねぇ…大雑把に言えば幼なじみね。1番長く友達やってると思うわ。あとあの猫。あの子は元々うちで生まれた子だったのよ!」
「あの黒猫!」
「ええそうよ。カスミ」
「ところでなんでずっと直人さんにくっついてるんですか?」
今まで聞いたりみの声なはずなのにどこか黒い何かが入っているような気がする…
「なんでって…なんでだろうね?わたし、ナオトといる時はずっとこうだったからわからないわ」
「そしてなおはそれをどうして受け入れてるの?」
今度はおたえからそのオーラが俺に向けられる。こわい…
「そ、それは…もうこれが俺たちの当たり前だから…かな。逆に落ち着く」
「直人って私たちをたぶらかしてたんだね」
沙綾が少し怒ったような声で言う
「タブラカス?あ、(´º∀º`)アハーンそういう事ね!ナオトも罪な男ね!」
「は?俺がいつ法を犯したって言うんだ」
「別にそんなこと言ったんじゃないわよ。そうね…皆に言えることは、わたしは別にナオトは狙ってないわ。だからナオトは好きにしていいけど…変なことしたら許さないから」
最後の言葉を聞いた時ポピパの皆がビクッとなった。やだ俺モルモットになる予定だったの?
「それじゃあわたし達はここら辺で失礼するわ!これからもよろしくね!」
そのままパトに連れられてやまぶきベーカリーを後にして、帰宅した。
「さーてナオト!寝ましょ寝ましょ!」
「なんでこの年にもなってやるのかねぇ…勝手にしろ」
「それじゃあ失礼して〜おちつく〜」
手を繋いで一緒のベッドで寝る
これでいて俺たちの間に恋がないのが不思議なくらいである
次、個別でやります