もう全部不定期更新だよパトラッシュ。
閲覧ありがとうございます。
オストガロアソロ、楽しいですね…(白目)
それでは、どうぞなのです
太陽の光が眩しくて目を覚ます。
大欠伸をしつつ目を開け、立ち上がろうとした……んだけど、何かが引っ張って立ち上がれない。
なんだ?と思って見れば、何か細い、植物を編んだみたいな茶色いのが絡みついていた。
とりあえず、引きちぎる。すると、ざわざわとする。
『……なんだ?』
周囲を確認すれば、人間、人間、人間……。
あ、成程。ここは人間の巣が密集する場所だったんだな。
確か、『街』とか『村』とか言っていた気がする。
それで、小さい方が村だったはずだから、多分、ここは村なんだろう。
や、まあそこはいい。迂闊に広いからと眠ったのがダメだったのか。
縄張りの侵害で攻撃されることは多々ある。
いつだったか、赤と緑の竜の夫婦の縄張りに侵入してしまい、酷い目にあったのを覚えている。
早いとこ立ち去ったほうがいいな。
人間の方もかなり俺を警戒している。攻撃される前にとっとと去りたいんだけど…
このまま龍気を放ったら、人間の雛がおそらく飛ばされてしまう。
そうなったら人間の団結力はやたらたかくて……って、とりあえず置いておこう。
どちらにせよ、はやいことどこかに行かないとやばそうだ。
なんでかって?いや、向こうも警戒しているようだが、特に桃髪の女がかなり警戒してきている。
なにかしでかした瞬間、手に持っている筒で撃ち抜かれてしまいそうだ。
目だけを動かし、空を見る。
快晴。飛ぶには最高の状態。
少しずつ後退する。太陽は登ったばかりの位置にいるし、時間はある。
そーっと森の方へ近づき、ある程度離れ、誰も吹き飛ばされなさそうな位置まで来る。
そして、翼に龍気を集めて───
────────
銀色の龍が目を覚まし、村人達は騒然とする。
皆が警戒し、特にマァムは魔弾銃を構えて、村人を守るために警戒している。
しばらく睨み合いが続いたが、銀色の龍は少しずつ後ずさりをはじめた。
それでも警戒は誰も解かない。
ある程度森に近づいたところで、異変は起きた。
銀色の龍から、ヒィィィンと言う音が聞こえ始める。
見れば、赤黒い魔力のようなものが集まっているではないか!
それにいち早く気がついたマァムが声をあげる。
「離れて!なにかしてくる!」
魔弾銃には、ヒャダルコが込められた弾が入っている。
いつかの旅人が込めてくれたものらしいが、それは知らない。
そして、突如として龍が飛翔する。
強い衝撃波を放ちつつも、ギリギリ誰にも当たらず、無傷だった。
──────
いやー、快晴の空はやっぱりいいな。
ごく稀に同種とぶつかりそうになることはあるけど……まあ、─────が別世界とかとやらに送ってくれたらしいし、その心配はないだろう。
とりあえずこのまま世界一周空の旅だ。
俺の速さなら、今日が終わる頃には良さそうな場所も見つけられるだろう。
暑さとかあんまり俺は気にしないし。
まず見えたのは、高い建造物(建物と言うらしい)が沢山ある、ひときわ大きな人間の巣だ。
確か、
とても丈夫で、強いとは彼女の言葉だ。
そんな大きな人間の巣はいくつかあった。
6か7か……正確に数えてないため、よく分からない。
小さな巣…村とか街も結構あった。
そうそう、寝床候補もいくつか見つかった。
そのうちのひとつは、建物になるが、とても広い部屋がある、地面に近い建物。
死体のようなものが徘徊していたが、とりあえず無視だ。スルーだ。
まあ、何はともあれ。
現在俺は世界一周空の旅を一旦終えて、高い建物のある島に来ている。
とりあえず誰もいなさそうで、ある程度の広さがあるからだ。
さーて、まだ太陽は頂点にいるが、今日はもうここで寝ようか………
『早く、塔の中へ!』
……って、騒がしくなっちゃったよもう。
塔……は、この高い建物のことか。
塔のそばの茂みに伏せて、こっそりと様子を見る。
先導するのは、同じようなマントをつけた男1人と女2人。
雰囲気からして、兄妹だろう。
そして、茶色の毛をした女。リーダーだろうか?
ハッキリとした声で、鉄を纏ったりした者達を誘導している。
そして全員が入ったのを見届けたら、マントの人間3人も入り、塔の入口を閉める。
…何事だろうか?
まるで、俺が群れに近づいた時の
だ。
同じところへ皆で逃げていく。
あんなに強い人間にも、人間に対する捕食者はいるのだろうか。
まあ多分、縄張りを追い出されたってところか?
ともかく、邪魔されないならいいかと、その日はもう眠りについたのだった。
今回短いですね、はい()
ちなみにこれ、バルジ島です。
おかわり…もとい、お分かりですね?←
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