雷真「熱い…………」
刀奈に呼ばれて水着に着替えてビーチに来たものの、日射しが強く、熱い。そして、ビーチの至るところに健康的な美人が水着ではしゃいでいる。
「あっ、黒牙くんだ!」
「本当だ!」
「ねぇ、黒牙くんの腹筋やばくない?」
「本当……6つに割れてるし、筋肉に無駄がない」
と女子たちから、俺の筋肉の話をされていたりする。
刀奈「ら~い~し~ん!」
雷真「あ?」
刀奈に呼ばれたと思い、声がする方に向くとそこにはパラソルの下でマットの上に寝そべる刀奈の姿があった。
雷真「来てやったぞ、刀奈」
刀奈「ありがとう。それじゃ、いきなりで悪いんだけど、はい」日焼け止め
雷真「はあ?なんで、俺なんだよ?簪かシャルロットとかに頼めよ」
刀奈「ええっ?だって、一夏くんはセシリアちゃんにやってたし」
雷真「一夏め…………。特訓メニューを地獄にしてやるからな」
雷真「はぁ~、やってやるからうつ伏せに寝ろ」
刀奈「は~い♪」
雷真「ったく……」
俺は刀奈から日焼け止めを受け取り、手の平に出して少し体温で温めてから、優しく刀奈の背中に塗っていく。
雷真「いくぞ?」
刀奈「いいわよ」
刀奈「んっ」
雷真「…………」ヌリヌリ
刀奈「んあっ……あっん……」
雷真「…………」ヌリヌリ
刀奈「くふぅぅっ……」
雷真「あのさ、刀奈」
刀奈「なに……かし……ら……あんっ!」
雷真「お前、わざとだろう、それ」
刀奈「あっ、バレた?」
雷真「当たり前だ。声は喘いでいるように聞こえるが汗が分泌されていない」
刀奈「あら?経験がある風に聞こえるのは私だけかしら?」ジトー
雷真「
刀奈「それってどんな情報?」
雷真「体験してみるか?まずは、肩甲骨の辺りから尾骨まで人差し指でツーと……」
刀奈「ひゃうっ……ああっ……んっ!」ビクビク
雷真「一度戻してから、今度は尾骨より少し下に……」
刀奈「ちょっ……らい……しん……そこはっ!」ビクビク
雷真「そして極めつけは……」
【パク】
刀奈「あんっ!」ビクン
雷真「耳たぶを甘噛みして……」アムアム
刀奈「雷真……ほんと……これ……以上は……」ビクビク
雷真「最後に……
『刀奈、めちゃくちゃ可愛いよ』」
この時の俺は暑さで頭をやられていたのか今まで我慢していたものが止められずに、周りの女子が見ている中、刀奈を愛でてしまった。
刀奈「らめぇぇぇぇっ!!」ビクン!ビクン!
雷真「…………」
千冬「止めんか、このバカ者が!」バシン
雷真「あうっ!?」
雷真「はっ!俺はなにを…………」
刀奈「はぁ はぁ、はぁ、はぁ。///////」グデン
簪「お、お姉ちゃん、大丈夫?//////」
刀奈「お姉ちゃんも……流石に……腰が抜けちゃった。雷真たら……テクニシャンなんだから……もう。/////」ハアハア
シャル「あんな刀奈、初めてみたけど……いろいろとすごいね。/////」
千冬「黒牙、貴様は公共の場でなにをしでかしている!」アイアンクロー
雷真「あがががががっ!?す、すびません、今までの鬱憤と暑さの所為で……。頭が、頭が割れるぅぅぅう!?」
千冬「次は無いぞ。いいな?」
雷真「イェッサー……」ピクピク
なんとか、織斑先生のアイアンクローから解放された俺は、簪たちに水着の感想を聞かれた。
簪「雷真、今更だけど、どう似合ってる?」
シャル「僕のも、どう……かな?」
雷真「簪は黒のビキニでシャルロットが黄色と黒か…………。うん、二人とも似合ってるよ」
簪「そっか、良かった……。/////」
シャル「えへへ、雷真にそう言ってもらえると僕も嬉しいな。///////」
二人のことを褒めていると背後から刀奈に抱きつかれ、刀奈の水着の感想も聞かれる。しかし、その抱き付かれている状態が少しヤバいのだ。
何故、ヤバいかは刀奈がトップの水着を着けていないのだ。
刀奈「雷真、二人の水着だけ褒めて、私にはないわけ?」ギュッ
雷真「か、刀奈!?お、お前、トップの水着はどうした!?///////」
刀奈「あら、雷真に抱き付いているから、今はいらないと思って……。それとも、私の胸の感触がそんなに、い・い・の?」ポヨポヨ
雷真「お前、万が一にも一夏に見られたらどうするんだよ!」
刀奈「大丈夫よ。彼なら織斑先生たちとビーチバレーをしてるもの」
