・・・ストレス社会だからこそ歯の定期的メンテナンスは大切!
―――byあまりの食い縛りで奥歯が砕けてそこが虫歯になった作者。
第253話
―――――短期間で急成長したものというのは
インフィニット・ストラトスなる存在が現れて早十年余り。
その存在を監視するものとして国連が出したIS運用協定・・・通称、アラスカ条約に基づき設置された国際機関こそ国際IS委員会である。
しかして今やその
元々二十一の国家と地域が参加して成立したアラスカ条約は軍事転用が可能になったISの取引などを規制する為・・・というのが表面上の理由であり、その実はISの技術を独占的に保有していた日本への情報開示とその共有を定めた協定である。
ISの持つ絶対防御は理論上、至近距離による核爆発を受けても搭乗者を保護する程の堅牢さを有しており、それに加えて戦車以上の火力に戦闘機や戦闘ヘリ以上の機動性と歩兵の運用性も持っている
仮にもしこのアラスカ条約を日本が各国からの・・・大戦後の戦勝国によって構成された国際連合からの政治的圧力に屈さずに拒絶していれば、現在の世界情勢はまた違ったものになった事だろう。
兎にも角にもこのアラスカ条約によって
それもその筈、
だが、IS業界に参入時期の前後はあれどもISの機体技術革新進歩は第三世代で足踏みをしているのが現状だ。
そこで
また研究とは別で積極的に行われていたのが、IS委員会への献金・・・そして、賄賂等の
そもそもISにとって必要不可欠なISコアの製造方法はISの発明者である篠ノ之 束しか知っておらず、そんな彼女が突如行方をくらませた為にISコアには限りがあった。
そして、そんなISコアを管理するのがIS委員会であった為、新たに条約への加入やISコアを望む国家はIS委員会へ
そうなれば結局は資本がある国家が台頭し、莫大な
そんな冷戦以来の
当初その存在は世間は勿論業界をも騒がせたが、ISコアの一定数を鑑みて大まかに見れば、ISを扱う人数の微量な差異でしかなかったのだが・・・問題はここからであった。
「その御首級貰ったぁあッ!!」
しかもこの無人機体による学園襲撃は事ある毎に行われており、時と場合によっては編隊を組んだ
そして、この襲撃事件達が
更にご丁寧に撃墜した機体からのISコア摘出を組織的に行っていた為、一時的ではあるがIS学園には多数の所属不明のISコアが保管されていたのだ。
そんな一つでも貴重なISコアが十個単位で入手されて学園地下に保管されていると云う情報を耳にし、逸早く行動を起こしたのがアメリカであった。
当初、アメリカはこれを極秘に入手せんと
もし学園内に居た
なればと・・・アメリカ政府は政治的
中国やロシアから介入される前に莫大な資本をIS委員会へ投入し、更に第四世代型ISを手に入れる為に日本政府へ政治的圧力をかける事にしたのである。
然して日本政府も黙ってこれを受け入れる事はなかった。
それは当然、世界が第三世代ISの試作機で足踏みしている中で現れた完成された第四世代型ISなのだから「はい、そーですか」とおいそれ渡す訳にはいかぬ。
・・・だが、のらりくらりと躱す日本政府に対してアメリカは柔軟な思考を以てして大胆な行動に打って出た。
新世代型ISの技術を餌にイギリスを抱き込んだのだ。
第四世代型ISの技術を手に入れたとて、いつかは世界各国へ遅かれ早かれ伝播するだろう。
ならば一番の同盟友好国と共に技術をいの一番に手に入れれば良い。
そして、表向きはロシア・中国へのけん制や大西洋と太平洋の安全を面目にする算段だ。
こうして計画されたアメリカ側の第四世代型IS量産計画こそ『セラフィム計画』である。
計画の大まかな概要としては、以前から日本政府防衛庁と蜜月関係にあった倉持技研に第四世代ISの量産機を開発させ、その量産機を三対七・・・
あとは量産第四世代機の元となったIS・紅椿はイギリスへ渡せば、その内にイギリスからNATO加盟国へ技術が伝播するであろう。
こうすれば日本良し・アメリカ良し・イギリス良しの三方良しで纏まるのだ。
そして、アメリカを主導とした日英の連携によって世界に新たなる秩序を!
