再度、この地で   作:四角いねこ

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すまない気が乗らなかったんやぁ(^p^)

なんとか頑張ってやっていきます

もうなんか別のオリジナル作品を考え始めてしまいました


ぴぽさん☆10と感想ありがとうございます!
来た時は飛び上がってました







有咲編
嵐は過ぎ去らず


 

その日夢を見た

 

馬鹿みたいな夢を見た

 

想像もしたくない夢を見た

 

真っ白な部屋の中で私はあいつの隣にいた。だけどすぐに消えていく。そして私から離れたところに再び現れる。隣に誰だかわからないやつを連れて。

 

それは人のようだった。だんだんはっきり見えてくるがなぜか特定出来ない。髪は黒のようにも白にも銀にも青にも赤にも、金にも茶色にも見えた。髪型もショート、ロング、サイドテール…もう理解するのも嫌になるくらいだ

 

そしてあいつはずっととそれの隣で笑っている。私のことなんてこれっぽっちも見やしない。私なんていないかのように…

 

…嫌だ…そんなのは嫌だ…私はあいつのあの場所にチャンスがあるなら絶対に…

 

 

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目覚めは最悪だった。夢であんなのを見たからだろう。あのパトリシアとかいうやつのせいかもしれない。狙ってないと言っておきながら本当はもう捕まえているからそう言ってるのか。でも直人は彼女がいた事なんてないと前に言っていた。つまり本当にパトリシアは狙ってない?

 

 

どうして私は直人に執着するようになったんだろう。

 

直人とは小学五年生の春に出会った。あの頃からもう私は流星堂で手伝っていた。そんな日々の休日だった。いつものようにただ突っ立っていた。

 

あいつは軽い挨拶をして店の中に入ってきてただ中を物色していた。そこで私からあいつに聞いた。どうしてそんなことしてるのかって。

 

知らないことを知ることが好きだと言っていた。今でもよくわからないけど結局好奇心なんだろう。そしてその延長で私を外に連れ出した。訳も分からず連れ回されてうんざり…なはずだった。だけどなんだか楽しくて最後には名前を聞いていた。それから……

 

もう学校に出る時間だ。思い出話はやめて家を出た。登校する途中羽丘の制服を着た外国人を見てしまった。そしてそっちもこっちに気がついた

 

「あら!アリサ!」

 

さすがに少し警戒してとっさに猫を被っちまった

 

「ご、ごきげんよう」

 

「Guten Morgen?アリサ、無理しすぎじゃない?」

 

一瞬で見抜きやがった

 

「そりゃナオトからアリサのこと沢山聞いてるからね。普通は猫被ってるけど仲良くなったら口悪くなるって聞いてるよ」

 

「あいつ、余計なこと言うなよ…」

 

「そういうこと気にしない人だから仕方ないよ。それよりさ!皆ナオトが好きみたいで」

 

は?

「ちょ、そんなわけないだろ!」

 

「あらあら慌てちゃって〜そういう時は大抵逆のこと思ってるって分かってるからね〜アリサはナオトがよっぽど好きなのね」

また余計なことを教えていたらしい

もうここまで言われてしまったら仕方がない

 

「ああ好きだよ!小学生の頃からずっとだよ!」

言ってしまった

 

「やっぱりね!わたしの見立ては間違いないわ!」

 

「もしかして、それってただの自己満足?」

 

「まぁそうかもしれないけど、一応の確認よ」

 

「それってす、好きってことの確認か?」

 

「ええ、それ以外にあるかしら?」

 

「そ、それで好きならどうなんだよ」

 

「ふっふっふ〜」

なんだか焦らしているようだ

 

「な、なんだよ」

 

「それはね…」

 

 

 

 

 

「わたしが直々にナオトとの恋を手伝ってあげるってことよ!」

 

 

 

_______________________________________

 

 

 

なんでも昨日突然思いついたらしい。にしてもなんで私なんだろう

 

「わたしはねナオトに幸せになって欲しいの。だけどさ、わたしはもうあの関係で終わりだからね〜ナオトにはもっと刺激的な人生を送ってほしいの!」

 