雷真「それでもだ。前にも同じやり取りをした記憶があるんだが……」
刀奈「そうね、入学式の日にもやったわね」
雷真「取り敢えず、トップを着てくれ!でないと感想が言えん!」
刀奈「仕方ないわね」
雷真「仕方ない、ってお前な…………」
刀奈「はい、これでどう?」
刀奈はトップの水着を着直してから俺の前に周り込む。そして、刀奈の水着姿を見た俺は……。
雷真「///////」
刀奈「ねぇ、何か感想はないわけ?」
雷真「えっと、その……すごく、似合ってる」
雷真「めちゃくちゃ可愛くて、俺以外の男には見せたく無くなるほどだ」
刀奈「あ、ありがとう。///////」
刀奈は雷真の『俺以外の男には見せたく無いほどだ』の言葉に顔を真っ赤に染めて俯いてしまう。
二人して顔を赤くしているとビーチバレーをしている、一夏から声が掛かる。
一夏「お~い、雷真。お前も一緒にビーチバレーをしないか?」
雷真「わかった。今、そっちにいく」
一夏からビーチバレーに誘われたのでやることにした。俺のチーム、刀奈、簪、シャルロットで、一夏のチームはセシリア、鈴、ラウラだ。
まぁ、なんとも俺たちに好意を寄せている女子でうまくチームを組んだものだ。
雷真「それじゃ、いくぞ?」
一夏「バチ来い!」
雷真「せーの、フッ!」
俺はビーチボールを少し前に高く上げ、助走を付けて飛び、ジャンピングサーブする。
一夏「なっ!ジャンピングサーブ!?」
一夏「ラウラ!」
ラウラ「任せろ!」
勢いよく、一夏側のコートに射し込むように放った俺のボールはラウラがドイツ軍で培った反射神経でレシーブして、ボールを空に跳ね上げさせる。
一夏「ナイス、ラウラ!」
ラウラ「当然だ!」
セシリア「鈴さん、行きますわよ!」
鈴「OK!」
ラウラが跳ね上げたボールをセシリアはトスでネット際にいる鈴に合わせて打ち上げ、鈴はセシリアから来たボールをスパイクする。
刀奈「させないわよ!」
しかし、鈴がスパイクする直前で刀奈がネット際に走って飛び上がり、鈴のスパイクを上から覆うようにブロックする。
鈴「なっ!?(制服越しでもわかるけど、水着になるとやっぱりデカイわね……)」
この刀奈のブロックにより、俺たちは先制点となった。
刀奈「そう易々とは先制点をあげないわよ」
鈴「ぐぬぬぬ」
雷真「次、いくぞ?」
一夏「今度こそと、止める!」
雷真「セイヨッ!」
再び、ジャンピングサーブで一夏たちに放つが、そのボールは先程と違い、まったく勢いがないがフワフワと浮かんでいるように見える。
鈴「無回転サーブ!?」
セシリア「まさか、あんな技まで!」
俺が放った、無回転ボールはそのまま、ネットに引っ掛かり、ネットの上で……
雷真「秘技、綱渡り」
コロコロとボールは横に転がり、そのまま一夏側のコートに落ちた。
一夏「マジかよ……」
雷真「う~ん、エクスタシ~!」
簪「雷真、さっきのも今のもネタだよね?」
雷真「あっ、わかった?」
簪「流石にね。中学の友達も同じこと授業中にやろうとしてたから」
雷真「授業中にやるのかよwww」
一夏「次はこっちの番だ!」
鈴「いくわよ!」
鈴は普通にアンダーサーブする。
雷真「簪、頼む!」
簪「わかった!」
簪がレシーブで上に上げ……
簪「お姉ちゃん!」
刀奈「了解よ!」
刀奈がトスをする。その時、刀奈からアイコンタクトが飛んでくる。
雷真「(なるほど……)」
雷真「シャルロット、一緒に頼む!」
シャル「わかった!」
雷真とシャルロットは一斉にネット際まで走り、飛び上がる。
セシリア「シンクロ攻撃まで!?」
雷真「刀奈!」
刀奈「いくわよ!」
刀奈によってトスされたボールは雷真に…………ではなく、シャルロットに回された。
鈴「雷真、じゃないの!?」
雷真「シンクロ攻撃は誰が打つか分からないのが利点だ」
シャル「セイッ!」
シャルロットが放った、スパイクはそのまま、コートギリギリに刺さると思いきや、そこへ。
一夏「うおおおおおおっ!!」
雷真「なに!?」
シャル「嘘、一夏は逆サイドに居たのに!?」
一夏は何と、逆サイドから滑り込む感じでシャルロットが放ったスパイクをブロックし、上に跳ね上げたのだ。
鈴「一夏!」
セシリア「一夏さん!」
ラウラ「流石は私の嫁だ!」