・・・・・と、
錯乱状態の箒に呼応した紅椿が呼び寄せた第四世代型量産ISである緋蜂は格納されていた倉持技研第二研究所から脱走し、マッハ飛行敢行してIS学園を急襲強襲。
その際、道中の建築物をソニックブームで次々と損壊させたのである。
幸いにも直接的死者が出る事はなかったが、ソニックブームの衝撃によって破砕されたガラスの下敷きとなってしまったり、爆音によって鼓膜を破られ聴覚神経を傷つけられるといった重軽傷者が出る始末。
しかも時間がちょうど帰宅ラッシュであり、バレンタインデーというイベント日であった為、被害者達の出血により道路がレッドカーペットの如く真っ赤に染まるといった凄惨な状況が観測された。
正に現場は阿鼻叫喚の地獄絵図・・・そして、その
事件から一夜明け、事件の全貌がひっきりなしに新聞・テレビ・ラジオ・ネットで放送される中、緋蜂を開発製造した倉持技研には警察による家宅捜索のメスが入った為、彼らが叩けば叩く分だけ大きな大きな
尚そのおかげか、今まで検察が尻尾を掴めずにいた政財界の
無論、仲介役となったIS委員会も大打撃は免れない。
全容ではないが、今までの
一夜にして悪夢的経済損失の雨嵐が巻き起こってしまったのだ。
控えめに言って最悪の状況。
勿論、これはIS学園も例外ではない・・・というか、当事者ともいえる学園がタダで済む筈がない。
緊急の大規模な保護者説明会は開かれ、今回の事件の全容が説明された。
当初は生徒のプライバシー観点から所々を伏せての説明が行われたのだが、それで安易に納得する訳がない。
保護者の中には政府や国家機関高官に掛け合って抗議を行った事で徐々にだがフリップを剥がす様に全貌が露になるであろう。
あとは・・・憶測や陰謀論に眉唾物がひしめく
けれども悪いニュースばかりではない。
この『血のバレンタインデー』と呼ばれる惨劇の直後、倒壊した建物やガラスの下敷きとなった被害者達を助ける
新世代型EOSを身に纏った
その格好から救助された大衆からは『赤いガンダム』やら『真紅の仮面ライダー』と呼ばれ、後日、警察から人命救助活動を表彰されたのであった。
更に創設一年目にして暴走したIS緋蜂の首都上陸を水際で阻止した事から警視庁特殊装甲機動隊も国内外から高い評価を獲得。
加えてその特殊装甲機動隊が使用した新世代型EOSを開発製造したIS統合対策部も世界各国の軍部や執行機関から注目を集める事となった。
そんな中、この事件の渦中の中の渦中に居たであろう
―――――「・・・サブ過ぎて草なんじゃけども」
気温五℃未満の曇天の下、黒のコートに赤いラウンド型サングラスした・・・HELLSINGのアーカードの色違いみたいな恰好をした白髪の彼、事件収束に一役買った
ここはフランス南東部に位置するパリに次ぐ第二の都市リヨン。
ローヌ川とソーヌ川の合流地点にあり、古代ローマから数えて二千年以上の歴史が生んだ世界遺産の街並みと世界的な美食の都として有名な街である・・・のだが、わざわざそんな所に来て食べたのはクネルやソシソン・ショー等の名物料理ではなく、日本式ラーメン。しかも価格は日本の倍以上である。
「お・・・何を黄昏ているのかな
そんな灰色の雲を眺める春樹の肩に手をまわしたのは何処か軽薄そうな色付きサングラス男であったが、彼は気にせずに溜息を一つ漏らす。
「いやー・・・ご飯欲しかったなぁって、思いましてね。
俺、ラーメンはいっつもラーメンライスで〆るんで」
「うっわ、マジでわかるわ。
俺としては替え玉が欲しかった。
豚骨ラーメンだったし・・・あと高くね?