「は、はぁ。でもなんでそんなのを私にやらせるんだ?」

 

「だって好きなんでしょ?ナオトのこと」

 

「そ、そうですけど…」

 

「なら疑う余地はないわ!」

 

「だけど具体的には何するんだ?」

 

「………………」

 

「ノープランかよ!嘘だろほんとかよ…ちょっとは使えると思ったんだけど…」

 

「人を物として見るのはどうなのかしら?」

 

「ノープランで提案してきたあんたが言えたことじゃないけどな」

その時

 

『おはよう!有咲!』

突然後ろからの衝撃に襲われた

 

「なんだよ!かす…っ!?」

振り返るとそこには猫耳に似た髪ではなく、平坦な黒髪で

 

「ははは!!相変わらず反応がいいねぇ有咲は!」

あの時とは少し違い、いじらしく笑っている直人がいた

 

パトリシアの話があったせいか、今までしまっていた直人への思いが大きくなっていた

 

「ばっ…な、なにしてんだお前!」

自分が感じられる程顔が熱くなっていた

 

「言ってたでしょ?朝見つけたら香澄の真似するって」

 

「あら、わたしがいない時にそんなこと約束してたの?」

 

「まぁこの声持ってるしな。有咲だけだからこんなことするの」

そんなことで特別になんてなりたくねぇよ……でもそっちからくっついてくれるんだよな…?

 

少し顔を下げて考えて、また顔を上げると昨日みたいにまた直人とパトリシアが腕を組んでいた

 

「あんたら…よく人前で堂々とできるな。それ」

 

「もう無意識でやってるだろパト」

 

「そうねぇ。やっぱりここが落ち着くわ」

 

「さすがにやめて欲しいんだけどな。ここ日本だし」

 

「日本じゃなくてもやめとけよ…」

だけど…パトリシアのことを嫉妬している私がいた

 

 

 

 

 

 

やがて、羽丘と花咲川で別れる所まで来た

 

「じゃあね!ナオト、アリサ!」

 

「おう、いってらっしゃい」

直人は手を振り、見送っていた

 

 

「それじゃあ俺たちも行くか。有咲」

 

「おう、そうだな」

 

「それにしてもさっきからずっと妬ましそうに見てたけど腕組みたいのか?」

お前、さらっと心読むなよ!

 

「別に!そんなわけないだろ!恋人じゃあるまいし」

 

「それにしても有咲ってほんと嘘つくの苦手だよな。バレバレだぞ」

なんだ?お前若干おたえっぽいな

 

「そりゃいつもして欲しいことと真逆のことは強く言うし、素直な時は消えそうな声で言うし」

やべーな。普通に嘘が効かないおたえタイプだったそういえば

 

「だから。今有咲がして欲しいのはこれだよね〜」

すると少し隙間の空いていた右腕を引き寄せられ、直人の左腕が絡められて………って

 

 

ええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!???

 

 

 

その後は学校に着くまでずっと口を聞かずに顔を赤くして俯いていたそうだ。後で直人に聞いた話だ

 

 

さすがに生徒が見えるようになってくると腕を組むのは終わった。その時に今まであった左腕の感覚が無くなるとなんとも言えない喪失感を感じてしまった。あぁ…もうほんとに私は直人に恋をしてるんだ……

 

 

 

だけど私が好きになるってことはやっぱり直人はモテる存在だと言っていい。現におたえとイヴ。逆に気づかない方がおかしいと思うレベルだ。それに沙綾も多分気になっているだろう。ちょくちょく直人のことを表情を柔らかくして眺めている。そして香澄。あいつはほとんど気にしてないと言ってもいいかもしれない。だけど、直人のことが気になりだしたら直人の思いを私に向けることはもっと難しくなるだろう。うさんくさいけどパトリシアを頼ることになると思う。そうでもしても私は直人を手に入れたい

 

 

 

 

 




やっぱり難しいねんな…なんとか年明けまでにあと2話ほど出したいと思っています
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