再度、この地で   作:四角いねこ

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再会と出会いは大体同じ時に起こる

「え…」

いや、そんなぽかんとされても困ります。でもばぁちゃんだと思ったら男だもんねそうなるよね。

「…」

有咲、完全にフリーズしている。もしかして覚えてないとか?やめて泣いちゃう。少し泣きそうになってくると

「お、おい!やめろここで泣くな!覚えてるから!」

すると肩を掴んでぐわんぐわんさせてきた。ずいぶん必死ですね。

「お、おう。分かったから揺らすのやめて」

若干だが有咲の持っているモノが揺れている。立派に成長しましたね。だからやめようね。

「にしてもいきなり来んな」

「こっちに来たんだから来るに決まってるだろ。」

「なら連絡の一つでもしてくれよ」

「そっちの連絡先知らないんだが」

「たしかに直人の方が毎回一方的に来てたからな」

「そう言うなら連絡先交換しないか?」

連絡先の交換を自然な導入によって達成した。やったぜ。Idid it

「Ruinでいいか?」

なんでコミュニケーションアプリなのに、廃墟って意味なんですかね。よく分からん。

 

読み込んでいる間に、部屋の中を見回してみた。すると…

「これ…」

俺が日本からオーストリアに帰る前日に有咲と蔵でばぁちゃんに撮ってもらった写真が飾ってあった。

「ん?って何勝手にやってんだ!」

終わったらしくこちらを向いた瞬間これである。

「なにか悪かったか?」

「いや…そうじゃねぇけど…なんか恥ずかしい!」

たしかに耳とかが赤い。かわいい。

「にしても有咲」

「どうした?」

「ずいぶん変わったな」

「ん?…!」

何かに気づいたように突然体の前で腕を交差させた。

「変態」

そんなぁ

「別に体のことは言ってない」

「だけど、隠された意味として含んでいたはずだ!」

ないです。

「そうじゃなくて…明るくなったなってね」

出会った頃に比べると明らかに声が違う。高いとかそういうのじゃなく、今を楽しんでいる時の声だった。

「お、おう」

「返しづらいこと言ってすまない。」

「なんで謝ってんだよ…って私も言わなきゃいけない事があるんだ…」

なんだろう?

「お前がここに置いていったギター、人に渡しちゃったんだけど…」

「え?そんなことか、別に謝らなくていいよ」

「でもお前戻ってきたらって…」

「それはもしあったらの話だ。誰かが使ってくれるなら本望さ。」

「そっか…なら今度そいつに会ってくれないか?」

 

 

 

今度と言っておきながら、今日中に済ませることとなり有咲にその子を呼んでもらった。それまでの間今まであったことをお互いに話し合っていた。

有咲が中学校に入った後、また同じ様な生活をしていたこと。俺がオーストリアに帰った後、公演に出たこと。色々言っていたが結局あの頃の話をしていた。また、ばぁちゃんの粋な計らいで朝食も食べさせてもらった。

 

 

 

そんなこんなで午前10時になった。とある駅まで歩いてきた。有咲によるともう着いてるはずらしい。ほんの一瞬空を見上げると

 

「有咲!」

元気な声が聞こえた。その子はギターを背負ってやって来た。

「初めまして!私は戸山 香澄!よろしくね!」

今まで知らないタイプだなとだけ思った。

 




少しだけUAが上がっていくのがモチベ
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