15€って日本円でいくらよ?」
「1€を150円として・・・どんぶり勘定のざっぱ計算で大体2250円くらいっすね」
「たっか!?
俺の馴染みのラーメン屋の三倍ぐらいすんじゃん!
味もイマイチだったしさー・・・」
「お前が食いたいって言ったんだろーが!!」
「志摩さん、ごちになりました」
「志摩ちゃんゴチでーす」
「清瀬さんは兎も角・・・伊吹、てめぇはダメだ」
「なんでだよ、志摩ちゃん!
ひどいわ!
悟、傷ついちゃう!!」
「ひどくねーよ!
50€近く誰が払ったと思ってんだよ!!」
「志摩ちゃんのケチ!
俺、給料日前なのよ!!」
「俺もだよ!!」
こんな往来で漫才をする日本人コンビは警視庁公安部から配属された志摩 傑と伊吹 悟の二人である。
そんな二人がどうして春樹に同行しているのか。それは彼らがこれから訪れようとしている場所が関係していた。
「志摩さん・・・やっぱり俺も払った方がえかったでしょうか?」
「大丈夫、大丈夫。
こいつのワガママに付き合わせた上に割り勘は・・・ね?」
「そうだぞ清瀬っち!
ここはお兄さん達に任せなさーい!」
「お前は黙ってろ。
日本帰ったら半分出せよ、絶対!」
「・・・それじゃ行こうか、清瀬っち!」
「聞けよ!!」
「はいッス!」と昼飯時を済ませた春樹達は待たせていたハイヤーに乗り込むと目的の場所へ出発。
一行が目指す場所は国際刑事警察機構本部だ。
世間へはISの暴走によるものと報道された事件から二週間後、騒動の渦中に居たであろう者達は事情聴取を受けた。
特に専用機を有する各国代表候補性達は加えて所属国家政府から招集がかけられ、それぞれの大使館で緊急来日した政府高官への説明が行われたのだった。
更にその中でも新世代型EOSの開発に関わり、第四世代型量産IS緋蜂との戦闘を行った春樹の聴取は苛烈で、それも最初はIS委員会日本支部幹部による査問委員会にかけられてしまい、執拗に責められてしまったのである。
その際、彼らIS委員会日本支部幹部達は春樹が十体の緋蜂達を跡形もなく
IS学園を急襲強襲し、
世界に三桁単位しかない保護されるべき
「―――ワールドパージ・ファンタズム・・・
査問委員会当日、春樹は自分を囲む日本支部委員会幹部達の
おかげで、今回の騒動の責任を彼一人におっ被せしようと考えていた幹部達は「全てをバカ正直に白状する事」と言う春樹からの
そのせいでIS業界は政財界を巻き込んだ混沌の坩堝となってしまうのだが・・・彼にとっちゃあ知った事ではない。
それよりも折角の人生初バレンタインチョコは有耶無耶になった事と
・・・なので、今の世間の騒然など春樹の
そんな中、日本政府から
その依頼とは―――――
「清瀬さん。
しつこいようですが、最後の確認をします」
「はい。
現在、国際警察機構・・・ICPO本部
「ぼ、ボケカスって・・・清瀬っちてば、辛辣ぅ!」
志摩から何度も確認されるものだから覚えてしまった政府からの依頼内容。
それは昨年末に独軍を主体としたNATO軍特殊部隊が
そもそもイギリスに対する大量破壊未遂と虐殺未遂等による国家転覆規模級テロ行為で逮捕された彼女であるが、その身柄を巡ってアラスカ条約に加盟した各国が身柄保護に対して
まずは昨年のエクスカリバー事件で被害を被ったイギリス。
次にISを世界に知らしめた『白騎士事件』の被害を被った日本。
同じく白騎士事件によって米国艦艇が被害を被ったとして身柄保護を主張するアメリカ。
更にこれも同事件によって領海や領空が危機的状況にさらされたとして抗議する中国とロシア。
ISの心臓部たるISコアの製造方法を
一方、逮捕されて身柄をICPOに預けられた束は黙秘権を行使していた。
その間にも米中露から派遣された特殊部隊達が彼女の奪取作戦を実行したのである。
