デート・ア・ライブ 未来からの来訪者   作:問題児愛

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2000文字意識したら話が全然進まなかった_(┐「ε:)_


十三話

その日の放課後。

来禅高校に通う士道は、クラスメイトの折紙に屋上入口前に呼び出されていた。

内容は、士道があの場所にいた理由や自分の正体をバラさない約束の取り付け、昨日見た全てを忘れろという忠告を受けた。

そして、折紙は精霊のせいで両親を亡くしたことを、自分のような目に遭わないように精霊を倒さなければならないと言った。

それを知り士道は、自分の選択を間違ってるとは思えないが複雑な気持ちになっていた。

どうしたものかと階段を降りていると、

 

「あ、父様!ここに居たんだね!」

 

「ぶふー!?」

 

今朝聞いた声と、見覚えのある姿を確認して士道は盛大に吹いた。

いや、違いがあるとしたら眼鏡を掛けている事と白衣を羽織っている事と―――まるで令音みたいな髪型になっている事か。

いやだからそうじゃなくて!

 

「なんでお前がここに居るんだよ!?」

 

「お前じゃないんだよ!レマだよ!村雨令真!」

 

「……………は?」

 

今この子、なんて言った?

ムラサメ?この名字はたしか令音さんのじゃなかったっけ!?

何故澪真が令音さんと同じ名字を名乗ってるんだ!?

士道が困惑していると、

 

「………レマ、シンは見つかったかね?」

 

「うん、母様!そこに父様はいるんだよ!」

 

「いっ!?令音さんまでここに!?」

 

士道が驚いていると、令音も彼の視界に映りこんだ。

うわお!本当に格好と髪型が二人とも一緒で親子みたいだな!

 

「じゃねええええええええええ!!!」

 

自身の心の声に対して盛大に叫ぶ士道。

令真がキョトンと士道を見つめている。

いきなり叫んだのだからそうなるのも無理はない。

士道は、気を取り直して二人に問うた。

 

「令音さん、こんなところで何してるんですか?それに澪真まで」

 

「………見て分からないかい?教員としてしばらく世話になることにしたんだ。ちなみに教科は物理、二年四組の副担任も兼任する。レマは私の助手として話を通してある」

 

「うん!レマは母様のサポートする係なんだよ!」

 

白衣の胸に付けていたネームプレートを示しながら言う令音。

エヘン!と胸を張る令真。

士道は、はぁ、と返事を、

 

「って、分かるはずないでしょうがっ!」

 

まともに返せるはずもなく叫んだ。

ハッとして周囲を見回す。

思わず叫んでしまったが、ここは学校。

他の生徒に様子を見に来られたらまずい。

令音を母様、士道を父様と呼びあらぬ誤解を周囲に振り撒く令真という存在が居るのだ。

もしもそれを他の生徒や先生に聞かれたら非常にまずい。

すぐさま行動に移すことにした。

 

「ずっとここで話すのもあれだから、歩きながら話しましょう」

 

「………ん、そうだね。行こうか、レマ」

 

「はーい!」

 

元気よく返事した令真が令音と手を繋いで、士道を見る。

この流れはあれだ、士道が寂しがってる令真の左手を繋がねばならないやつだ。

士道は悩んだ。

このまま令真の手を取って三人仲良く並んで歩くべきなのか。

それとも、あらぬ誤解を避ける為に断るべきか。

その選択を、

 

「父様?レマの手を繋いでくれないの………?」

 

「………ッ!」

 

している暇などありはしなかった。

令真の悲しげな表情を見てしまっては。

その顔は卑怯である。

士道は観念したように令真の左手を取る。

すると悲しげな表情は一転してパアッと明るいものとなり、令真はとても嬉しそうな顔をして士道に微笑んだ。

士道はやれやれと頬を掻きながら歩き始めた。

歩きながら話しましょう、と言った手前士道は後悔している。

構図が親子そのものだからか、周りの視線を痛いくらい感じる。

また、何やらヒソヒソと士道達を見ながら内緒話をする者達すらいた。

これは間違いなく誤解されている。

だがそうではないと反論しようものなら、ムキになっているのだと余計にそういう風に捉えられてしまいそうでもうどうにでもなれ状態である。

士道は、周りには誰も居ない、そう思う事で無理矢理自分を納得させようとして、

 

「―――シン、聞いてるのかね?」

 

「わっ!?な、ななななんですか令音さん!?」

 

不意のドアップ顔の令音に変な声が出る士道。

しまった、周囲の反応を気にしすぎて令音さんの話を聞き逃していた。

 

「えっと、すみません。もう一度言ってもらってもいいですか?」

 

「………昨日琴里が言っていた強化訓練の準備が整ったから、このまま物理準備室に向かおう………と言ったんだよ」

 

「は、はぁ」

 

なるほど、そういうことか。

何の強化訓練かは昨日の出来事からして大体想像つくがそれよりも聞かねばならない事がある。

 

「令音さん」

 

「………なにかね?」

 

「さっきからずっと聞こうと思ってたんですが、シンって俺の事ですか?」

 

「………?ああ、そうだが?」

 

「そうだが?じゃないですよ!俺の名前でその愛称は変ですって!」

 

「………君は何を言ってるんだね?君の名はたしか………しんたろう、ではなかったのか?」

 

「し、しか合ってねえ!」

 

誰だよしんたろうって!

士道が額に手を置くと、見かねた令真が言ってきた。

 

「母様、父様の名前は父様なんだよ」

 

「それはお前が俺に対して言ってる呼び方だよな!?」

 

「あ、そうだったね!………ええと、父様?」

 

「士道だ!五河士道!それが俺の名前だ!」

 

「………ああ、そうだったね。すまなかった、シン」

 

「ごめんなさい、父様」

 

「いやそこは名前で呼べよ!?」

 

たまらず叫ぶ士道。

どうやらこの二人は、自分で決めた呼び方しか使わないつもりらしい。

士道は諦めたように溜め息を吐いた。

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