すみません、まだ二巻の半分だというのに、書くのしんどくなってしまいました。
リメイク版のようなものは、文字数の削減や原作の言葉を写すのは極力避けるように書いていきたいと思います。
幸せだった。
×××と××××は幸せだった。
何故、幸せだったか。
それは、愛すべき娘がいたからだ。
その娘の名は―――
×と××の名前が入った、二人の愛しい娘。
だから、たとえ三人しかいない世界であっても、寂しくはなかった。
だがある日、愛しい娘に、聞かれてしまった。
「………ここには、レマたちしかいないの?」
「「―――!?」」
それを聞かれて、二人は肯定も、否定もできなかった。
何故、肯定できなかったのか。
それは、愛しい娘を悲しませたくなかったから。
では何故、否定もできなかったのか。
それは、愛しい娘に嘘を吐きたくなかったから。
途端に××は、悲しい気持ちになってしまった。
そんな××を見た×も、悲しい気持ちになってしまった。
そして、どうしてあんなことをしてしまったのだろうと、酷く後悔した。
あの頃の自分はどうかしていた。
自分の悲願の為に手段を選ばない非行に走った。
そんな愚かな行為をした自分を呪いたかった。
×は不意に、愛しい娘さえも、自分の思い通りの子にしてしまおうかと考えてしまう。
だが、そんなことをしてしまったら、その子は果たして心の底から幸せを感じてくれるのか。
そう考えて、なんとか思い直した。
それから二人は、愛しい娘が心の底から幸せを感じてもらえるようにするには、どうすればいいのか、考えた。
自分達だけが幸せなのは駄目だと。
愛しい娘にも、ちゃんと幸せになって欲しい。
同年代の友達を作ったり。
自分達のように恋もして欲しい。
だが、この世界に愛しい娘と同年代の子達や、恋人を作るのは不可能だった。
ならば、どうすればいいのか。
悩んだ結果、ある方法が思いついた。
―――時間遡行。
過去に跳んで、そこで友達や恋人を作ってもらおう、と。
しかし、ある問題が発生する予感がした。
それは………過去改変によって、愛しい娘が産まれなくなる事象が起きてしまうのでは、というもの。
自分達が結ばれなければ、愛しい娘の存在は産まれることはなくなるのだから、消滅してしまう。
そんなことにはさせない。これは絶対に阻止しなければいけない。
時間遡行は行う。が、ある条件を愛しい娘に×は告げた。
「絶対に、××××に恋をしちゃ駄目だよ」
それは有り得ないことかもしれないが、その頃の彼は、××××ではない。
××××という名の、××と姿は同じだけど、中身は全くの別人。
万が一ということも、有り得るかもしれないのだから。
「うん!分かったんだよ、
愛しい娘は了承し、×と指切りを交わした。
××は不安そうな顔を見せていたが、×に諭されて笑顔で見送ることにした。
そして、10年前に×は愛しい娘を送った。
×の親友の遡行と違って、制限時間が存在しない長旅へと。
愛しい娘―――崇宮澪真は、愛する両親に見送られながら、10年前の世界へと飛び立っていった。