おかげで表では決して語られないアクション映画並みの危うい場面が多くあった。
然して、その数ある中でも最も危うい場面・・・
命がけで束の身柄奪取に動き、多大なる犠牲を払い、
―――「えー・・・
・・・一蹴であった。
隠密行動・銃撃戦・格闘戦を駆使して指し伸ばした救出の手をいとも簡単に
仲間達・同志達・同胞達が命がけで死屍累々の「俺の屍を越えてゆけ」と繋いで来た思いを容易に
そのせいで余分な逮捕・収容処理に
そんな
勿論、その白馬の王子様であろう「はーくん」なる人物とは清瀬 春樹の事である。
これを利用しない手はないと日本政府は春樹に束への事情聴取を命令した・・・のだが、春樹とて「わかりました」と首を縦に振らぬ
ならばと彼は上司達に対して命令を受ける代わりに
それは第四世代型量産IS緋蜂の暴走原因を解明する第三者機関にIS統合対策部を組み込ませる事。
そして・・・―――――
「うっわ・・・あれ見ろよ、志摩」
伊吹の言葉に志摩が車窓の外へ目をやれば、そこには大なり小なりのプラカードを掲げたデモ隊がICPO本部前へ居並んでおり、彼ら彼女らを報道せんと各国から来たキャスターやカメラマンがいるではないか。
デモ隊が掲げるプラカードには様々な言語で文言が書かれていたが、大まかに共通している事があった。
・・・ISことインフィニット・ストラトスが日の目を見て十年余り、世界にはある一団による
『篠ノ之 束こそ、この混沌たる世界を導く
ISが
このIS教はISが有名になればなる程に世界各国の一般人や政財界や芸能界へと急激な速度で渡来伝播浸透し、今や各業界の重要な位置を占めていた。
勿論、純粋に束を崇める者達もいたが、尊崇の余り過激思想に傾倒する
そんな信者達にとって崇める対象が逮捕拘束されている事を自分ごとの様に理不尽に感じ、束が逮捕されてからここフランス・リヨンだけでなく、各国主要都市でデモが巻き起こったのだ。
「・・・生で見ると熱狂がすごいな。
サッカーや野球でもこんなのにあった事ないな」
「だよねー。
ところで・・・二人目の男として、そこんトコどーよ清瀬っち?」
・・・この伊吹と言う男、初対面から二日も経っていないのに春樹との距離の詰め方が急である。
そんな彼の無礼とも言えるフレンドリーさに「おい伊吹・・・!」と苦言を呈すのだが―――――
「―――・・・信仰の権利は誰もが持っとるものでしょう。
信仰の自由ってやつでさぁ」
大人の対応で当たり障りのないセリフを紡ぐ春樹。
それに対して伊吹は自分から聞いておいて何だが、興味なさそうに「そーねー」と相槌を打った。
・・・ちなみにIS教を信仰する者達にとって二人目の男性IS適正者である清瀬 春樹の存在は
彼ら彼女らのにとって束は勿論尊崇すべき存在である様に世界最強のISパイロットと名高いブリュンヒルデこと織斑 千冬の事も信仰する信者達も多い。
つまり信者達にとって千冬の実弟であり、世界最初の男性IS適正者である織斑 一夏も神聖視する事はなんの不思議ではなかった。
ところがどっこい、春樹は違う。
篠ノ之家の血縁者でもなければ、織斑家の血縁者でもない唐突に世界へ現れた
存在自体が自分達が信ずる者達を冒涜する者であった。
それ故に熱狂的で過激思想に富んだ者達は彼を非難したし、尚且つそんな中で社会的地位のある者達は春樹の存在を探り、あわよくば亡き者にせんと画策していたのである。
・・・けれども春樹の暗殺が行われなかったのは、ひとえに日本警察公安部や対暗部独立組織を率いる更識家が事前に計画を潰したおかげだ。
更にちなみな話をすれば・・・異端と評される春樹を尊崇する者達が最近になって現れたのである。
この一派は春樹が今まで起こしていた
そんな彼ら彼女らは春樹の異名からとってファフニール派と呼ばれているのだが・・・これは肝心の春樹の預かり知る所ではない。
「うひゃーッ!