一夏「こんなのは、いつもの特訓と比べたら全然だぜ!」
それから、一夏チームvs雷真チームのバトルは白熱していく。そして、そんな中、ある人物がこの試合に参加する。
千冬「ほう、なかなかやるじゃないか、黒牙」
雷真「あっ、織斑先生」
千冬「オルコット、私と交代だ」
セシリア「わかりました。あとはお願いしますわ」
千冬「任せろ」
千冬「黒牙、貴様とは一度、本気で闘ってみたいと思っていたのだ」
雷真「マジかよ……」
千冬「いくぞ?黒牙」
雷真「みんな、しまってくぞ!」
「「「ええ!(うん!」」」
千冬「ハッ!」
織斑先生はボールを高く放り上げ、それは綺麗なフォームでジャンピングサーブを放つ。その勢いは常人のサーブを超えている。
雷真「任せろ!」
雷真「ッ!?(ぐっ!なんだ、このボールの重さは!?)」
雷真「うおおおおおおっ!!」
なんとか、サーブをブロックし、跳ね上げさせるが勢いを殺せずに俺は後ろに後転してしまう。
雷真「すまん、カバー頼む!」
シャル「僕に任せて!」
刀奈「簪ちゃん、いくわよ!」
簪「うん!」
今度は反撃にシャルロットがトスでボールをパスをして、更識姉妹が完全に息があったシンクロ攻撃をする。
千冬「一夏!」
一夏「おうよ!」
しかし、更識姉妹のシンクロ攻撃を、織斑姉弟がシンクロ攻撃ならぬ、シンクロブロックで二人の攻撃を止める。
刀奈「ぐっ!?」
簪「そんな……!?」
織斑姉弟にブロックされた、ボールはそのままコートに落ちると誰しもが思ったが……やはり、そこへ更識姉妹のヒーローである。黒牙雷真がスライディングでボールを跳ね上げる。
雷真「まだまだ!」
刀奈「雷真!」
簪「雷真!」
雷真「シャルロット、スパイク!」
シャル「いっけえええええ!!」
織斑姉弟の隙を突き、雷真によって跳ね上げられたボールはシャルロットのスパイクによって一夏チームのコートに決まる。
シャル「やった!」
刀奈「シャルロットちゃん、ナイス♪」
簪「ほんと、シャルロット、ナイスだよ」
雷真「ナイス、カバーだ。シャルロット」
「「「「イッエイ!」」」」パシンッ!
シャルロットのナイスプレイに俺たちはハイタッチを決める。
千冬「黒牙、まだ試合は終わっておらんぞ?」
雷真「わかってますよ。必ず、俺たちが勝ちます!」
千冬「やれるものならやってみろ?」
雷真「ええ!」
その後はどちらもお互いに譲らない攻防戦になったが…………やはり、ブリュンヒルデの名は伊達ではなく、織斑先生がいる、一夏チームの方に軍配が上がる。
雷真「だあ~!負けた」
千冬「まだまだ、ガキには負けんさ」
刀奈「まさか、雷真が居て負けるだなんて……」
簪「私も、雷真が居て負けたのは初めてかも……」
更識姉妹はチートのような身体能力を持つ雷真と同じチームになって、今まで一度も負けたことがなかったので二人は驚いている。
そして、一夏チームの千冬以外のメンバーは……
一夏「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
鈴「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
ラウラ「はぁ、はぁ、この……私が……体力……切れとは、落ちぶれたものだ」
砂浜の上でゼエゼエと息を切らしながら、仰向けで倒れていた。
真耶「皆さん、お疲れ様です」
アヴァロン・フリーダムのビーム兵器を実技演習の授業でも使用するかについて
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アヴァロン・フリーダムの使用禁止
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アヴァロン・フリーダム ビーム兵器の禁止
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別機体のビーム兵器を使用
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別の機体を使う
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雷真は見学