ICPOにこんな秘密の地下施設があるなんて・・・銭形警部もびっくりじゃね?」
「伊吹ぃ・・・お前、子供じゃねーんだからキョロキョロすんな。
清瀬さんの方がよっぽど大人じゃねーか」
世間には公表されていない秘密の地下収容施設にドキドキわくわくが隠せない伊吹をたしなめる志摩。
一応、この二人は春樹の護衛の為に派遣されたのだろうが、生真面目な志摩の一方で伊吹は緊張感が微塵も見受けられない。
「申し訳ないな清瀬さん・・・でもこんなのでも―――――」
「大丈夫ですよ。
伊吹さんと志摩さん、あなた方が優秀であるという事は事前資料で確認してます。
それに・・・伊吹さんの
春樹の気分はここ最近で見ても最低な気分だった。
吐しゃ物に糞尿をひっかけて、ルーブル美術館に展示して料金を取るぐらい最低の気分だった。
そんな精神的疲労を知ってか知らずか、伊吹は持ち前のコミュ力で春樹の気分を和らげていた・・・のかもしれない。
「ちゃらんぽらん・・・って、俺褒められてんの?
バカにされてんの?」
「役に立ってるって事でいいんだよ」
あと、コントの様な志摩と伊吹のやり取りを見るのも春樹には良い気分転換になっていた。
そんな彼を見て志摩と伊吹は何を思ったのか。
一応、春樹が今まで何をしてきた・
・・・だが―――――
「―――・・・あ!
三人が通されたのは清潔感がある真っ白な部屋。
しかし、よく見てみると壁は自殺防止の為にスポンジ状となっており、尚且つ収容者と看守の境界には大きな強化ガラス一枚板で区切られている。
そんな天井の明るさと伴って不気味な光景の先に居たのだ。
世界を
「おッ・・・!
写真で見るより美人じゃん」
世界中の国家が喉から手が出る程に欲しているであろう人材を一目にし、伊吹は何とも呑気な感想を述べた。
・・・確かに束の容姿は誰も彼もが認める程に整っており、尚且つスタイルも白の収容服の上からでも理解できる程にダイナマイトボディであったろう。
・・・けれどもだ。
「ッ・・・!!?
お・・・お、おい・・・い、伊吹ッ・・・!」
「なんだよぉ志摩?
俺、今は眼福って感じで―――――」
肩を叩かれ振り返った伊吹が見たものは青い顔をした志摩の表情。
同班への配属から共に仕事をして来た相棒が初めて見せた激しい動揺の顔に何事かと伊吹は彼が
「―――ガルルルルッ・・・!!」
そこに居たのは
歯茎をむき出しに砕けんばかり奥歯を噛み締め、
周囲を惨殺でもせんばかりに殺気を放つその姿に先程までの物静かで大人びた面影はない。
「き、清瀬っち・・・?」
思わず伊吹はホルダーの9㎜拳銃に手を伸ばしたが、この部屋へ来る前のボディチェックで預けていた事を思い出す。
そんな初歩的な事さえ忘れる程の緊張が彼の身体へ奔ったのだ。
「・・・じゃあちょっと行ってきますんで、二人ともここに」
「お、おう・・・」
「が・・・がんばって・・・」
サングラスをかけなおし、一息入れて呼吸を整えた春樹は前面ガラスへと足を向けるのであった。
・・・・・はい。という訳で今回は此処まで◆◆◆◆◆
…ワンサマー氏と和解すべきだと思う人ー?
-
はーい!!(^^)/
-
えー!?(・_・;)